今まで観てきたアメコミ映画で、こんなにも絶望的なラストシーンはなかった。何度も何度も思い返しては、胸が震える。
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で味わった絶望は、アメコミ映画史上最高のものだった。
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
6つすべてを手に入れると世界を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。その究極の力を秘めた石を狙う“最凶”にして最悪の敵<ラスボス>サノスを倒すため、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”が集結。人類の命運をかけた壮絶なバトルの幕が開ける。果たして、彼らは人類を救えるのか?
引用元:作品情報|アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|マーベル公式
アベンジャーズシリーズが始まった頃から、ちょくちょく顔を出していた最凶の敵・サノスが登場する。
初登場シーンでは偉そうにイスに座っていた。その印象が強くて「どうせ大したことないんだろうな」なんて高を括っていたら痛い目に遭った。
タイトルからガンガンにネタバレしているが、今作ではサノスにまんまとインフィニティ・ストーンを悪用され、指パッチンで全世界の生命が半減である。最悪だよ。
絶望的な死亡シーンを語りたい
/
— Marvel (@marvel_jp) 2018年8月17日
初公開!
最凶最悪の敵 #サノス の制作過程に迫る⚡
\
名優ジョシュ・ブローリンがサノスに命を吹き込んだメイキング映像公開!
『#アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』MovieNEX 9/5(水)発売&先行デジタル配信中https://t.co/fmKjYOwjc6 pic.twitter.com/uTa8wbh3u7
※サノス役のジョシュ・ブローリンが気さくすぎるおっちゃんだからこそ、サノスが余計凶悪に見えたりする。
さあ、絶望的すぎる死亡シーンについて語らせてくれ。
ガモーラ
/#マーベル ・スタジオ初の
— Marvel (@marvel_jp) 2018年3月13日
高画質映像体験📺⚡
\
臨場感ある美しい宇宙を驚きの高画質映像で!
4K Ultra HDで感動体験を!
『#ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス 4K UHD MovieNEX』発売中❗️ https://t.co/qT8c8w4yL9 #スターロード #グルート #あらいぐまロケット #ガモーラ pic.twitter.com/4nYmJF268B
映画「ガーディアンズオブギャラクシー」に登場するガモーラ。彼女はサノスの養女だ。サノスに一族を虐殺されたうえに、自身は暗殺者としての英才教育を受けている。
でも今作では、どこか彼女自身に「父親に対する情」が見え隠れするし、サノスもまた彼女のことを「娘」として愛おしそうに見つめる・・・から余計に死亡シーンが絶望的に感じるんじゃ、ワレェ!!!
サノスは6つのインフィニティ・ストーンを集めるために、ソウルストーンの隠し場所を知るガモーラを連れ去る。「愛する者を生贄にする」という条件と引き換えに手に入るソウルストーン。嫌な予感。
野望のために愛する娘・ガモーラを殺すという設定自体がもう絶望的なのだが、ガモーラを生贄に捧げる時のサノスの表情が、ムカつくことに”お父さん”のそれなのである。
・・・だったら殺すなよぉぉぉ、と思ったのはわたしだけではないはず。
生贄として谷底に落ちていくガモーラの絶望的な表情。サノスの苦しさ半分・もう少しでソウルストーンが手に入る達成感半分の顔。愛する者の命と引き換えに得られたソウルストーン。ソウルストーンという神秘的な名前のくせに残虐すぎやしないか?!
