前作より面白かった理由は何なのか。『デッドプール2』

率直な感想、1作目より好き。

※一部ネタバレあり

 

 

デッドプール2

↑劇中、映画OPでこのバカバカしいポージングを見ることができる。

あらすじ

前作のエイジャックスとの壮絶な戦いから2年後。ミュータントとなった傭兵のウェイド・ウィルソン(デッドプール)は、麻薬カルテルやマフィア構成員を成敗するヒーローとして活動しながら、ガールフレンドのヴァネッサと共に生活していた。そんなある日、14歳のミュータントの孤児であるラッセルを狙い、機械の腕を持つ戦士ケーブルが未来から現れる。ケーブルからラッセルを守ることを決めたウェイドは、親友のウィーゼルと共にリクルート活動を行い、ミュータントたちを集め最強鬼ヤバヒーローチーム「X-フォース」を結成し、彼との戦いに挑む。

引用元:デッドプール2 - Wikipedia

 

前作より面白かった理由は何なのか

1,映画のテンポ

まず映画のテンポが良かった。

前作『デッドプール』がつまらなかったわけではない。

しかし映画の流れ(アクションシーン→過去→過去→現在)の過去パートが若干長いと感じた。1作目なので「なぜ主人公・ウェイドがデッドプールになったのか」を書く必要はあったと思うが、過去の回想シーンが長く感じたのだ。

 

今作でも過去に遡るシーンはあるが、必要な情報だけ伝えるとサラッと現在に戻ってくる

また後述するが、映画パロディやX-MENシリーズへのブラックジョークなど、小ネタを引っ張りすぎないところもテンポの良さにつながった

 

映画のテンポが良いと、エンターテイメントとして楽しみやすい。

どんな娯楽も、テンポは重要だ。

 

2,新キャラクターの数が多すぎない

今作では、前作で登場したコロッサスとネガソニック以外にもキャラクターが登場する。見出しには「数が多すぎない」と書いたが、数はグッと増える。最強鬼ヤバチーム「X-フォース」の構成員は割と多い。

が、ネタバレするとその大半が任務を開始する前に死ぬ。

だから結局

  • ケーブル
  • ドミノ
  • ファイア・フィスト
  • ユキオ

の4人ぐらいしか新キャラクターは登場しないようなものだ

 

新キャラクターの登場は、時に映画のテンポを悪くする

個人的に、キャラクターが多すぎるのが原因で「つまらない」と感じた映画は『スーサイド・スクワッド』と『スター・ウォーズ エピソード8』である。この2作品は新キャラクターを追加しすぎて、彼らの背景が薄くなった映画だと考えている。

 

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それと比較すると、今作のキャラクターの描きかたは好印象である。

今作は主要メンバー「ケーブル」「ドミノ」「ファイア・フィスト」は出演シーンが多い分、キャラクターの背景もしっかり描かれていた。

「ユキオ」は出番こそ少ないが、X-MENキャラクターとして嫌味なく登場する。X-MENの魅力溢るるキャラクターのひとりとして存在感を発揮しており、「続編にも登場しないかな?!」とワクワクできるキャラクターだった。

 

3,小ネタを引っ張りすぎない

映画の随所に散りばめられた小ネタのオンパレードがデッドプールの魅力なのだが、元ネタを知っていなくても笑えるつくりがすごいし、何と言っても「引っ張りすぎない」のが見やすかった。

 

「続編」には抵抗がある。1作目より2作目のほうが面白い映画は「ターミネーター2」ぐらいなんじゃないだろうか。

個人的に「続編でダレたなあ・・・」と感じているものに「テッド2」が挙げられる。

テッド2」もくだらない小ネタやブラックジョーク、ちょっとお下品な演出など、構成要素はどこか「デッドプール」に似ているところがあるのだが、「やりたい小ネタをやりたいだけやった」結果、映画が中だるみした

 

その点今作は、小ネタ挿入のバランスがうまく、映画が見やすいものになった。

絶妙なさじ加減で小ネタを出し入れするからこそ、見終えた後で「あのシーン、なんのパロディなんだろう」「DC映画ってそんなにシリアスなの?」など興味が湧き、他の映画作品を見たくなったりする。

これは、ジョークのうまい人がつくった映画だ!!!

 

X-MENいじりも面白かった

↑無理やりすぎるコラボ

 

秀逸な小ネタの中でも好きだったのは

X-MENが通るよ。60年代、人種差別をテーマにした作品のお通りだよ」

的な台詞。笑った。あげく

X-MENって名前自体が差別じゃない?!だってMENだよ?!X-Peopleにしとけよな」

なブラックジョークも連発。

一応デッドプールは「X-MEN」のキャラクターらしい。が、デッドプールはあくまでもデッドプール。なんかのキャラクターのひとり、ではなくデッドプールデッドプール

 

今作は、そんなマーベルコミックスの中で独立しちゃったこのキャラクターが、人々にめちゃくちゃ愛されていることが分かる映画だった。

では。

 

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X-Force  Tシャツ、絶妙にダサいのが良い。