「新年早々、確定申告の話なんてすんなよな〜」と思う人のほうが多い気もするが、確定申告関連の話をする。確定申告直前になってバタバタしてほしくないからである(自分にも言い聞かせてる。早めにやっとけよ、と)。
本記事では、確定申告するフリーランス(=個人事業主)におすすめの会計ソフトについて紹介する。どちらかというと「どうやって会計ソフトを選んだか」についてのお話。
わたしはやよいオンラインを愛用中
わたしは早い段階で『やよいの青色申告オンライン』を選んだ。理由は、
- 初年度無料だった
- 入力するだけのシンプルさがよかった
- 選ばなかった会計ソフトが「帳簿づけがしやすいが、簿記を学ぶのには適していない」とあった
等々。
わたし自身「青色申告するぞー」と決めてから、さまざまな記事を読み、どの会計ソフトが適しているか探した。しかし気づく。どのソフトを使ったところでやることは大して変わらない。どれ使ったって結局やることは同じなのだ。習うより慣れろである。
そうなったとき、わたしが会計ソフトに求めたのは
- 帳簿づけ(紙)よりラク
- 際立った特徴がある必要もない
であった。その条件に見合ったのが『やよいの青色申告オンライン』。ど定番の会計ソフト、弥生。だからわたしはやよいオンライン。
わたしは「複式簿記を学んでおきたい」と考えていたから、「複式簿記の知識がなくても簡単」という文言のあるソフトには惹かれなかった。会計作業はパソコンでやろうと考えていたから「スマホからでもラクラク」という文言にも惹かれず。
実績があるし、機能はめちゃシンプル。そんなやよいオンラインが「相性良さそうだな〜」と選んだわけだが、"わたしにとっては"かーなーり良いソフトである。
会計ソフトはどう選ぶ?
実際触ってみて決めることをおすすめする。
会計ソフトの良し悪しは、触ってみないとやっぱりわからない。大半の会計ソフトが「使い始め無料キャンペーン」的なことをやっているので、とりあえず触ってみよう。
ここでは、わたし自身がやよいオンラインを選ぶ前に読みあさっていた「会計ソフトおすすめ記事」に共通する内容について紹介する。ただし何度でも言うが、最終判断前にぜんぶ一通り触っておくことをおすすめする。
人によって向き・不向きは違うからね。
会計ソフトの便利さをしっかり感じ取りたいなら、1年間は手書きの帳簿づけを経験するといいのかもしれないね(絶対やらないけど!!!)。
初心者なので右も左もわからない
出典元:会計ソフト freee (フリー) | 無料から使えるクラウド会計ソフト
等々「フリーランスにはなったものの、会計系はノータッチで生きてきた・・・というか会計系は全任せできるならこのままノータッチで生きていきたい」ととにかく「ラク重視!」な人には『freee』がおすすめだ。
『freee』のメリットは「自動帳簿」。銀行口座やクレジットカード等を連動させておくことで、入出金等のデータが表示される。操作する本人は、そのデータを振り分けるだけでいいのだ。
もちろん直接打ち込むこともできるが、自動的にデータが表示され、それを仕訳するだけで済むというのはラクである。
ただしその「経理初心者でも使いやすい」というメリットが、少しでも簿記をかんできた人にとってはデメリットになる。
いわゆる複式簿記の形で入力するわけではないため、『freee』から他の会計ソフトに乗り換えたとき、その全く違う使い勝手に困惑すると聞く。「多少は簿記の勉強しないといかんな」と思う人は、他の会計ソフトも触ってから考えてほしい。
初心者だが複式簿記を学んでおきたい
出典元:やよいの青色申告 オンライン|青色申告・確定申告ソフトなら弥生
という場合は、『やよいの青色申告オンライン』がおすすめだ。
活用しているわたしの個人的な感想だが「紙媒体の帳簿が、ただWEB上でできるようになっただけ」という印象がある。悪口のように感じるかもしれないが、このシンプルさがいいのだ。「帳簿づけにラクはない」って感じがいい笑。
日々の収支の記録は「かんたん取引入力」にポチポチっと入力するだけで完了する。
仕訳帳のページにいけば、複式簿記の言わんとすることが理解できるはずだ。入力漏れがあると「入力漏れあるよ〜よく見て〜」と警告し、仕訳が完了しないのもいい。簿記の問題集を解いてるみたいな感じだ。習うより慣れろにぴったりのソフト。
ただし、簿記の”ぼ”の字どころか”b”だけでも「嫌ー!!!」と拒否反応が出るくらい苦手な場合には、シンプルすぎる会計画面にげんなりしてしまうかもしれないので、多少簿記に理解が示せる人(?)に対しておすすめしたいソフトでもある。
家計管理も一緒にやっちゃいたい
確定申告の必要がある人には、こんな2パターンが考えられる。
- 確定申告頑張る!(家計はノータッチ)
- 確定申告頑張る!(家計もしっかりせにゃ)
もし2.の人で「家計管理も一緒にやれたらラクなんだよな〜」と考えている人がいれば『MFクラウド会計』をおすすめする。
この会計ソフトは、家計簿アプリ『マネーフォワード』と連携できる。そのため家計簿の管理と事業用の会計管理を一緒くたにできちゃうのだ。
なお入力画面の雰囲気は、どちらかといえば「やよいオンライン」よりである。簿記をちょっとかじったことがあるなら、多分びっくりしないで済む(貸方・借方がしっかり表示される)。
ただまあ・・・「それはそれ、これはこれ」と、家計簿と帳簿づけを分けても問題はない。
どのソフトを選んだところでやることは同じである
会計ソフトの機能や操作感の違いで「会計作業のラクさ」は変わるとは思うが・・・結局のところやることは同じである。
申告する金額は人によって違えど、確定申告は避けて通れない。そのための経理作業である。どのソフトだから怠けられる・・・はない!!!
「確定申告でヒィヒィ言わないために」というシリーズで記事を書いているが、慣れないうちは何やったってヒィヒィ言ってしまうと思う。わたしだってヒィヒィ言ったさ、人間だもの。
今回、わたしが愛用している『やよいオンライン』をおすすめ会計ソフトとして紹介したが、会計ソフトを選ぶときには実際に触ってみて、使い心地を確かめてから決めていただきたい。
それが一番伝えたいこと。
では。
◆本日のおすすめ◆
簿記の本と自分の領収書片手に、帳簿づけに挑戦してほしい(まずはやってみよー)。