最近、パッケージがない商品にハマっている。
とはいえ今回紹介するetiqueのシャンプーバーは、先週紹介したLUSHのシャワーオイルや過去記事にあるシャンプーバーのように本当の意味でパッケージがないわけではなく、紙パッケージに包まれて販売されている。
でも詰め替え用のシャンプーとは全く形状の違うものだし、商品やブランド背景を知ると、紙パッケージにも意味があることがわかる。
紙パッケージから取り出すと、出てくるのは固形のシャンプー、etiqueの固形シャンプーの魅力を語りたい。
etiqueのシャンプーバー
(↑)愛用中のシャンプーバー。
etiqueの存在を知ったのは、多分コスメキッチン※の店頭。
※コスメキッチンは「ナチュラル&オーガニックコスメ屋さん」である。ナチュラルやオーガニックという響きにある種の胡散臭さを感じる人もいるだろう。ナチュラルもオーガニックも、その定義がざっくりとしているからそう感じられてしまうのだろう。
私自身はナチュラルもオーガニックも「本当に?」「何がナチュラルなの?」「オーガニックだと何がいいの?何が違うの?」と疑うタイプなので、多分真のナチュラル&オーガニックコスメLOVERではない。
でも「お湯で落ちる」というキーワードに弱く(化粧落としがクソめんどいタイプ)、そういう商品が多いという点から愛用している節はある。
(↑)ナチュラル&オーガニックコスメの話をしすぎた。
そんなお店で見つけたetiqueだが、惹かれた理由はナチュラル&(以下略)なところ、ではない。
etique開発者の考え方が好きだったのだ。
“生産に使われる水の使用量を大幅に減らす”、私たちが生きる上で必要な水資源を守る取り組みでもあるのだ。
それから冒頭で、厳密ではパッケージがない商品ではない、“紙パッケージに包まれて販売されている”と書いたけれど、この紙パッケージも“有機的に土に還る素材を使用しているため、捨ててもゴミとならない”とある。環境への配慮だけじゃない。社会にも動物にも配慮している。
①燃やせる有機的な梱包
Ethiqueの固形シャンプーの梱包箱は、有機的に土に還る素材を使用しているため、捨ててもゴミとならない。
②天然素材の使用
できるだけ自然の原料を使い、それを自社の固形型洗剤にすることで、より環境によく、肌に優しい商品をつくっている。
③フェアトレード
フェアトレードを実践し、取引価格を一定にすることで、適切な労働環境を提供し、世界中の農家と従業員を大切にしている。
④残虐な動物実験をしない
Ethiqueの自社で、動物実験を行わないだけではなく、原材料の調達の時点で動物実験を行っていない企業を選別して、商品作りを行っている。引用元:"シャンプーの矛盾"を知り「液体シャンプーはやめよう」と呼びかけるために起業した一人の大学生|GOOD GOODS CATALOG #009 | NEUT Magazine
ここのところ、お金を使うとき、ただ目の前にある商品を買うためにお金を使うのではなく、なぜその商品を買うのか、その商品の背景には何があるのか、などを考えることを心がけている。etiqueの理念を知ったとき、私は素直に「このブランドにお金を出したい」と思った。
etiqueのシャンプーバーのいいところ
(↑)こっちは愛用中のコンディショナーバー。
ここからは、そんな事情で心惹かれて購入したertiqueのシャンプーバーの素直なレビューを紹介する。社会、環境、動物に配慮していても、使い心地がよくなければ、商品に満足できなければ、その後買わなくなるのが人間である(個人の意見です)。
私はというと、多分、今後も買う。
置き場所がコンパクトで済む
LUSHのシャワーオイルの記事でも語ったのだが、私は本来1人暮らし用の間取りの家に夫婦2人で住んでいる。当然ながらお風呂場は狭い。ユニットバスである。
しかしetiqueのシャンプーバーは真四角の固形シャンプーであり、2つ並べても、ボトル2つ並べるのに比べれば圧倒的に置き場所はコンパクトである。
etiqueには専用のケース(生分解性素材で出来ている)が販売されているが、私の場合は、水はけの良い石鹸置きに、狭い面を設置面にして縦置きしている。
(↑)愛用中の水はけの良い石鹸置き。
こうすると、シャンプーバー、コンディショナーバーの横にもう一つ固形の化粧品が置ける(冬の間はLUSHのシャワーオイルが、今は固形石鹸が置いてある)。実際に置いている写真がなくて申し訳ない。生活感がありすぎました。
なおサイズ感は
- 石鹸置き(石鹸は縦置き)
→横幅10cm、縦幅大体5cm - シャンプーボトル(2本並べた場合)
