【忘備録】内臓を描く人、「特別展 人体 神秘への挑戦」へ行く。

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「特別展 人体 神秘への挑戦」へ行ったのは少し前の話。だけど、あまりにも感動したので書き記しておくべきだなと思った。内臓を描く人の忘備録。

 

 

はじめに

「特別展 人体 神秘への挑戦」は決してグロ展示ではない、と私は思う。内臓はわたしたちの体に詰まっているものなので、めっちゃグロいモンでもないぜ。

ただ、まあ、・・・「これは、グロいか」と思うようなワックス標本もあったし、筋肉むき出しの人体模型が「もうダメ!」って人は見ないほうがいいかもしれんね

 

「特別展 人体」

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出展元:https://twitter.com/Jintai2018

概要

特別展「人体」は、先人たちの飽くなき探究の歴史と功績、そして最先端の研究という二つの軸を通して、人体研究の今と昔を皆様に紹介します。
こちらのページではそんな本展のみどころを少しだけご紹介。いかに「人体」という永遠の謎がレオナルド・ダ・ヴィンチや現在の最先端の医学研究者たちを虜にしてきたかをお伝えします。最も身近でありながら、最も奥深い、人体の世界をお楽しみください。

引用元:【公式】特別展人体 神秘への挑戦

「理科」と「美術」の授業だけは真面目に受けていたわたしにとって、あらゆる学問の観点から「人体」を解剖するこの展示はドンピシャだった

レオナルド・ダ・ヴィンチの「解剖手稿」や昔の「人体解剖図鑑」もあって、終始興奮でハアハア。

 

展示そのものは「生物」の復習みたい

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展示の流れは、解剖の歴史→循環器→泌尿器→消化器→・・・みたいな感じ。主な内臓がピックアップされ、その働きについて解説していくような流れ。会場では、「動物と人の臓器比較」が賑わっていた。

「生物」の授業を真面目に学んだ人にとっては「既視感!!!」な展示だったかもしれない。現に夫は「内臓の働きとか名称ではなく、違う角度から内臓を知りたかった」と本音を漏らしていた。夫、結構学がある(会場で色々教えてもらった)。

 

しかし「生物」の授業の復習っぽいとはいえ、循環器だけを、泌尿器だけを、まじまじと見つめるような展示もそうそうないので、わたしにとって、内臓に想いを馳せる最高の時間だったことに間違いはない。

 

臓器同士のつながりに感動

今回の展示が伝えたかったことは、「臓器同士が情報物質を伝達する」という最新研究の結果なのではないだろうか。

わたしは今まで、「脳が命令を発信し、臓器はその命令にしたがって動くだけのもの」だと思っていた。が、この展示では各種臓器がそれぞれ情報伝達をやりとりすることで、体内のさまざまな調整が行われていることを示していた。

 

腎臓なんて、尿をつくるだけだと思っていたよ!

ごめんね、腎臓!!!

 

つながりをイメージした展示が神秘的

「情報物質の伝達」を可視化したプロジェクションマッピング部屋が用意されている。

www.nhk.or.jp

わたしは単純なので、その神秘的なイメージにウルっときてしまった。

声優陣の声と内臓のセリフにはちょっとフフッと笑ってしまうこともあったが(心臓「つかれた・・・しんどい・・・」は必聴)、人の身体って神秘的よね〜とうっとりしてしまう。

 

見に行けない人は、ぜひ上のサイト覗いてみてね。

実際に見るよりは感動が劣るけど、動画で体感できるので。

 

人の!人の内臓あった!!!

ただ、まあ、何と言っても、わたしが見たかったのは「人の内臓」

わたしは小さな頃から「身体」に興味があり、だからこそ今内臓アートを描いているわけだが、そうそう実物の、それも人の内臓をお目にかかることはない(あったら猟奇的すぎる)。

もちろん生体じゃないから(生体じゃ怖い)イキイキとした感じは皆無だけれど、人のそれは紛れもなくそれであって、まあ、とても美しかった。

 

人の心臓がまあまあ大きくて、人の脳がまあまあ小さいのも素敵だったな。もちろん献体してくれた人の個体差もあるだろうけれど。心臓、本当に教科書通りの形をしているの。美しかった・・・。

 

人体をもっと知るために

わたしは内臓の絵を描いている。

内臓を描く時は、さまざまな資料をかき集め、造形だけでなく仕組みも学ぶよう努めている。

 

絵の資料はInstagramの「Medical shots」など(※これは確実にグロいのでダメな人は見ないでね!)を始め、

などの書籍を睨んでいることが多い。これらは、正直クソババアブロガー・ちゃちゃこ(@shinkontosa )さんからいただいたり、「内臓描いてるんでしょ、貸してあげる」と夫の友人や伯父家族から借りたものである。 ほんと、ありがとうございます。

 

またNHKオンデマンド、月額980円の「見逃し見放題パック」に入っている。NHKスペシャル 人体」が何度でも見れるのだ。(それぞれのお金はかかるけど、U-NEXT NHKオンデマンドは連動しているので、映画&NHK好きならこのタッグがおすすめ!)

今展示の図録(2300円)も買った。人混みで流し見せざる得なかった解説もじっくり読めるので、買って損はない。ちゅうか、もう愛読書である。

 

「特別展 人体 神秘への挑戦」がすごいのは、展示を見終えた後も興奮が冷めやらず、内臓の世界にどっぷりと浸かっている自分がいることだ。まあ、内臓を描く人特有のものかもしれないが、とにかく感動はする。身近な内臓に興味がわく。

 

展示は6月17日(日)まで。

お早めに。

では。

 

◆本日の一冊+α◆

NHKスペシャルは必見。

「漫画で読める!」ってのはわかりやすくていいよね