ジーン・グレイ演じるソフィー・ターナーがグラマラスなんで見惚れるんだけどさ、ジーン・グレイって本当になんだか、いっつも報われないよね!!!
※ネタバレあり。
ジーン・グレイはいつだって大暴走
「『X-MEN:ダーク・フェニックス』やるよー」と聞いたとき、失礼ながらわたしが思ったのは「まーたお前(ジーン・グレイ)かよ」だった。
最強&最凶のミュータントなジーン。
ウルヴァリンとサイクロップスを惑わし、中途半端な三角関係やりつつ、ダーク・フェニックスになっちゃってからはサイクロップスを爆散させ、ウルヴァリンを散り散りにしかけながらも「殺して」つって殺してもらって世界を崩壊させずに済んだ女・ジーン(シリーズ全作観てるし、X-MENは好きよ!でもジーンについて話すときはいつもこうなっちゃう!!!)
そんな女が主軸のストーリーだっちゅうんで観に行ったら、相も変わらず大暴走だった。
あらすじ
アポカリプスから人類を救う戦いから10年。サイコキネシスとテレパシーの特殊能力をもつミュータントであるジーンは、宇宙でのミッションで起きた事故が原因で自分の中のダークサイドが増幅し、制御不能になってしまう。そして、彼女の内に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれ、地上の生命体が全滅しかねない危機が訪れる。
引用元:X-MEN: ダーク・フェニックス - Wikipedia
『ローガン』観に行ったとき、ボケにボケちゃったプロフェッサーXの「全人類を殺しかける攻撃」にも「怖」って引いたんだけどさ・・・サイコキネシス&テレパシー系の能力者、ホントちょっと恐ろしすぎる。ダメだよ、生命体を全滅させようとしちゃあ!!!
不憫で不憫で仕方ないわ!
結末言っちゃうと、ジーン・グレイは仲間を助けるために、ダーク・フェニックスを解き放った原因というか、そそのかした原因というか、他の星の生命体とともに爆散すんだよね。
最後、平穏な日々を取り戻したプロフェッサーXとマグニートーがチェスに興じるとき、空にフェニックスっぽい光が輝いて「死んではいませんぜ」的アピールしてたけど・・・
ジーン・グレイは絶対にダーク・フェニックスを解放させちゃう運命なの?!それで死ぬか殺されるかしなきゃいけない運命なの?!
毎回毎回『X-MEN』シリーズでダーク・フェニックス化する前から時々力が暴走するジーン。その強大な力のせいで、他のミュータントから「お前、マジで怖いな」ってちょっと距離をとられるジーン。まー不憫!
今作は“最後のX-MEN”って銘打たれてるけど・・・どっちかってーと「ジーン・グレイ集大成」な映画であった。
ソフィー・ターナー版ジーンに思うこと
今作で力大暴走女王ジーン・グレイを演じているのはソフィー・ターナー(↑)。世界中を熱狂させたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(以下、GOT)』にも登場しているソフィー・ターナーなんだけど、GOT同様、三白眼気味な目つきがたまらんね!
とはいえ、実はわたしは「ダーク・フェニックスを持て余して困ってる」ジーン・グレイなら、『X-MEN』『X-MEN2』『X-MEN:ファイナル・デシジョン』に出演していたファムケ・ヤンセン(↓)のほうがいいなあ、なんて思っていて。
ファムケ・ヤンセン版ジーン・グレイのほうがだいぶ年が上だから、しっかり者のお姉さんが本気で力に怯えてる感じが、ダーク・フェニックスの脅威を感じさせるなあって思って。
ただファムケ・ヤンセン版「ダーク・フェニックス」はそんなに好きじゃないんだけどね。『X-MEN:ファイナル・デシジョン』のジーンは、目がCGで真っ黒に塗りつぶされちゃうから、演技じゃなくて演出で恐怖を感じさせてる感じが気に食わんの笑。
でもね、でもね!ソフィー・ターナー演じるジーン・グレイは、力持て余して怯えてる感は少なめだけど、ダーク・フェニックス覚醒時の冷たい目つきが最高でねえ・・・。暴走時、人をゴミクズのような目で見てくるんだよね。
演技で見せる「最凶」度合いはかっこよかったなあ!!!
シリーズへの敬意を感じさせる今作
“最後のX-MEN”って銘打たれてるし、長らくウルヴァリンを演じてきたヒュー・ジャックマンも「もうウルヴァリンはやらない」って引退したし(注:役者は引退してないよ!)、本当にこれが最後のX-MENだったのだと思う。
だから、ものすごく、『X-MEN』シリーズへの敬意が感じられたというか・・・。
初期の『X-MEN』だと、ストームがプロフェッサーXの右腕として活躍している印象がある。今作のストームは、その歴代のシリーズでの関係性を匂わせるような「成長」がめちゃくちゃ見られるんだよね。
目からビームが出るサイクロップスも存分に活躍。初期の『X-MEN』ではジーン・グレイを支える優しい彼氏みたいな立ち位置なサイクロップス。今作のサイクロップスは精神的に若いものの、怯えるジーンをずっと励まし続けるんだよね。
あと、大好きな映画ブロガー・カミヤマさんの記事によれば、『X-MEN』シリーズの中で一番オプティックブラスト(目からビーム)出してるらしいよ!!!報われたね、サイクロップス!!!
『X-MEN:ファイナル・デシジョン』でダーク・フェニックスがお見舞いした、人を散り散りにして亡き者にする攻撃も健在。ソフィー・ターナーの冷たい目つきと相まってまあ恐ろしいこと、恐ろしいことってね。
Twitterで流れてきた感想にもあったけど、映画自体は「え?!これで終わり」みたいな終わり方をする。だから拍子抜けしちゃった人もいると思うんだけど・・・うん、わたしは、きれいに「シリーズが終わった」と思ったよ。
では。
◆本日のおすすめ◆
打ち切りが決まっちゃったらしいけど、ドラマ版のX-MENもなかなか面白いよ!