『ミス・ペレグリンと奇妙な子供達』観てきた!まさにティム・バートン映画だった

こんにちは、齋藤吐夢です。

 

ティム・バートン監督が割と小さな頃から好きで、私のほの暗い闇妄想やキモ可愛いキャラクターへの耐性は完全に彼のおかげだと思っております。感謝、感謝。

 

ミス・ペレグリンと奇妙な子供達

そんなティム・バートン監督の最新作を観てきました。ハヤブサの名前を持つ児童施設の所長とそこで暮らす奇妙な子供達の物語です。

原作は児童文学らしく、なかなかときめくキャラクター設定。割と話の展開がポップに進んでいきますが、子供が観たら軽くトラウマになりかけるシーンもあって、

 

ティムさん、おかえり!

 

って感じがしました。

あらすじ

フロリダ州に住むエイブ・ポートマン(演・テレンス・スタンプ)は、子供の頃にはモンスターと戦い、第二次世界大戦の間中ウェールズにある「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」が暮らす家で過ごしていたことを、孫のジェイク(演・エイサ・バターフィールド)に何年間も話し続けていた。

その後、16歳となったジェイクは、祖父のエイブから電話を受け、祖父の家に向かうが、そこで両目が失くなった状態のエイブを発見する。

ミス・ペレグリンからエイブの誕生日に送られた手紙の発見で、ジェイクはケインホルム島へ向かうことにする。

引用元:ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち (映画) - Wikipedia

 

ティム・バートンらしさ爆発

映画観て一番初めに思った感想は、ティム・バートン監督の初期作品のような手作り感のある悪夢が復活した・・・でした笑。絶妙に気持ちが悪いキャラクターが続々と登場します。

一歩間違えば、なかなか悪趣味(間違えなくても悪趣味かもしれない)な造形美が特徴のティムさん。でも最近の映画は、悪趣味な色使いばかりで造形があまりピンと来ていませんでした。

だからこそ今回は本当にワクワクした!ビートルジュースとかフランケンウィニーとかナイトメアー・ビフォア・クリスマスが好きなら、この映画もランクインするはず!

悪役のキモさ

割とCG感は出ていますが、悪役がきちんと気持ち悪い。ネタバレになるので、はっきりとは言いませんが、悪役がしっかり悪に堕ちるシーンは完全にトラウマ級

近しい例で言うと、インディ・ジョーンズ第一作目のラストシーン。小さな頃、トラウマでした。たかがクレイアニメなんだけど。でもあの気持ち悪さが爆発します。

触手とか目玉とか、字面だけでも軽く不快な雰囲気を醸し出しますが、映像でその気持ち悪さが全面押し!最高だよ、ティム・バートン

アリス・イン・ワンダーランドダーク・シャドウのようなストーリーや色使いティムさんが好きな人はピンとこないかもしれない・・・いや、そんなことないかww

 

ちなみにティムさんの造形に心射抜かれたのは、父から借りたこの本です。ティムさんの自伝なんですが、所々に彼のドローイングが載っています。奇妙な子供だったのはティムさんでは?

エヴァ・グリーン可愛い!

予告編の時点で、この映画を観たかった理由の1つにエヴァ・グリーンの存在があります。目が大きく、三白眼で、一度観たら忘れられない目つき悪い系の美しい人です。


ティム・バートンのダークファンタジー!『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』予告編

彼女が出ている映画を結構観てきていることが判明。青春系どエロ映画であるドリーマーズシン・シティ 復讐の女神 300<スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~などなど。

 

印象としては”上あごをあげ、人を見る”ような役が多いエヴァ。が、しかし、この映画で彼女の魅力を再確認することになります。

怒った顔が可愛い

予告編にもありますが、ハヤブサに姿を変える瞬間の怒った顔がとにかく可愛い。ちなみに児童施設の所長さんなので、子供達を叱るような顔つきのシーンは数回あります。

 

その全てが可愛い・・・!

 

エヴァ・グリーン目当てで映画を観に行っても問題なしです。前半戦はエヴァ・グリーンのターンですので、存分に楽しめます。肝っ玉姉さん感のあるエヴァ他では観られないかも

 

奇妙な子供達可愛い!

登場する子供達は全員可愛いです。皆人懐っこいキャラクターです。初めて来る人への順応力の高さがすごい。

ただ、やっぱり少々年の離れた少年イーノックだけは警戒心というか、嫉妬心が出てる。でもその嫉妬の仕方がまた可愛い。このキャラ割と陰キャラです。でもそれが可愛い笑。

宣伝でも登場する頭に口がある女の子も、その子に注目して映画を観ていると、割と年上のキャラクターにピトッとくっついてるシーンが多くて悶え死にそうになります笑。

でもやっぱりトラウマw

奇妙な双子が実に可愛らしいのですが、マスク取った姿はインパクト大です。一瞬しか映らないくせにやっぱりトラウマ級。あの一瞬で「やっぱりティム・バートン!」ってなります。

 

悪趣味ギリギリ

悪趣味ギリギリを絶妙に攻めてくるティムさんですが、ティムさんの独特なキモ可愛い造形が好きな人にはたまりません。よっ!ティム・バートン

ストーリーや演出はバリバリ子供向け映画なのですが、ティムさんのせいで子供が映画観られなくなったらどうするんだ!と苦情が来てもまあおかしくない世界観です。

特殊能力者を題材にする作品は数多く存在するけれども、ここまで愛らしく描ける作品はそうそうないと思います。

ぜひに。

では。

 

◆本日の一冊◆

原作は上・下とあります。