11/23は夫にとって記念すべき日となった。
そこで記念すべき日にふさわしい記事を書こうと思った。
まずは「サラリーマン生活、お疲れ様でした」。
注:フリーランスVSサラリーマンの話はしない
ブログやTwitter界隈において「フリーランスVSサラリーマン」の構図がよく目に入る。個人的にはこの争いはあまり好きではない。
「人には人の乳酸菌」ではないが、人には人の働き方がある。
よく見かける「フリーランスVSサラリーマン」の争いにおいて、互いの仕事を尊重する未来が来ればいいのに・・・と思う。「自分にはこの働き方が向いていなかった、ただそれだけ」ってね。
なぜ「はじめに」と記載してこの話題を始めたかというと、夫がサラリーマンを辞めた理由がなにひとつネガティブではないからだ。
彼の退職理由は「経験してないことをやりたい」である。
むしろサラリーマンという働き方においても、就職活動中から「サラリーマンを経験したことがないからやってみたい」と言っていた。内定した会社でさまざまなことを学んだ彼は「サラリーマン”以外”をやってみたい」と言って退職を決意した。
そんな風にしてサラリーマンを辞めた男の記念すべき日のために書いた話だ。そのため「フリーランスVSサラリーマン」的な内容は読めない。言い方は悪いが、この記事は「フリーランス賞賛系」の記事ではない(むしろ「フリーランスってキッツイよ、ふふふ」的な話のほうが多い)。
なのでフリーランスになるために自分を鼓舞したい人は、他の人の記事を読んでね。
「フリーランス」「夫婦」について
まず「夫婦がどうのこうの」という話ではなく、正規雇用、非正規雇用、パートタイマー、アルバイト全てそうだけど、多様な働き方が尊重される世の中になってほしいよね。
あと、働けない人のことも知ってほしい。
「働きかた」ごときで態度を変えてほしくないよな〜と思う。
かつてわたしは「フリーランスです」と自分の働き方を紹介したときに、「旦那さんがサラリーマンだからできるのね!(納得)」という視線を浴びせられ、ぐぬぬ・・・となったことがある。「経済的に安定した人が横にいると安心よね!」という意見に対し、猛烈な悔しさを感じたのだ。
とはいえわたしたち夫婦のお財布は別々である。彼らがやんわりと「そうなんでしょ?」と伝えてきた「サラリーマン×配偶者=経済的安定」を味わうことはなかった。
わたしの意地もあった。
「経済的安定があるからできるんでしょ、って言われたくない」そう伝えると夫は喜んで受け入れてくれた。経済的安定を与えないという条件の代わりに、無知なわたしにお金の知識を教えてくれた。心の支えになってくれた。
そんな夫が「経験してないことをやりたい」とサラリーマンを脱皮した。
サラリーマンを辞めた理由が抽象的すぎて驚く人も多いだろうが、「彼にしかできない行動」だと思うと、すごい。
もちろん彼のこの決断に対して「フリーランスは甘くねえぞ」と言いすぎて険悪になった時期もある(険悪ムードが漂う夫婦の交換日記はこちらとこちら笑)。
ただ、これからは「フリーランス夫婦です」と名乗ることで、どちらか一方が「ぐぬぬ・・・」となる経験はしないで済みそうだ(もちろん「経済的に大丈夫?」目線を色濃く食らう羽目にはなるのかもしれないが・・・)。
フリーランス夫婦に考えられるメリット・デメリット
そんなこんなで、夫がフリーランスデビューを果たすわけだけれど、ここからは”夫婦で”フリーランスであることへのメリット・デメリットを真剣に考えてみる。
メリット
まず”夫婦で”フリーランスであるメリットを考えたのだが、ほぼ浮かばなかった笑。
というのも、フリーランスは「社会的に独立した個人事業主」だ。フリーランスはリスクを軽減するためにも横のつながりが大事だと言われているが、夫婦であることは横のつながりの一部なんじゃないだろうか。
「横のつながりとして支え合えるよ」というメリットが浮かぶも、それは別に”夫婦で”フリーランスであるメリットではない。
また「一緒に過ごす時間が増える」というメリットも考えたが、業種や働き方のよく似たフリーランス夫婦にしか通用しない話だろう。
・・・それでもまあ頑張ってひねり出した結果がこちら(↓)。
- 人間関係に悩まなくて済む
- ”夫婦2人”のスケジュール管理はしやすくなる
2人とも独立した個人事業主のため、取引先や横のつながり”以外”の人間関係に悩まずに済む。例えば、「夏休みぐらいどこかへ出かけたいね」ってときに、2人”以外”のシフト等を考える必要がなくなるのは・・・メリットなんじゃないかな。
デメリット
デメリットならねえ、いっぱいあるよ!!!
- 2人同時に”谷”が来る可能性がある
- 労働法で保護されない
- 健康管理・金銭管理を自分でやる必要あり
- 家計のすり合わせがしづらい
- スケジュールの自己管理の甘さは命取り
とかとか・・・色々。
”谷”というのは、お金の話ね。収入が安定しないのがフリーランスの恐怖なんだけど(でも、まあ魅力でもある)、2人同時に収入が低いときが来ないとは限らない。2人同時に”谷”の月は、生活が苦しいときもあるだろう。
あとフリーランス夫婦に待ち受ける待遇はなかなかひどいもんだぜ笑。フリーランス夫婦について調べていたらこんな記事があった。
わたしたち夫婦には子供がいないし、今後の予定も未定だ。しかしフリーランスに待ち受ける待遇には覚悟が必要と言える。働き方について柔軟な考えが浸透してきたとは言え、あらゆる覚悟が必要なのだ。
※あらゆる覚悟のための参考文献
とはいえ、冒頭でも述べたようにこの記事で「フリーランスVSサラリーマン」の話がしたいわけでもなければ、「フリーランスだから」「夫婦だから」って話がしたいわけでもない。
例えば「フリーランス夫婦」という言葉。
タイトルに載せたけど、わたしにとってはキャッチーな肩書きでしかない。以前「LGBT」に関する記事でも書いたけれど、肩書き等ラベルを貼ることで自身が理解しやすくなる人もいれば、ラベルを貼られることで傷つく人もいる。
だから「フリーランス」であること「夫婦」であること関係なく、当事者が誇りをもって仕事に励み、関係性を築いているのであれば、それでOKって思うの。あなたはどうかな。
フリーランス夫婦、始動
11月23日はわたしたちにとって「フリーランス夫婦始動記念日」である(。
とはいえ未来は未定である。
もしかしたら数年後に夫、もしくはわたしがサラリーマンとして働いているかもしれないし、2人ともサラリーマンになってるかもしれないし、のたれ死んでるかもしれない。のたれ死ぬのは避けたいけれど、どうなるかは誰も分からない。
でも最強の夫婦でいたい。
フリーランスという働き方は、生きるうえでの手段でしかない。「フリーランス夫婦」であることが重要なわけではない。それをふまえて、2人とも大好きな仕事に打ち込めればいいな。
では。
◆本日の1冊◆
働くことにポジティブな人におすすめ。
(↑)退職を決意した夫にプレゼントした本。