もう、このね、サノスの顔。
忘れらんねえよ、ですよ。
バッキー
ムズムズ。花粉が飛ぶ季節...💥
— 『アベンジャーズ』[公式] (@AVG_JP) 2018年3月26日
おでかけの際はマスクもお忘れなく❗️#アベンジャーズ #ウィンターソルジャー pic.twitter.com/CjcVf9qFNn
ウィンターソルジャーことバッキー。キャプテン・アメリカの大親友であり、かつて洗脳によりキャプテン・アメリカの敵となった男。洗脳によって敵になったり、敵にされたり、味方になりたいのに、やっぱり敵視されたりと忙しい男。
そんなバッキーは、ブラックパンサーの住むワガンダで、洗脳を解くために一時的に冷凍保存的なことをされていたのだけれど、今作で普通に保存を解かれて登場する。劇中「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のロケットとの共闘が胸熱。
しかしバッキーは、サノスによる「半分殲滅」対象となり、姿を消してしまう。その消える直前のシーンがめちゃくちゃ切ない。死・消滅が、どれだけ切ないものなのかを物語る代名詞だ。
「スティーヴ」
声をかけられたキャプテン・アメリカが振り返ると、バッキーがキャプテン・アメリカを見つめながら膝から崩れ落ち、そのまま消えていく。
彼が最期に発した言葉が、大親友を呼ぶ声だったというのがめちゃくちゃつらい。バッキーファンとしては、映画館で「あああー!!!バッキー!!!いやあああ!!!」と叫びたかったぐらいだ。
あのたった一言、「スティーブ」の一言だけでこんなにも心苦しくするのか。そう思った。
ワンダ
今日(2/16)は、#スカーレットウィッチ を演じるエリザベス・オルセンの誕生日🎂
— Marvel (@marvel_jp) 2018年2月16日
ヒドラの人体実験によって、念力と心理操作の使い手に⚡
『#アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、アベンジャーズの一員としてサノスにどう立ち向かうのか...⁉ pic.twitter.com/2qxiclW1hf
美しき念力者スカーレットウィッチことワンダ。
アベンジャーズシリーズでは、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 」で誕生したヴィジョンと良い仲だ。今作ではなんと2人でひっそりと暮らしていたことが分かり驚いた。完全に男女の仲になってた。
今作では、サノスが野望を叶えるためにヴィジョンの額にあるマインドストーンをつけ狙う。ヴィジョンは自身の生命の源でもあるマインドストーンを「サノスに渡してはいけない」と、愛するワンダに自身の破壊を依頼するのだ。
ワンダは泣きながらヴィジョンを破壊。
これだけでもとんでもなくきついのに、なんとサノスはタイムストーンの力で時間を巻き戻してしまう。元に戻されたヴィジョンは、サノスの手によって破壊される。
この歯がゆさ。
でも一番切ないのは、サノスの指パッチンの後、優しくヴィジョンの亡骸を抱いているワンダが、安堵の表情を浮かべて消えていくところ。
彼女にとって死は、恐怖じゃなくて、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (字幕版)」で亡くなった兄・クイックシルバーやヴィジョンのもとへいける安堵の場所なんだろうなあ・・・と思うと、切ない。
彼女だけ、全てを受け入れたような表情で消えていくのが、めちゃくちゃ切ない。
ドクターストレンジ
How Marvel Kept Infinity War's Secrets From VFX Artists Working On The Film - https://t.co/RrNRB17NKW pic.twitter.com/B2z2q0ey3z
— Screen Rant (@screenrant) 2018年8月15日
マーベルコミックの中で異質さを感じるドクターストレンジ。肉体的な能力の持ち主が多いマーベルヒーローの中で、1人だけ魔術ってのが厨二病感があって良い。そんな彼も、サノス指パッチンの選抜対象である。非常に悲しい。
彼の死に関しては”戦略”であってほしいと願っている。
彼はサノスとの戦いの前に、タイムストーンの力を使い、何百・何千・何万・何億通りもの未来を先に見ている。彼の死は、この問題(サノス指パッチン)を回避するルート(未来)の1つだった・・・という設定であってほしい。願ってる、まじで。
そうじゃないと、消滅する直前に彼がアイアンマンに対して発した「これしか方法はなかった」という意味深な台詞が響かないと思うのだ!
