誰かが書いた記事を読む(2025/5/1の記録)

はてなブログを開く際、トップページに広がる記事を眺め、気になる記事を読んでいる。で、その感想を書き溜め、誠に勝手ながら、それを定期的に公開する。

2025年5月1日に読んだ記事

厳密には、5月1日に読もうと思って検索したものの、パソコンの充電が切れたため、別日に読んだ記事。

sakanatoniku.hatenablog.com

​​ポメラの話に心惹かれて読み始めた。記事の後半、ごく自然にAIの話になっていて驚いたが、よく見ればタイトルに「ポメラと“AI”」と書いてあった。受験時に度々生じていた悪い癖「問題文を(ここではタイトルを)よく読まない」が発動してしまった。

ポメラはだいぶ昔、文章を執筆するために取り入れたことがある。当時は、ネットにつながらないことがもどかしくて使いこなせなかったが、集中力の大切さを身にしみて感じる今日この頃、書き手であるsakanatonikuさんが記すポメラのメリットにはうなづける。

特に、“USBでつなげてMacと同期してそこからブログにアップロードという不便さは、デメリットなようで実はメリットだ”という1文には心惹かれる。

そして後半のAIの話題。sakanatonikuさんの文体が素敵だ。AIというか、AIが生成する「創作物」やそれに感心する人々の姿勢に対して批判的な姿勢が伝わる。言葉が決してキツくないから読みやすいし、AI創作物等々への腑に落ちなさが受け取りやすい。

私が一番グッときた一文を以下に引用する。

AI俳句は一時期話題になった記憶だ。意外な句を吐いて楽しいとか何とか。でもまあ、AI謹製の句を読んでも全然面白くない。あれは読んだ人の背景を想像するから面白いのであって「AIがそれっぽく組み合わせた五七五」など興ざめもいいところだ。

AIは”使う人と使い方次第”というのは、いち表現者、発信者として常に肝に銘じておきたい。

(一瞬ね、一瞬、ここまでしっかり批判的な文章でありながら、このsakanatonikuさんの文章そのものがAI生成物だったらどうしよう……そうだったらすごいな、と思ってしまったけど。)

 

hachim.hateblo.jp

再三自分のブログにて「ミニマリストになりたい」「ミニマムな暮らしがしたい」的なことをほざきつつ、元々は、マキシマリストほどではなくとも、自分の欲にしたがってモノを所有してきたものだ。

そしてこの記事は、やっぱりそういう欲、純粋な所有欲も悪くないなと思わせるものだった。

文章の主軸にあるのは“シグマのBF”というカメラだが、カメラに限らず、何かこう、所有したい欲をくすぐる何かに出会った人であれば、読んでいて楽しいはず。少なくとも私は、“シグマのBF”もそのほかのカメラについても知識がなかったけど、ワクワクしちゃったから。

“久しぶりに「所有」という古びた価値観の奥にある欲求が、タプタプと満たされている”って表現、超いいな。

 

www.megamouth.info

私はプログラマではないので、途中に登場する用語や書き手であるmegamouthさんのやっている業務内容のほとんどを理解することができない。ただ、身近にいる人物(夫)なら、きっとmegamouthさんの言葉を理解できると思うし、なんならmegamouthさんがブログ記事中で語る内容もより深く理解できるだろう。

かくいう私も、「社会人」や「仕事だから」という理由で仕事に向き合える人はすげえなと思う。大学院時代の先輩にも一人いた。仕事を仕事として完全に割り切っている人。私にはできない。「嫌い」と感じてしまうことになかなか向き合えない。

しかし、まあ、megamouthさんの比喩が魅力的なこと!みんなが「仕事をしている」と感じていることは、“本屋でバズル本を買いあさった老婆が、自宅でしかめっ面でクロスワードを解いているのと変わりない”という表現で、プログラマの仕事内容が分からなくとも、どんな姿勢で仕事に向かっており、どんな気持ちでブログ記事冒頭で登場するとある社長の言葉が胸に刺さったのかがわかる。