過去に書いたいくつかの記事の通り、あいも変わらず、毎日メイクをするようなことはない。出かける時にメイクするか否かの基準も非常に曖昧である。
そんなわたしだが、夫と出かけるとき、イベントや個展に参加するときには、マスカラと眉マスカラ、チークをする頻度が多くなった。
わたしにとってのメイクのあり方が、少しだけ固まりつつある。
人に心配されないためのメイク
メイクをする際、最も意識していることは「人に心配されないかどうか」である。
健康的な体格をしているので、実際には、別にそこまで心配されないと思うのだが、
- 日に当たらない生活をしていること
- 血行が悪いこと
などを理由に、時々びっくりするほど顔に血色がないときがある。
メイクしていない顔を見た人から「…具合悪い?」と聞かれたわけではないのだが、このところ会う人会う人「ずいぶんと痩せたけど大丈夫?」と聞かれる頻度が高くなり、「もしかして顔色のせいか…」とやや不安になってきた。まあ、もうすぐ30歳になるし、これが加齢なのかもしれない。
そのため、心配されたくないときにはリップとチークで血色感を出すようにしている。
自分を増強するためのメイク
それから、ずっと疑問を抱いていた「化粧をしなければならないマナー」から離れたことで、素直にメイクが楽しいと思えるようになってきた。
「中学や高校で禁止されがちな化粧が、社会に出た途端マナーに変わる(しかも女性だけ)」という構図が長年気に食わず、そのせいでメイクすることが嫌いになった節がある。
だが、とやかく言う人が誰もいない環境にいる今(フリーランスで在宅勤務なので)、素直にメイクを楽しんでいる人たち、主に美容系YouTuberの動画を見ていたら「メイクは楽しいのかもしれない」と思えるようになった。
そのため最近は「わたし、自信あります」「わたし、人生楽しいです」的な気持ちを奮い立たせるためにも、自分の顔で自信のあるパーツを増強することにしている。
メイク道具1つにつき、1アイテムぐらいしか持たないつもりだったのだが、夫が「(わたしの顔で)強いパーツは目」と言ってくれたこともあり、気づいたらマスカラが5本もあった。気分によって使い分けている。
(↑)最も使用頻度が高いマスカラはこれ。塗りやすい、お湯で落とせる、ネイビーカラーが可愛い。最高。
持論「使いたくないアイテムは使わなくてよし」
また「メイクとは」以外の部分でも確固たるものができた。それが「使いたくないアイテムは使わない」である。
例えば、マスカラが5本もあるのに対し、アイシャドウは1種類しか持ち合わせておらず、しかも結婚式に参列するとき以外使っていない。アイシャドウのラメが苦手なのと、カジュアルな服装と合わないことが多いので、使わないことにしている。
コンシーラーやファンデーションも同様。肌が重くなるような感覚が苦手なのと、ファンデーションを塗ることでわたしの顔とメイクと服装がチグハグになってしまう印象があり(というか必要以上に老ける)、使っていない。
ちょっとメイクしたいときは、せいぜい色がつくかつかないかぐらいの日焼け止めかフェイスパウダーを塗るぐらいである。時には肌はすっぴんで、マスカラとリップだけ塗ることもある。
美容系YouTuberの動画は面白いが「化粧下地→コンシーラー→ファンデーション→フェイスパウダー」や「アイシャドウ(明るい色→中間色→暗い色→涙袋)→アイライナー→マスカラ」は、わたしには重すぎる。だからこれらは「見て楽しむメイク」としている。
でも、まあ、それでいいと思うのだ。
正解があるもんじゃないしね。
ちょっと前に「生きるために、化粧をする。」ってコピーがほんのり波紋を呼んでいたけど、メイクがもっと純粋に楽しいもの(というか、やりたい人がやって、やりたくない人はやらないが叶うもの)になるためにはもう少し時間が必要になるのかもしれない。
今、わたしは、「自分のためのメイク」と「他人に向けたメイク」とのバランスがうまくとれ始めているのかもしれない。歳をとったら、また考え方が変わるのかもしれないけど、今はこれでいきたいな。
では。
◆本日のおすすめ◆
ウズのマスカラは完全にハマってしまった。うっかり目をこすってもそんなにとれない。だけどお湯でちゃんと落ちる。まつげがきれいに増強される。色も可愛い。最高。ネイビーとコッパーを愛用中。