映画『リトル・マーメイド』海の中を泳いでるみたいで、純粋に楽しかった。

映画チラシ リトル・マーメイド ハリー・ベイリー

待って……私はこの多様性に配慮しまくったリトル・マーメイドに何の文句もない!というか、映画として面白かったんですけど?!

それはもしかしたら、私がアニメ映画版リトル・マーメイドをきちんと観ていないからかもしれない。アリエルと王子の出会い方とかアースラの魔法の内容とか、詳細を全く知らなかったから、「あ、こんな展開なんだ」「あ、意外と歌う映画なんだ」って感じながら観てた。

それに私は以前、リトル・マーメイドについて書いている記事を読んで、合点がいったんだ。

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タイトル(↑)だけ見て決めつけないでね。読んでいない人はぜひ読んでね。

本作は肌の白いアリエルを知っている私たちのための作品ではなくて、これからを生きる世代に向けての作品なんだよね。

もとより、この実写版『リトル・マーメイド』の試みが腑に落ちていたこともあって、私はそれはもう存分に映画を楽しみました。

 

海の中の描写は美しすぎて、ちょっと酔った。でも、そのぐらい海の中だった。船に乗ると十中八九船酔いする私が映画観て酔うってことはなかなかに海だったってことじゃないのか。そんな美しい海の中をさ、魚と一緒に優雅に泳いでんだよ人魚が。そんなんトキメクだろ。

 

それに、人魚状態でも人間状態でも好奇心旺盛なアリエル演じるハリー・ベイリーは、マジで、ずーーーーーっと魅力的だった

人魚のとき、海上に上がると重力を感じまくっちゃって、動きの随所随所によっこらせ感が出るリアルさにも心射抜かれた。アシカとかオットセイとかの動きに似てて、「あー、心は通うかもしれないけど、人魚って別の生き物なんだな!」って感動した。

足を得た代わりに声を失ったアリエルが、エリック王子と心を通わす場面でふいに見せた上目遣いに、普通に、恋に落ちました。あんな無邪気で目の前の出来事に一生懸命な人に出会ったら好きになっちゃうだろうがよー!

 

あと、アースラ。アースラよかった、アースラ。

メリッサ・マッカーシーの演技がまず純粋に好き。そして歴代ヴィランの中で、個人的には一番怖いシーンだと思ってる巨大化アースラによる海大荒れマジックが、もう、もう、実写にしたらめっちゃくちゃ怖くて感動した。海にあんな風に襲われたらトラウマになる。そのぐらい怖い。激怒アースラのシーンだけおかわりできる。それぐらいかっこよかった。

 

文句……ではないけど、言いたいことがあるとすれば、海面に浮上した人魚の皆さんがシュールすぎるところかな。地上を見に来たトリトン王は、もう、これは仕方ないんだけど、水に浸かってるデッカいおじさんにしか見えん。

でも、言いたいことはそれぐらい。

 

これまで観てきたディズニー映画、アニメ、実写問わずの中で、3本の指に入る映画だったなー。

 

あー、あと、これはどう捉えられるかわからないけど、顔面に大きめなホクロがある身としては、ハリー・ベイリーのホクロに勝手に励まされたね!映画を見ていて、ホクロのある顔が映し出されることってあんまりないよな〜って思ってたから、なんか、嬉しかったんだよね。

おしまい。

 

(ディズニー映画で、考えさせられて好きなのは『ズートピア』。Amazon Prime Videoだとレンタルで400円。ディズニー映画は価格がやっぱりちょっと高いね。)