これまでいくつものリップクリームを試してきた。
2019年には夫とリップクリームを共有することで、生まれて初めて1本使い切ることに成功した。
しかし、上記のリップクリームや、その後気に入って使っていたリップクリームには難点があった。それは、使い終わったと思ったリップクリームの台座に、まだ内容物が詰まっていること。唇に当てて塗ることはもうできないが、唇を保湿する役割を担う部分がまだ残っているではないか。私は台座に詰まっている部分を指や綿棒、楊枝でほじくりながら、なんとか使い切ろうとしたのだが、それは非常に手間であった。
打開策として、ジャータイプやチューブタイプのリップクリームを選んだこともある。これらの商品は、わざわざほじくらずに使い切れる点がよかった。
しかし、いかんせん指が汚れる。「指先も保湿される」と考えることができれば一石二鳥なのかもしれないが、パソコンやスマホを触る度に指を拭かなければならないのがめんどくさかった。
私にとって都合のいいリップクリームはないのか。
上記で登場したチューブタイプのものを使い切り、再び一般的なリップクリームを使い始めた。テキトーに手に取ったやつは、理想的なものに思われた。なぜなら、台座ギリギリにリップクリームが充填されていたから。そのリップクリームは、繰り出し式のダイヤルがややゆるめであるせいで、フタを外すとしょっちゅう本体が飛び出ていたのだが、そのおかげで台座ギリギリに充填されているのがわかった。これならほじくらずに済むかもしれない。もしかすると、終わり際、台座が唇に当たって、保湿ではなく擦り傷を負う羽目になってしまうのかもしれないけど……!
しかし、残念ながら、このリップクリームは、“繰り出し式のダイヤルがややゆるめ”なせいで、本体がめちゃくちゃ飛び出し、ポケットの中で折れてしまった。ほじくらずに済むか否かを試す前に。私は悲しかった。
そして、心が決まった。
リップクリームにこだわるのはもうやめよう。
今は、「いい香りそうだったから」という理由で買ったリップクリームを使っている。実際、いい香り。保湿力や充填分のもったいなさがどの程度のものなのかはわからないが、“リップクリーム”なのだから、おそらく、これまで私が気にしてきた部分に意識を向ける商品ではないのだろう。今更だけど。
今更だけど。
唇が切れなきゃOKってことで。
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