ドクター・ストレンジの能力はかなりチートな能力だと考えている。
ストレンジの能力がというよりは、タイムストーンがチート。だけど死すらも覆すことができるのであろうタイムストーンを使いこなすのは、やっぱり善人側のストレンジのほうが良い。
彼の冷静すぎる死は、今作鑑賞後ずっと胸にひっかかっている。
スパイダーマン
A new set video posted by @TomHolland1996 appears to confirm that the Spider-Man suit from HOMECOMING will be returning in the sequel, SPIDER-MAN: FAR FROM HOME! pic.twitter.com/cdB2lg7oFn
— MCU News & Tweets (@MCU_Tweets) 2018年8月1日
「死」のつらさ、圧倒的な絶望感を物語るのは彼しかいない。
今作を観た人なら分かるだろう。アイアンマンに「気分が悪いよ・・・」と声をかける若きアベンジャーズの一員・スパイダーマンことピーター・パーカー。倒れ込む彼は「行きたくない」と弱々しく言葉を発する。
そして絶望的な表情を浮かべたまま、消える。
スパイダーマンがアイアンマンにすがりつき弱っていくその姿で、その場にいた観客全員が死の絶望を知った。あっけなく世界の半分の人口が消滅し、静かすぎるラストとエンドロールに愕然とするあの時間。そのきっかけは紛れもなく彼だ。
彼の死がきっかけだ。
やんちゃだけど、アベンジャーズの役に立とうと懸命に頑張る姿はヒーローのそれだった。なのに、全ての人から「頑張れ!」と応援される若きヒーローがあっけなく死ぬところをみたら、絶望感は凄まじい。だってヒーローが死ぬんだよ?!絶望しかない。
サノスの指パッチンで死んだ者、彼らの死の捉え方はさまざまだ。理解する間もなく消えたものもいれば、ごく自然に振る舞う中で消えたもの、死を受け入れたもの、本当にさまざまだ。
彼は死を理解し、恐怖に慄き、抗えないという絶望の中で死んだ。
一番味わいたくない死の形を体現した。
今作で、彼の消滅シーンが全然頭に残らなかったという人がいれば教えてほしい。かなりの率で、彼の消滅シーンが頭から離れなくて困っている人のほうが多いと思う。
生き残った側の絶望も語りたい
(↑)絶望の権化。
オコエ
『#ブラックパンサー』で話題の<#オコエ>とは❗️
— 『アベンジャーズ』[公式] (@AVG_JP) 2018年3月13日
◆国王を守る親衛隊の隊長にして最強の戦士⚡️
◆ワカンダと<国王>に対する忠誠心も絶対的🙅🏿♀️
◆戦闘時は<ヴィブラニウム>の槍を駆使!敵を容赦せず💥
『ブラックパンサー』大ヒット上映中!https://t.co/CC8S7waeal pic.twitter.com/tFqQXX3ZTd
なお絶望的なのは死亡シーンだけではない。生き残った側から漂う絶望感も凄まじいものだ。その代表格がオコエ。オコエの表情は「生き残る側のつらさ」を感じさせるものだった。
オコエは生存する。
しかし彼女が仕えてきた国王(ブラックパンサー)は、倒れている彼女に手をさし伸ばそうとしてそのまま消滅した。自身が仕えてきた国王が目の前から消滅したとき、彼女がその事実を受け入れられず固まる姿が印象的だった。
オコエは冷静沈着な女性だ。非常事態が発生しても、冷静に敵を倒していく。戦闘員だからめちゃくちゃ強いし、王に仕えてはいるものの、王に対して意見をバシバシ言うし、凛とした女性だ。
そんな彼女が見せた困惑の表情。
信頼していた人が目の前で消滅し、何もできなかった事実に戸惑いを隠せない表情だ。あっけにとられるオコエの表情は、生き残った側が消滅した側に対して何もできないという絶望を表現している。
サノスの指パッチンが、あのほんの数秒しかかからない指パッチンが、生き残る側にも生き残れなかった側にも絶望を残す。恐ろしいストーリー展開である。
インフィニティ・ウォーの絶望はたまらない
インフィニティ・ウォーの続編公開は2019年春だという。噂によると2019年5月3日とのこと。今作が日米同時公開だったことから、続編も日米同時公開なのでは?!と期待されている。
ハッピーエンドで終わらないわけがないと考えているが、あの強烈な絶望感からどうサノスに立ち向かっていくのか。新たなキャラクターや、今作で未登場だったキャラクターも活躍することが期待される。
ワクワクが止まらない。
でも、それ以上に、あの絶望がたまらない。
では。
◆本日のおすすめ◆
DVDで鑑賞するのが好きな理由は、メイキングが存分に楽しめるから。
※映画好きにおすすめしたいオンデマンド動画サービス「U-NEXT 」。
U-NEXTで動画鑑賞を楽しむとポイントが貯まるのですが、ある一定数ポイントを貯めると「映画チケット割引」の特典が!
映画館での鑑賞も、自宅での鑑賞も好きなら、U-NEXTがおすすめです!映画鑑賞代1,800円が浮くのは大きいです笑。