「私の未来予想図」という特別お題キャンペーンが目に入って、わたしはわたしの未来を想像した。「私の未来予想図」というテーマなら、いくらでも話ができる気がする。未来を想像するのは楽しいから。
で、この記事で書こうと思ったのは、肩書きの話だ。
わたしの肩書きの話
わたしは今「ライター・ブロガー・画家、3足のわらじを履いて・・・」的な肩書きで活動しているのだが、屋号は「かくひと」である。
わたしはかきたい。書きたいし、描きたい。だから「かくひと」。
「ライター・ブロガー・画家」と書いた方がキャッチーだし、何やってるかとりあえず分かるし、どんな仕事をしているのかも分かる。わたしが何者なのかを他人に伝えられ、安心感を与えることができる。
でも今後は「ああ、この人はかくひとなんだ」と相手に伝わるような仕事をしたいなと思っている。
いまの働き方を選んだ理由
ライター・ブロガー・画家、どれもわたしが大好きなコトをやる仕事だ。文章を書くことは苦ではない。知らないことを調べることも苦ではない。自分の考えを発信することも嫌いじゃないし、絵を描くと心が落ち着く。
その一方で、わたしには苦手なものがある。人間関係を築くことだ。わたしは人見知りで、そのうえ、傷つきやすい。他人に向けられた敵意ですら傷つく。本当にちょっとした人間関係のモヤモヤで疲れてしまうので、人と関わるのが好きだけど怖い。
”普通”の会社員目指して、”普通に”就活して、”普通に”就職したけど、人間関係につまづいてドロップアウトした。以降、今の暮らし方、働き方を続けている。
好きを仕事にするというよりは
大好きなコトを仕事にしてはいるのだが、「好きを仕事にする」という言葉の響きから想像されるキラキラとした感じを、わたしは持ち合わせていない。一度だけ、フリーランスとして働いていると伝えたとき「羨ましい」と言われたことがある。
その言葉がちょっとだけ引っかかった。
わたしの働き方は「かくことしかできない」から続けている、と言った方がしっくりくる。書くことも描くことも、確実に自分の好きなことではあるのだけれど、それしかできないからそれを磨いている。だから決して羨ましがられる働き方ではないよ。
とはいえ、「お仕事何されてるんですか？」と問われたとき、「まあ、かいてますね」と言おうもんなら「？？？」となるだろう。せっかくわたしに興味を抱いてくれたのだから、乱暴な返しは避けたいので、「ライター・ブロガー・画家」で落ち着いている。
・・・が、この肩書きが厄介だ。
わたしのスタンスを揺らがしてくるのだ。
1文字5円以上！大手メディアに掲載！月10万PV！第〇回〇〇賞優秀賞受賞！とにかくクリエイティブに！明るくポジティブに！みたいなね。
もちろん自分のスタンスを守るために、作品の向こう側の人をないがしろにするなんてことは絶対にしない。
でもわたしの目標は「ただただかき続ける人生」なのだ。それ以上でも以下でもない。否、その生活をする中で「わたしと夫が死ぬまで幸せに生きられる人生」が送れればいい。それだけでいい。
それに必要十分な仕事、稼ぎがあれば十分なのだ。
肩書きなんて関係ない人になりたい
というスタンスを伝えるためには、やっぱり肩書きは「かくひと」でありたい。もっといえば肩書きなんて概念がなくなればいいと思っている。
肩書きなんて関係なく、人を羨むことがあるとすれば「あの人なんかめっちゃ楽しそうに生きてて良いよねッ！」ぐらいの軽さが良い。互いに心地の良い気分になれる羨みには、肩書きなんてきっと必要ない。
・・・正直に言おう。
わたしだってまだまだ肩書きを気にして生きている。人の肩書きを見て「おお、なんかすごい人なんだろうな」と”勝手に”思ってしまうことはまだある。そう思う度自責する、反省する。肩書きに囚われたくないと思ってるくせに囚われてんじゃねえよって。
そんなもんだから、「ブロガー・ライター・画家」でもなく「かくひと」でもなく、「わたし？わたしはただのかたやまかほですよ」と言えるようになるにはまだまだ時間がかかるはずだ。
でもいつか言いたい。
わたしはただのかたやまかほですよって。
最終目標は何やってるかよくわかんない人
で、それでも、どうしても、肩書きがつけられてしまうのであれば 「何やってるかよくわかんない人」になりたい。もう少し詳しく言えば、「何やってるかよくわかんないけど、人生謳歌してる人」である。
多分、その肩書きをゲットすれば、わたしは憧れの「わたし？わたしはただのかたやまかほですよ」が言えるはず。
まあ、でも、どんな肩書きであっても、働き方であっても、どうせいつかは死ぬし、いつ死ぬかなんてわかったもんじゃないから、イキイキと人生を謳歌したい。
将来のことは誰にもわからん。
でも目指すことは誰にでもできる。
だからやる。楽しむ。それだけ。
では。
