はじめに
わたしは今、夫と平屋に住んでいる。
平屋といっても賃貸だし、これから紹介する本に載っているような「米軍ハウス」と呼ばれる1階だけのひろーい家に住んでいるわけではない。
が、住めば都。
というか住む前から都。
夫がワクワクしながら選んだ家。楽しそうに暮らす彼の姿を見ていられるのは、誰がどうみたって都なんだけど、平屋が好きになったのは「彼が今の家を選んだから」だけじゃない。そんな話。
『FLAT HOUSE』
平屋への愛が詰まった1冊
この本に出会ったのは、どこかのブックフェアに足を運んだとき。同人誌・ZINEを主に扱うブックフェアで、ふらふらーっと色んな本を眺めていたとき、FLAT HOUSEのブースに出会った。
めちゃくちゃ愛に詰まっていた。
というのも、本の内容が平屋オンリーなのだ。この徹底したターゲット・キーワードの絞り方に一目惚れ。
それに加え、平屋に住みたくなるような、絶妙な記事内容なのだ。
FLAT HOUSEの魅力はこれだ
他の家系雑誌(家系ラーメンのようになってしまったが、家具とかインテリアコーディネートとか住宅情報系のこじゃれた雑誌のことね)とは違い、絶妙に生活感あふれる記事内容が魅力。
なんといっても、掲載されている写真からは、「人がそこで暮らしている」感がムンムンと漂っている。
これがすごくいい!
パリッと丁寧に敷かれたシーツや、何もないまっさらな台所の写真もいいが、この雑誌はさっきまで寝てた感とか生活感満載のごちゃつきをそのまま写す。
そしてそれが、どこか大らかでのんびりした気持ちになれる平屋暮らしの魅力を、読者側にぐぐっと近づけてくれるのだ。
少なくとも、DIY好きや家をいじりたい人は、生活感丸出しの写真のほうが「いじれそう」でワクワクするのではないだろうか。
平屋のメリットはこれだ!
実際に平屋暮らしを楽しむわたしが感じているメリットは…一番は引っ越しのしやすさである。
重たい家具や家電をもって、階段をのぼりおりする必要がないのはでかい。もしミニマリズムよりの生活を送る人がいたならば、恐らく引っ越し業者を頼まず、レンタカーと自分たちだけで引っ越しできちゃうと思う。
階段ののぼりおりがないだけでなく、上の階も下の階もないから、近隣住民へのプレッシャーについても感じにくい…これもメリットだ。
ただし、我が家の場合は「三軒長屋」であり、押し入れの壁がすぐとなりの家の壁なので何ともいえない。
が、横に住む老夫婦の物音がほぼほぼしないことを考えると、節度ある生活を心がけ続ければトラブルは起きないだろう。
デメリットがあるとするならば
平屋のデメリットを考えてみたが、強いていうなら「東京都内には探せばあるが、探せばあるレベルな分、築年数に不安あり」ってとこだろうか。
我が家は築年数不明である。大家さんすら知らないとのことだ。 東日本大震災は乗り越えてるんで!というのが大家さん、不動産屋さん、夫からの太鼓判(?)だった。
また、もし都内で米軍ハウスのようなひろーい家を手にしたい!という場合には、土地代などを考えると、まあ、それはもう平屋というか豪邸だと思うので…
「家自体は若干ボロいけど、引っ越しがラクでラッキー」と思える人に平屋をおすすめしたい。
次も平屋に住みたい
実際に平屋に住み、FLAT HOUSEの生活感あふれる大らかな平屋特集を読み、わたしはまんまと平屋の魅力にとりつかれてしまった。
なので、次の家も平屋がいい。
平屋に住みたい。
否、意地でも平屋を探したります。
もし少しでも興味があれば、FLAT HOUSE試し見してみてください。
では。
◆本日の一冊◆