こんにちは、齋藤吐夢です。
私は結局のところ、世間一般で言う理系脳にはなれなかったと思っています。
ですが、生物系の学問に触れられたことも、文系脳だと尊敬する先生に断言されたことも、そこで歯向かって理系に進んだことも誇りに思っています。
『理系思考』
理系思考 という本を見つけました。
「自己啓発的な本かな?」と思い、手に取ったのですが、いざ中身を見てみると、
「新聞記者の女性がド文系だったのに、科学についての記事を書くことになって科学の世界に触れたら、何だかめちゃくちゃハマっちゃった」的な本でした。
決して文章は上記で示したような、ブログのような気軽さのある記事ではなく、新聞に掲載されていたコラムなので少々かたい文面なのですが、面白かったのです。
新聞記者のコラム
新聞記者が書いたこのコラムは、「文系に特化した学部で勉強を続けてきた筆者が科学分野の部署に配属になり、頭を「?」でいっぱいにしながらも、科学の魅力を知っていったストーリー」がベースの真面目な読み物です笑。
読みやすさはさすが新聞記者!と言ったところ。新聞って毎日読んでもらうものなわけで、読みやすさはずば抜けてます。決してポップでキャッチーではないけど。
文系、理系なんて言わずに
読んでいて一番思ったのは、
文系、理系なんて言わず、
学ぶことに貪欲になりたい。
そう思いました。
この本を読んでいくと、日本の教育でありがちの「文系・理系」という分け方って何だかナンセンスだなあ~と思わされます。
文、理に分けてしまうのは仕方がないにしても、世の中、文・理互いの協力なしには話が進まないことばかり。文系、理系と分けたからといって必要になる知識は別に分ける必要のないものばかり。
英語が嫌だから理系に進んだって英語にはぶつかるし、数学が嫌だから文系に進んだって数字と出会わないことなんてない。
「ほお、こんな考えもあるのか」って普通に読み物としても楽しんでましたが、やっぱりね、文系だ、理系だってもう関係ないぜ。
学びたい!と思った時に学ぶか否かですよ。
だから私なんかは、学生時代怠けてたことを認めつつw今からでも学びたいから、本やら教科書やらを読むし、ブログに挑戦するし、プログラミング学習に手を出してみるし、絵だって書くわけで。
過去の記事でおののく
記事の内容は結構前なんです。話題が2006年とか2008年とかそのくらいに書かれたコラムもちらほら。
だけど何が皮肉だって、もうこの時点でこの筆者に、
豊洲移転問題大丈夫なの?
って問われているところ笑。
「やだ!過去を見返してみたら、前々から問題視されとるやないの~!」って。まあ、当時のことについて無知だった私のバカさ加減も同時に知ることになりましたが笑。
でもこの過去からずっと同じことが問題視されている状態って、豊洲の移転やら脱原発の思想やらを一旦置いといて考えると、問題視から何一つ解決につながっていない事実がほんのり恐ろしい。
問題を後回しにする。
それが「発展」には必要なのだとすれば、
「発展」なんて何一つ嬉しくないと思った。
新聞について
最後に「新聞」について。
正月に親族で集まった際、伯父さんからいただいたアドバイス。
新聞は情報は伝えてくれるけど、1つのメディアだから新聞社ごとに内容のクセがある。だから読む時は2~3社別々の新聞を読み、様々な視点からその物事を見るように言われた。
就活時、池上彰の新聞勉強術 という本を読んだ時も、新聞の比べ読みが大事だとあった。得た情報を自分の中で正しく消化するためには、1つの出来事を様々な視点からみなければならない。
だから、もちろんこの本に限らず、主張のある文章を読む時には同じような論点で別の著者の作品を読み比べることが大事だと思う。
コラムなので読みやすかったで、しかし。
では。
◆本日の一冊◆