こんにちは、齋藤吐夢です。
結論、ものすごくツボにはまりました。
貧乏というタイトルがついていながら、「貧乏と貧乏くさいは違う」と語る著者。
貧乏という言葉を好ましく思っていない(らしい)夫からは、読書中ずっと怪訝な顔をされ続けましたが笑、私はこの本おすすめです!
貧乏くさくない貧乏生活
巻頭に、こんな一文があります。
貧乏に転がり落ちるのではなく、自らの意志で降りていくべし
「・・・でも貧乏なんでしょ?」と言ったそこのあなた!
ノンノン!貧乏は貧乏でも、”収入の少なきことを嘆くよりは空の青さに喜び暮らしたい”人のための貧乏バイブルと言ったところなんですよ、コレは!
著者曰く、惨めで貧乏ったらしい貧乏(←すいません、これは私の言葉)ではなく”私には私の貧乏が”ある。
それをいかに貧乏くさくなく過ごすかを書いた本なのです。
金ではなく時間と向き合え
特に分かりやすい話は、やはり「金か時間か」問題でしょう。
貧乏生活での答えは、金ではなく時間と向き合えの一択となります。
例えば前半は”食”に関する章なのですが、土鍋で炊くご飯の話や肉を塩漬けにして保存する話。納豆や、缶詰をうまく活用して冷蔵庫を使わないなんて話も。
どれもただただ美味しそうに思える話なのではなく、「保存するのに○○が必要」「時短のために○○が必要」だなんて言わず、愚直に!食に対する”時間”と向き合え!
そう言われているようなお話が続くのです。
浪費ではなく工夫せよ
コンビニエンスストアで、ついで買い購買意欲を湧かせられる瞬間に出会う話や、著者の楽しみである煙草にかかるお金についての話。
ここでは「つい買っちゃう」と言った浪費をするのではなく、工夫をすることで脱貧乏から脱せよ!と言ったお話に思えました。
煙草の話は面白くて、「健康に悪いからと1ミリの煙草を買い続けるぐらいなら、結局吸ってる時点で悪いのだから、価格の安いミリ数の多い煙草を買ってしまえよ」という一文が印象的笑。
彼はそれをキセル(煙管)で吸います。
煙草を1cmほど切ってキセルに詰め、すぱすぱ吸う・・・のススメ。
う〜ん、嫌煙ブームとはいえ、読んでみると何だか粋なんだよなあ笑。
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都会も好きだし、嫌いだし
後、とにもかくにも好感が持てるのは、都市部に出やすいひっそりとした郊外に暮らし、時々必要とするもの(大好きな本とか)のために都会に出る時のお話。
やはり本は都市部の方がいっぱい手に入ると、東京へ足を運ぶのですが、道中くたくたになっているんですよね。
電車の本数の多さは便利だけど、ちょっと休憩の一服すらできないスピードに疲弊する著者。
分かる、分かる。
便利だけど疲れるあの感じ。
地方移住等々、世間同様私も興味ありますけれど、確かに都会は好きだし嫌いだしなんですよね。便利だけど近づきすぎたくない、あの感じ。
結構お気に入りの章です。
貧乏生活の予習だ!
私はこの本をバイブルにしよう、と思いました。
理由は簡単。このご時世、何が起こるか全くもって分からない。安泰なんて言葉が幻になっていく感じが目に見えてる。その前に貧乏生活の予習をしておきたいのです。
しかも惨めで貧乏ったらし・・・くないほうの貧乏を!
私には私の貧乏を!と言い切れる、楽しく豊かな貧乏生活を前もって知っておきたい。そう思える1冊だったのです。
なんかあくせく過ごすのに疲れたな、って人にもオススメ。
では。
◆本日の一冊+α◆
タイトルは違えど、理念は同じだと思います。