恥ずかしながら、私は小学校〜大学院を修了するまで政治への関心がかなり低かった。20歳になり選挙権を得たときも「選挙に行く」が目的になっていて、「誰を選ぶ」の意識がすっぽ抜けていた。
しかし夫と出会い、政治経済の話題が大好きな夫が私の関心のなさにドン引きしたことで「あ、これってやばいのかも…」と考え直すようになった。夫は議論が好きなので、その議論に巻き込まれていくうちに、ジワジワと政治への関心が高まっていった。
で、本題は“今週のお題「読書感想文」”についてなんだけど、私は『図解 はじめて学ぶみんなの政治』について紹介したい。
図解 はじめて学ぶ みんなの政治
概要
「政治がなかったら、どうなるのか」「世界にはどのような政治システムがあるのか」「政治を変えるにはどんな方法があるのか」そんな疑問を、子どもたちの間でも起こりうる身近なもめ事や国際問題を例に挙げて解説してくれる本。
本の中に描かれている子どものイラストを見る限り、小学校四年生ぐらいからはもう読み始められるんじゃないかな。
小学生から読み進められる本だけど、もちろん私同様、20歳を超えてからの読者にもおすすめ。正直、年齢は関係ない。“政治に関心をもつべき世代”に到達した人であれば、読んだ方がいいと思うし、政治への面白みを感じられると思うよ!
この本を読んで気づいたこと
本の帯にも書かれている「政治がなかったらどうなるの?」「言論の自由ってどこまで許されるの?」「きみの政治的な立ち位置は?」などの問いに、私が全く答えられないことに気づいた。それだけ、私の政治への関心が低く知識が浅かった、ということだ。
また、関心を持たなければならない疑問にハッとさせられる瞬間があった。
「第6章 さまざまな問題」には「よりよい社会」にするために考えるべき課題がいくつも挙げられている。「戦争は正当化できるの?」「貧しい国があるのはなぜ?」「お金のある国は貧しい国を支援すべき?」などなど。
「子どもに質問されたらきちんと意見を言い合う必要があるな…」と考えさせられる。
それから、この本は人と意見を言い合うのが苦手な人にもおすすめできる。
この本の良いところは、本の中に登場するキャラクターたちがその質問に対してディベートを繰り広げてくれるところだ。本を読む中で自然と反対意見に触れられるので、感情的になることなく「そうか、そういう意見もあるんだな」と受け止められる。
本来、意見と感情は別物だ。反対意見に直面したとき、相手の人格まで否定しているわけではないのだが、ディベート慣れしていないと「反対=嫌い」に結びついちゃう人、結構いるはず。
でもこの本なら、反対意見を第三者目線で知ることができるので、反対意見の受け止め方の練習にもなると思う。
これから実行したいこと
私はこれから「第4章 政治を変えるには?」を熟考していきたい。
今の政治にとことん不満というわけではないけれど、100%今の政治を支持しているわけでもない。だから、「こういうところ変えてほしいな」と思うことがあったら、積極的に行動に移していこうと考えている。
この章末にある「すぐにできることは?」には
が挙げられている。選挙権がある場合には「選挙には必ず行く」と「政治家になる」がここに追加される。
「ニュースにふれる」と「不買運動」は取り組みやすい。これからは時間をつくって「いろいろな活動に参加する」もやってみたい。
こんな風にして、どんどんどんどん自分から政治に参加していきたいものだ。
政治入門書を1冊は読んでおきたい
もう一度、恥を忍んで言うが、私は小学校〜大学院を修了するまで政治への関心がなく、社会人になってからも、自分の周りで何が起きているのか、あまりはっきり把握していなかった。
あまりはっきり把握しなくても生きていけるとは思う。
でも、政治に関心を向けないで現状に文句垂れるばかりな人生は、あまり居心地が良いようには感じられない。社会的な生き物として生まれた以上、積極的に「社会」に触れていきたいものである。
で、タイトルにも書いた通り、政治入門書を読み始めるのは大人になってからでも全然構わないことなんですよ。だって「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」だから。
聞かず(知らず)に人生を終えるより、「一時の恥だ!」って割り切って聞いた(知った)ほうが自分の身になると思うんだよね。
では。
◆本日のおすすめ◆
図解のない政治入門書なら、この本が興味深かったです
今週のお題「読書感想文」