→横幅17cm、縦幅25cm。
な感じ。
「お風呂場にはスペースがあるはずなんだから、ボトルに入ったやつでも気にならないよ、大きさなんて」と思う人もいらっしゃるだろうが、我が家は夫婦2人でユニットバス。夫婦で同じものを使うタイプではないので、私のアイテムがコンパクトなだけで洗面台がこちゃこちゃせずに済むものだ。
想像以上にラクに泡立つ
それから、etiqueのシャンプーバーはラクに泡立つのも魅力だ。LUSHのシャンプーバーも泡立ちがよかったが、etiqueはシャンプーバーを持って頭にふたこすりぐらいで十分量の泡が立つ。
後述する「シャンプーバーを使うときの注意点」でもお話しする予定だが、このシャンプーバー小さくなるとひび割れてバラバラになってしまう可能性があるのだが、ひとつまみ分のカケラになっても髪にこすりつければたちまち泡立つ。カケラになると使いにくくなるのは事実だが、最後の最後まで使い切れるぐらい、全力でシャンプーとしての機能を果たしてくれる。
香りが強すぎないのが◎
etiqueのシャンプーバーにはいくつか種類があり、それぞれいい香りなのだが、いわゆる市販のシャンプーのような「シャンプーです!」みたいな香りがしないのも好印象だった。洗い終わった後、乾かした髪からはあまり香りはしない。でも全くの無臭ではなく、髪に鼻を近づけるとシャンプーバーやコンディショナーバーの香りが微かに楽しめる。
「シャンプーです!」みたいな香りも別に嫌いなわけではないが、時々「シャンプーです!」がしつこく感じる時がある。
etiqueの香りはお風呂時間を楽しませてくれる心地よい香りだが、それ以上は主張してこないというか、引き際が大人である。伝わるか、これ?伝われ〜。
1個で超長持ち
で一番驚いたのはetiqueの長持ちっぷりである。
現在ヘアドネーションのために髪の毛を伸ばしている私(胸下まである)だが、
- シャンプーは頭皮を洗うもの
- コンディショナーは毛先をケアするもの
と考えた上での使い方(そんなたっぷり使わない)もあいまってか、1月に購入したにもかかわらず、いまだなくならない。
価格面も魅力。シャンプーバー、コンディショナーバーの価格は税抜1980円〜2100円。6ヶ月使えることを考えると月当たり330円である。
ちなみに市販のシャンプー、コンディショナー、例えば「ラックス、スーパーリッチ」でおなじみのLUXは詰め替えで327円(イトーヨーカドーネット通販)する。個人的に詰め替え頻度は3ヶ月に1回の印象があるので、そうなると月当たり109円。
決してシャンプーバーの方が断然お得!というわけではないのだが、社会、環境、動物配慮型の商品を使いたくとも「毎日使うのは無理」となる価格の商品も多い中、月当たり換算で「ちょっといい商品」ぐらいの価格に収まっているのも魅力的だと思う。
シャンプーバーを使うときの注意点
直接手で持ち、髪に擦り付けて泡立てる、もしくは擦り付けてケアする商品のため、当たり前だが擦り付けている部分が著しく消耗する。真四角だったものの真ん中部分が段々薄くなっていくと起こるのが、ひび割れや分断である。
使用開始から5ヶ月が経った時、私が使っているシャンプーバーおよびコンディショナーバーはばっくりと割れた。そのうち割れたやつがまた割れてしまった。今はカケラを使って頭を洗っている。
ただ先にも書いたが、割れると使いにくいが泡立ちやシャンプー、コンディショナーとしての機能が落ちるわけではないし、なんならコンディショナーは大きい時よりも豪快に髪になでつけやすいので、今の方が毛先ケアが出来ているかもしれない。
とはいえ、割れると保管しにくかったり、洗っている最中に手からすべり落ちやすくなるのは事実なので、この点だけ要注意である。
買い物頻度も減らせてラクかも…
しかしまあ、6ヶ月ももつとは思わなかった。「買い物頻度が減らせる=買い物で出るゴミが減らせる」と考えれば、これもまた魅力かも。
多分、今後も愛用する。割れてしまう難点ははじめこそ驚いたけど、結局あまり気にならないし、使い心地も価格も、ブランド背景も申し分なし。最近ではボディソープやデオドラントも同じ形状で販売されているんだとか。
機会があれば手にとって見てみてね。
(↑)そろそろなくなりそうなので、新しいのを購入。売上の3%が自然保護団体に寄付されるオリジナルキットを選んだ。こういう買い物の仕方を今後もしていきたい。
では。
◆本日のおすすめ◆
私の髪の毛はサラサラといえば聞こえがいいが、根元がぺったんこになるタイプだったのでボリュームタイプを愛用していた。
いろんなシャンプーが試せるの良いよね!