こんにちは、齋藤吐夢です。
過去にこんな記事を書きました。
夫と結婚し、夫のことを好いてはいるのですが、実はいまだに捨てきれない夢があります。それは”女”という性を捨てること。
ただし、男性器が欲しいわけでも、女性を愛したいわけでもありません。結局は、死ぬまで”女”でいると思うし。
小学生の頃、私は男の子になりたくて、なれませんでした。
男の子になりたくて
小学生の頃、私は本気で男の子になりたいと思っていました。
実際、男の子に間違えられるような格好をしていたし、小学五年生〜六年生の頃は大人に「僕」「坊ちゃん」と呼ばれることもありました。男の子になりたかったのは、いじめというには優しく、いじめじゃないと言うには優しくないことがきっかけです。
女の子に無視される存在になった
小学三年生あたりから、女の子が”女の子”の自覚を持ち始めたように思えます。派閥ができ、おしゃれなこと、可愛いことに関心のある女の子が集まるようになりました。その時、私が関心を抱いていたのは野生動物や自然。
当然、私はその輪には入っていません。
クラスにいた女の子達は、あっという間に”女の子”として振る舞うようになっていて、私は相手にされないようになっていきました。
男の子が一緒に遊んでくれた
ただ、どういうきっかけか分かりませんが、ある男子生徒が私を遊びに誘ってくれました。その日から私の関心は、野生動物と自然と、男の子と遊ぶことに変わりました。そして、私は男の子になりたくなった。
誘ってくれたことが単純に嬉しかったから、男の子になりたいのかな?と思いましたが、どうも違う。
小学生なので体格はまだまだ小さいですが、女の子のそれとは違う肉体がそこにはあって、私はそれに惹かれました。
遊んでくれたのは、私が女だから?
ただ「男の子になりたい」「もっと男の子と仲良くなりたい」と思い始めた時、ふと思いました。男の子には男の子の派閥があって、強い男の子は弱い男の子を相手にしません。
弱い私を相手してくれているのは、私が”女”だからなんじゃないか。
私は好きな男の子がいました。
でもその男の子の前で、私が男の子に変身したとしたら、彼は同じように遊んでくれるだろうか。髪を切り、ダボダボのパーカーを着て、体を動かし、やんちゃな表情を見せても、彼が仲良くしてくれるのは、私が”女”だから?
中学生になり”女”になった
中学生になり、私の意思に反して胸は大きくなり、体つきは丸くなっていきました。男の子も、段々と背が伸び、声が低くなり、”男”になっていきます。
私はセーラー服ではなく、学ランが着たかった。でも、どんなに男友達の学ランを羽織っても、私の体は明らかに女で、私が求める男性の形にはならない。
男性が好きすぎて、男性になりたい
ちなみに私の性的対象は、昔からずっと変わらず男性です。女の人に恋をした経験はありません。だけど、可能であれば男の身体で男の人を愛することができたら、と思う。
とはいえ男性器が欲しいというよりは、体の丸みや胸の膨らみなしで私を受け入れて欲しいという願望です。だから完全に体を男に変えたいというよりは、少しでも男性に近づきたい、に近い。
無性になれたらいいのにな
結局のところ、私は絶対的に”女”で、そこから逃れられることはなさそうです。
ただ、この絶妙な苦しみがどこかの誰かに繋がればいいなと思う。きっと「男性・女性」「LGBTQ」のカテゴリ以上に、性に悩む人はいると思うんだ。
今は、無性になりたいな。私には女性器もおっぱいも丸みを帯びた体もいらなければ、男性器も要らない。これは「女だから」「男だから」ではなく、齋藤吐夢として、Kho-Kとして見られたいだけなのかもしれない。それでも無性になりたいな。
無性になれたらいいのにな。
では。
◆本日の一冊◆
私自身、性について全然わかってないのかも。