こんにちは、齋藤吐夢です。
(↑)私にとってなくてはならない存在となってしまった本『20代で隠居』 。隠居生活は難しくない!と思える良書です。んもぉ、めっちゃくちゃ最高笑!
2016年12月2日(金)、下北沢にある本屋B&Bで行われたトークショーに行って参りました。
彼らの著書について
まず私がこのイベントに行くきっかけとなった本のお話を。
1人目は大原扁理さん。冒頭でご紹介した『20代で隠居 週休5日の快適生活』の著者です。
20代でありながら、すでに悠々自適な社会に捉われない暮らしをしている大原さんの伸びやかで、かつ自由に満ちた語り口は本当に読んでいて清々しいものでした。
2人目がphaさん。私が愛読しているのは『しないことリスト』。
「○○すべき」「○○しなければならない」で覆いつくされた世界をこじ開けてくれる、柔らかい語り口の本です。
私が会社勤めする中で抱いていた疑問や不満を少しずつ解消していってくれました。「別にしなくてもいいんじゃない?」って。
最後に鶴見済さん。彼の名前は失礼ながらイベント直前まで存知あげず・・・。
しかし!私が学生時代、生きづらさに悩んでいた時に出会った『完全自殺マニュアル』の著者だと知り、感動しました。
彼の本のおかげで、いつでも自殺できる安心感を得た私は、自殺せずに26年間生きることができたのです。
そんな彼らが集まる機会に参加できたのは、本当に光栄でなりませんでした。
イベントへ行って感じたこと
出典:本屋B&B (@book_and_beer) | Twitter
下北沢の本屋B&Bでは、作家さんによるイベントが定期的に開催されており、非常に魅力的な本屋であります。ただの本屋じゃないよ〜お酒も飲めちゃうよ〜笑。
そんなB&Bでのイベントに参加し、私が感じたことを書きます。
自分のためでもいいじゃない
私がこのイベントで「あ〜救われる・・・」と感じた言葉はコレです。
「自分のためだけに動いても社会に貢献はできる」
発したのは大原扁理さん。
扁理さんは『20代で隠居 週休5日の快適生活』や『年収90万円で東京ハッピーライフ』を出版できたのは、自分のために隠居生活を黙々と5年近くやっていったことの成果だとおっしゃいました。
決して誰かのために必死に働くわけでもなく、自分の生きやすい方法で生き続けた結果、このような形で社会に出ることになった、とお話しされていました。
今の社会は「自分のため」「幸せになる」といったキーワードに対して罪悪感が付きまとうように思えます。
それがどうにもこうにも苦しい。
でも、自分のために生きていたことによって、本という形で社会に貢献できた大原さんの出版物は紛れもなく、社会のためになっています。
誰もが他人の幸せを妬んでいるようだ
彼らの著書にに対して批判や非難を加える人をする人もやっぱりいます。でもそれは、自分が叶えられなかったことへの憂さ晴らしをしているだけに見えます。
「年収90万円で楽しいなんて嘘だ」「税金を払わないなんてありえない」そんなネガティブコメントが実際押し寄せてくるそう。
私は「そう思うなら、なぜあなたはそんなに苦しそうなの?」と思ってしまいました。
ただ、その人の生き方だというだけなのに、それを素直に認めることができない社会の息苦しさは、何の変哲もない私ですら、日々感じるのです。
3人の飾らない姿に感動した
イベントでは時折、3人が黙りこむ瞬間がありました。ラジオだったらギリギリ放送事故になるかならないかぐらいの、だんまりでした。
ハキハキ話すプレゼンターの方が見慣れていたものですから、とても静かなイベントだという印象を受けました。
でも、それがよかった。
ただ淡々と3人が会話を楽しむのを、一緒に聞かせてもらっているような感覚。それが新鮮でとても楽しかったのです。
くわえて心惹かれたのがphaさんの視線。ゆるい人のつながりを大切にするphaさんは、時折客席をまんべんなく見渡すのが印象的でした。優しい人なんだろうな。
phaさんの最新作。やっぱりなんだか優しい語り口。
幸せの自給自足について考えよう
今回のイベントの『幸せの自給自足』というタイトルがまたたまらなく良かった。
自給自足と聞いて、肩に力がはいる人もいるのかもしれないけど、ホントはそんなに難しくないのに、難しく感じてしまう現代社会。
結局、自分が幸か不幸かは、自分がその時その時どう感じるかでしかないから、自分自身を大切にしないことには絶対に幸せになんかなれない、と思う。
まずは自分の幸せから。扁理さんの話で、自分のためにやっていたことが結果的に社会のためになる証明がされているのだから、自分優先で良いと思うのだよ。
では。
◆本日の一冊◆
「やればできる」というタイトルより説得力がある。