「経理がめんどくさい」というフリーランスに伝えたい3つのこと〜確定申告でヒィヒィ言わないために〜

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 フリーランスになってから極端に日が浅いわけではない。2017年1月に専業ライターとなり、「稼げる!」と確信して開業届を提出した2018年2月。フリーランスデビューを果たしてから色々なことがあった。主に嬉しいことばかりだ。

 だがしかし・・・

 フリーランスには、避けて通れない”めんどくさい”業務がある。

 経理だ。

 自分が稼げているかどうかの指標にもなるので、帳簿づけにワクワクする人もいるだろうが、元・会社員という身で、人を雇う余裕もないときには、「経理」を自分でやらねばならない現実にげんなりする人も少なくないだろう。

 が、伝えたいことがある。

 

 

経理がめんどくさい」というフリーランスに伝えたい3つのこと

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理解して損はない、マジで。

 私ごとではあるが、「確定申告が近くなった頃にヒィヒィ言いたくない」という理由で、先日、2018年1月〜11月までの帳簿づけを確認し直した。確定申告自体は経験あるが、青色申告がはじめてなので慎重にやりたいのだ。

 帳簿づけを改めてチェックしてみると、結構ミスが多かった。

 例えば・・・青色申告は「発生主義」で帳簿づけをしなければならない

 「発生主義」とは

現金の収入・支出に関係なく経済価値が費消した事実が発生したときに費用・収益を計上する基準のこと

出典元:ASCII.jpデジタル用語辞典

である。すなわち、わたしのようにクラウドソーシングを介してライター仕事をした場合、

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「報酬が確定した時点」と「報酬が振り込まれた時点」に”発生”した金額について計上しなければならないのだ。ここがうまく理解できておらず、クラウドソーシングサイト内で表示される報酬金額と、通帳に記帳されている金額を合わせることに苦戦した。

 クラウドソーシングサイトはまだいい方だ。振込確定日があらかじめ記載されていることが多いから。一部のアフィリエイトでは、発生月と振込月が一定ではないためうっかり帳簿が抜ける。そうなると、報酬と現金が合わず「???」となる。

 しかし!

 これらの基礎を理解しておくと、発生した報酬金額がきちんと振り込まれているか確認する癖がつく

 この癖がつくと「報酬が振り込まれていない!」という万が一の事態が起きても、すぐに対応できるはずだ。

(補足:わたしがお仕事させていただいているクライアントさんは信頼できる人ばかりなので、そんな事態はまずないんだけど)

 

 アウトソーシングしやすい世の中だから、人に経理を丸投げすることも出来るが、確定申告にまつわる知識(簿記三級等)を学んで損はない。断言する。

 フリーランス経理でよくある「どれが経費になるか」「どうすれば節税につながるか」という質問は、経理が理解できれば自ずと分かってくる。というか、これらはなんとなくでやってはいけない。なんとなくやっては、自分のためにならない

 万が一税務署から問いただされたとき、理解していれば何のために使用したお金が自信をもって答えられるだろう。経理を丸投げしても、税務署からの問いには自分で答えなければならないのだよ。 

 ずさんなお金の管理で苦しむのは自分

 理解して損はないので、確定申告に関する本をかじるぐらいはやっておこう。

 

仕事のモチベーション上がるよ

 わたしは今「やよいの青色申告オンライン 」を愛用しているのだが、毎月の収支を入力したあと、損益計算書を見るとワクワクする

 損益計算書は、

企業の一定期間の経営成績を「収益」「費用」「利益」から見ることができるものです。 つまり、今期(一定期間)、会社はどれだけお金を稼いで(収益)、どれだけお金を使って(費用)、いくら残っているのか(利益)がわかるようになっています。

引用元:損益計算書の基本的な見方と2つのポイント

  • お金をどれだけ稼いでいるか
  • お金をどれだけ使ったか
  • お金がどれだけ残っているか

を確認できるものだから、自分の稼ぎがダイレクトに目に飛び込んでくる。それを見る「もっとライター業頑張るぞ」「もっと絵描き業頑張るぞ」とモチベーションが上がるのだ。

 

 もちろん普通の家計簿をつけていても、稼いだお金の可視化はできる。しかし個人事業主デビューを果たしたわたしが選択した青色申告は、どんぶり勘定NGだ。

 だが、それがいい

 どんぶり勘定NGな帳簿づけのおかげで、目に見える稼ぎは生々しさを増す。でもそれがモチベーションに直結するのだ!お金、大好き!!!

 

帳簿づけ後回しはおすすめしない

 帳簿づけは後回しにするな

 自分で自分の経理をするようになって、月末月初に経理部の人たちがピリつく理由がよくわかった。この作業、結構大変だ。

 例えばクラウドソーシングサイトを利用すると、報酬額から手数料(クラウドソーシングサイト取り分)と振込手数料が引かれる。そして報酬確定と振込日が異なる。サイトの報酬確認ページと通帳をにらめっこしながら相違がないか確認する。

 その作業を数ヶ月溜め込んでやると大変なことになる

 慣れれば問題ないだろうが、半年ぐらい溜め込むと、過去を振り返りながら作業する必要がある。その上間を置くと、帳簿づけのやり方を忘れている。復習と確認に時間がとられ、1日仕事になってしまう

 

 絶対に後回しにするな。

 確定申告の直前に一気にやろうとしないほうがいい。

 アドバイスを1つ。会社員時代同様、月末月初に帳簿づけの習慣をつける、または報酬や支出が発生した時点でメモを取るなど、工夫しよう。

 

外注するのもありだけど、まずは自分でやってみてほしい

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 「この作業、手間だな〜」と思ったら、アウトソーシングするのもアリだとは思う。

 だけどまずは自分でやってみてほしい。”ヒィヒィ言わないために”ってブログタイトルにつけておきながら、1回はヒィヒィ言ってほしいと思っている。

 なぜなら「お金を稼ぐ」を理解するのに、実働してお金を稼ぐだけではなく、その稼いだお金を把握することも重要だと考えているから

 

 自分の収益・費用・利益を理解するには、自分でやるのが一番

 

 めんどくさいかもしれないけど、勉強だと思ってコツコツ帳簿づけすることをおすすめする。溜め込んでヒィヒィするよりマシだよ。

 では。

 

◆本日のおすすめ◆

フリーランスデビュー時に役立った本をオススメするね!これ(↓)は”教科書”とあったので購入。基礎中の基礎を知るにはもってこい。

フリーランスは甘くない」ってことが理解できる1冊。

絵描き業も始めたので読み始めた、クリエイターのためのお金本。

やっぱり理解しやすいのは漫画。