ネタバレなし。
ポケモンファンに向けた映画なんだろうな〜と思いつつ、ポケモンが「レッド」「イエロー」で終わっているわたしにとって、今作は「ライアン・レイノルズ映画」であった。
名探偵ピカチュウ
あらすじ
主人公はティム(ジャスティス・スミス)という少年。かつてはポケモンが大好きだったが、父親・ハリーがポケモンに関わる事件の捜査のため家に戻らなかったことがきっかけで、今は父親とポケモンの存在を遠ざけている。
大人になったティムのもとに「お父さんが事故で亡くなった」と連絡がきた。人間とポケモンが共存する街・ライムシティに向かったティムは、父の荷物を整理する中で、ティムにしか聞こえないが人間の言葉を話すピカチュウ(ライアン・レイノルズ)と出会う。
ピカチュウはハリーの相棒であり、記憶を失っていたが「ハリーは生きている」という確信をもっていた。ティムはピカチュウと共に父・ハリーの行方と、ライムシティで起こる事件の謎に立ち向かっていく。
ピカチュウ、可愛すぎんか
とまあ、あらすじをざっとご紹介しましたが、まー、可愛い。ピカチュウが可愛すぎる。びっくりした。まー、可愛い。ほんと、語彙力が無くなるぐらい可愛かった。
現実世界にさ、こんな毛が真っ黄色で、狙ったように頰だけ赤い生き物なんているわけないじゃないですか。それがさー、『名探偵ピカチュウ』観てるとさー、「いてもいいんじゃないかな」と思うぐらい可愛いわけさ。
特に予告編で話題になったクシャチュウ(クシャクシャ顔のピカチュウ)がかーわいんだ、これが。ちょっと公式Twitter引用するから見て(↓)。
ついに劇場であの #ピカチュウ に会える!
— 「名探偵ピカチュウ」 (@meitantei_pika) 2019年5月3日
「#名探偵ピカチュウ」大ヒット上映中⚡️
日本中が #感電チュウ#DetectivePikachu pic.twitter.com/I13dRaa6Zc
ずーっとこの「あっは、かわいい」とデレてしまうような生き物がさ、スクリーンに映し出されるのさ。もうね、幸せな時間だった。
ライアン・レイノルズすぎんか
なんだけど、頭がバグる出来事が。公開前から話題になっていたものの、このめちゃくちゃかわいいピカチュウの声がおっさんなんだよね。原作にも忠実なんですってね。
で、その声が何を隠そう、あの天下のデップー(『デッドプール』)さま、ライアン・レイノルズなのだ!
【お茶目】ライアン・レイノルズ、ピカチュウ役とは娘に教えずhttps://t.co/FL75a6b9l4
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年5月2日
4歳の娘に「パパの声に似てるね」と言われたが、「そう?どうかな」とはぐらかしたそう。公開されたら驚かせる予定だとか。 pic.twitter.com/gioeNdnNI5
彼は声に特徴がある。特にデップーを演じているときは、超早口で軽快な話し口が印象に残る。今作でライアン・レイノルズが演じているピカチュウも、彼の声を一度でも聞いたことがあるのであれば、一発でわかる仕様。
劇中ピカチュウが「ピカピカ〜」って弱った声を出すシーンがあるんだけど、それがモロにライアン・レイノルズだからね!ライアン・レイノルズすぎてちょっと笑ってしまったよね。
下手すると主人公ティムより台詞量あるんじゃないかな。そのぐらいずーっとライアン・レイノルズ。本家ピカチュウの声(?)なんて全然聞かなかった。喋りっぱなしのライアン・レイノルズ。あまりにもライアン・レイノルズ。
でもライアン・レイノルズのすごさを感じる映画でもあった。声は確かに彼そのものなんだけど、「ピカチュウ」として違和感ないの!ピカチュウそのものにしか見えないの。ごりっごりにライアン・レイノルズの声なのに。
ピカチュウの声がライアン・レイノルズで本当によかった。
(↓)ライアン・レイノルズの魅力について語っておりますので、お時間あればぜひ。
日本語吹き替え版が西島秀俊さんとお聞きして「???・・・!!!」という気持ちになったので、ぜひ日本語吹き替え版も観てみたい。
ストーリーが分かりやすい!
肝心の物語だが、とっても分かりやすい。
キャラクター設定や物語の進み方、伏線回収等、全体的にとても丁寧につくられている印象。だから「ていうかお前誰だっけ」とか「あれ、こんな進み方で大丈夫?」みたいな不安は一切ない。これなら老若男女楽しめるはず。
席が立てなくなるほどの感動・・・みたいな映画では決してないと思うけど、「ポケモン」に対する敬意が感じられる映画だった。
だって物語の舞台となるライムシティがスクリーン上に映し出されたとき、ちゃーんとワクワクしたもんね!!!
エンドロールが素敵
あと、ぜひとも未見の方に見ていただきたいのが映画が終わった後のエンディングとエンドロール。
ポケモンや登場キャラクターの絵柄、「ポケモン」というフォント、懐かしさでいっぱいだもの。ポケモンがどれほどまでに愛されているか、身に沁みて分かる。
エンドロールではHONEST BOYZ®️が歌う『ELECTRICITY featuring Lil Uzi Vert』という曲が流れるのだけれど、日本語と英語で交互に歌われる歌に地味に感動した。日本語吹き替え版だけじゃなく世界各国で公開されるオリジナルのエンディングソングなんだとか。
製作に携わった人たちのポケモンへの愛と「ポケモン発祥の地」への思いを強く感じとったなあ。
フッツーにいい映画だった
(↑)あー可愛い。目に全然気合が入ってないけど、可愛い。
わたしはポケモンに詳しくない。
ポケットモンスターのゲームは「レッド」「イエロー」で終わっている。ポケモン映画は『ルキア爆誕』で終わり(しかも『ルギア爆誕』ハマんなかった。『ミュウツーの逆襲』は名作だと思うが)。今作を観ようと思った理由もポケモンが好きだからではない。「ピカチュウが可愛かったから」ただ、それだけである。
がそんなわたしでも「ポケモンって力のあるコンテンツなんだ!」と思い知らされたのだからすごい。
「ポケGOってなんで流行ってんだろう」側にいた人間だったのだが・・・流行んないほうがおかしいぐらい力強いコンテンツなのね、ポケモンって。
ポケモン、ナメてました。
反省します。
フッツーにいい映画だった。
ポケモン知らん人でも楽しめると思う。
では。
◆本日のおすすめ◆
ポケモン映画っていうより、普通に映画として名作よね。