以前、布ナプキンを使ってみたという記事を書いたのだが、実はそのあと経血量が多すぎて間に合わなくなり、しばらく使うのをやめていた。
つけなくていいならナプキンはつけたくない。血が漏れないならパンツのままでいたい。とはいえ経血量が多く、パンツのままでは血が漏れる。「パンツ<布ナプキン<ナプキン」のヒエラルキーが出来上がっていた。
しかし低用量ピルを飲むようになったら、経血量が激減した。
「布ナプキンの出番なのでは?」
低用量ピル×布ナプキンに感動したよって話をするよ。
低用量ピル×布ナプキンは最強
指差している部分に入っている生地がほわっほわなため、一般的な生理用ナプキンを当てたときに比べると質感が自然である。”自然”っちゅうのは・・・普通の洋服布地っぽいって意味でね。
ナプキン関連の悩みが激減
ナプキン関連の悩みというのは、一般的な生理用ナプキンを装着した際の
- 吸収素材の質感がゴワゴワして不快
- ゴワゴワした質感がかゆい
- 粘着面に毛が貼りつくことがあって不快
- 粘着面に毛が貼りつくことがあって痛い
などなど。
”粘着面に毛が〜”のくだりは、わたしの隠毛が超ゴワゴワしているとかそういう個人的な理由の可能性も高いが、ナプキンを装着するとき「ああ、心地いい〜」と思う人は絶対いないと思う!!!
血でパンツや洋服を汚すわけにもいかないから、仕方なく生理用品を着用している人がほとんどのはずだ。
どんなにメーカーさんが頑張って商品を開発しても、ナプキンという存在そのものの不快感は拭いきれないだろう。
しかし布ナプキンの素材は”布”である。
「肌に優しい」とわざわざ書く必要のない自然な質感がそこにある。ゴワゴワする質感はないし、粘着面もない(スナップボタンなので)。上記のナプキン関連の悩みは当然ながら激減するわけだ。
経血量が減って洗うのがラク
布ナプキンのデメリットといえば「自分で洗う必要がある」という点だ。
布ナプキンは使い捨てではない。何度でも”洗って”使えるエコな部分を、メリットととるかデメリットととるかは、人によりけりである。
がここで低用量ピルの魅力が発揮される。
そもそもの経血量が激減しているのだ。布ナプキンを当てたどころで微々たる量しか経血は出ない。そのため汚れても簡単に洗い流せる。それこそ手洗い石鹸をのせ、ゴシゴシと洗う程度で落ちてしまう(注:もちろん個人差はあるよ!!!)。
低用量ピルによって、初経を迎えてから長年苦しんできた生理痛や貧血、生理時の不快感からさらりと解放された。
低用量ピルによって、経血量が格段に減ったわたしは、従来の生理用ナプキンを使用中に「経血量が少ないのだから、『吸収力<つけ心地』な生理用品に変えてもいいのでは?」と思い、布ナプキンに変えた。
そして「低用量ピル×布ナプキン」が最強と知る。
もちろん布ナプキンには布ナプキンならではのデメリットがある。生理や生理痛の重さ、不快感の感じ方には個人差がある。でも、
- 生理に振り回されるのは嫌だ
- ナプキンはつけなくていいならつけたくない
- ナプキンに毛が貼りつくのが密かな悩みだ・・・
などなど、生理に関する悩みを抱えているのだとしたら、1度試してみてほしい。
コスパ的にはどうなのか調べてみた
- 経血多め
- 薄手のナプキン好き
- 生理痛はビビるほど重め
のわたしの経験から、今までの生活で使用していたものの価格と共に見比べてみた。
まず一般的なナプキンを使用し、生理痛は鎮痛剤でなんとかしていた時期の価格が以下の通りである。
- スリムガード 長時間しっかり昼用 597円
- リングルアイビー 18カプセル 1,416円
合計金額2,013円。加えてナプキンは月に1度、鎮痛剤は2ヶ月に1回は同じセットを購入しないと間に合わないため、年換算で15,660円かかる。
一方「低用量ピル×布ナプキン」である。
- 低用量ピル 2,130円/1シートあたり
- 布ナプキン 893円/1枚あたり
なお低用量ピルは通っている病院で3シート分購入した際の合計金額から換算。種類にもよるが1シート3,240円ぐらいだと思っていただければ。また初回の場合、診察料として約1,000円、2回目以降処方料で約200円かかる。
布ナプキンは3枚セットのものを購入。単純計算で、1枚あたり893円くらいの価格となった。布ナプキンの買い替え時期を調べてみると、寿命は5年らしい。
計算してみると、(低用量ピル×12ヶ月)+初診料+(処方料×12ヶ月)+布ナプキン購入代金(3枚セット2,680円)=31,640円となった。
- 従来のナプキン+鎮痛剤 15,660円
- 低用量ピル+布ナプキン 31,640円
となり、コスパ的には「従来の生理用ナプキン+鎮痛剤」に軍配が上がった。ピルってやっぱり高いものなのね・・・。決して経済的ではない笑。
しかし言いたい。
わたしが低用量ピルを選んだのは、鎮痛剤で生理痛を抑えきれなくなったからだ。従来のナプキン&鎮痛剤のほうがコスパはいいが、生理期間中におけるQOL(quality of life)は圧倒的に「低用量ピル×布ナプキン」のほうが良いと思っている。
注:布ナプキンにはこんなデメリットも
とまあ、わたしが「低用量ピル×布ナプキンってすごく良い!!!」と思ったから、「低用量ピル×布ナプキン」をゴリ押しするのだが、デメリットはある。
くだらないデメリットとも思われるかもしれないが・・・布ナプキンによるお尻やお股への食い込みは半端ないので要注意だ。
従来のナプキンも装着の具合が悪いと食い込んで気持ち悪いのだが、いかんせん布ナプキンはその柔らかな質感が持ち味がゆえ、決して薄手ではない。
薄手ではない布が食い込むと、まあまあ不快である笑。
食い込みがどうしても許せない人にとっては、従来のナプキンも布ナプキンも、使い心地は特別変わらないかもしれない。わたしも、経血量が減ったら減ったで「食い込みが不快」という悩みが浮上するとは思いもしなかった。
今回は「低用量ピル×布ナプキン」が最強と紹介したが、昨今ナプキン一体型のショーツが登場していると聞く。
次回はナプキン一体型ショーツのレビューかもしれない。
では。
◆本日のおすすめ◆
相変わらず生理は大っ嫌いなのだが、生理用ショーツだけは、ハイウエストでお腹周りがあたたかいので好き。
ホッカイロが貼りやすいので、生理じゃなくても履いているという溺愛っぷりである。