脇毛だけ剃ってる理由
唐突に脇毛の話をする。
わたしはムダ毛は気にしない派である。もちろん剃ったり抜いたりしたほうが心地いいエリアもあるし、生やしたってなんら問題ないやんけエリアもある。
要は「ムダ毛処理は自由にやらせてください派」だ。
そんな中、最高にクールな記事に出会った。
わたしも彼女たちのように「脇毛剃らない」を主張するクールな女になりたかった。モサモサに生やしてセクシーさをアピールしたかった(なお、夫はわたしにムダ毛が生えてようが生えてなかろうが気にならないと言う、ありがたい)。
が、脇毛が立派な毛として存在感を主張してきたとき、わたしはカミソリに手を出した。
ムダ毛を気にしない女は、脇毛”だけ”は剃らざる得なかった。
脇の臭いが気になるから。
ワキガかもしれん
ワキガとは
ワキガという名称は、腋(ワキ)の下(ガ)で発生するニオイであることに由来し、医学的には「腋臭症」や「アポクリン臭汗症」と呼ばれています。
また、ワキガをそのままにしても、体調を害したり、悪化したりすることはありません。
”体調を害したり、悪化することはありません”はおそらく優しさで書き足された文章だと思うのだが、臭いの強さを表現しているような気持ちになり、申し訳なくなってしまった(個人の意見です)。
なお、ワキガには明確な基準がないと言う。そのため以下でも記載するが、ここから先の話は、わたしが「ワキガ”かもしれない”」という不安から至った話だと思って優しく聞いてほしい。
ただ・・・脇の臭いが強いのは、自他共に認めるレベルだよ。
ワキガ疑惑の原因
現時点でわたしは「ワキガ”かもしれない”」という状態でしかない。しかしワキガの特徴的な臭いについて調べてみると、
ワキガには独特なニオイがあり、よく「スパイスのような鼻にツンとくるニオイ」や「硫黄のようなニオイ」などと例えられます。
とあり、他の例では「鉛筆削りのニオイ」という評価もある。
そして・・・わたしの脇からは「これからカレーを作るんかな?」「これからデッサンするんかな?」というスパイシー&鉛筆削りによく似た臭いがするのだ。
またワキガのセルフチェック項目を見てみると、
- 耳垢が湿っている
(かつ耳毛が多く生えている) - 下着やTシャツなど、腋に触れる衣類に色がつく
- 肉類などの高カロリー&高脂肪な食品をよく食べる
- 家族など周りの人から腋のニオイを指摘されたことがある
・・・おいおいお〜い。高カロリー&高脂肪以外は当てはまってるぞ〜。
臭いが気になり剃る
もちろんはじめは「臭いごと愛したれ!」「臭いこそがセクシーさの源じゃ!」「クールなお姉様方もそう言っておろうが!!!」と思い、剃らずにいたのだが、わたしは人と言葉を交わしただけで大量の脇汗をかく。
さすがに夫とは会話で緊張する場面が少ないのでそこまで汗は出ないのだが、どんなに仲のいい友人であっても、言葉を交わした瞬間、それはもう恥ずかしいほど出る。
別に見せる必要がないから誰も知らないだろうが・・・「脇だけ雨に降られたんかな」ってぐらい出る。
そしてその通称「脇雨」を大量の脇毛(a.k.a.森林)がその場に留めてしまうのだ。
熱帯雨林の誕生である。
本当の熱帯雨林なら、その湿り気が生命を豊かにするのだろうが、こちとら脇雨と森林だ。豊かになるのは臭いだけ。
そのうえわたしは冬の寒い季節にヒートテックを愛用している。ヒートテックは、体から出る熱や蒸気を閉じこめるようにして、あの独特なあたたかさをもたらしてくれると言う。
吸湿性の高いレーヨン素材が、身体から発散される微細な水蒸気を吸着。熱エネルギーに変換することで、生地そのものが発熱します。
”体から出る熱や蒸気を閉じこめるようにして”
お分かりいただけただろうか。
脇にある森林で豊かになった臭いが、ヒートテック内で閉じ込められているのだ。そして体があたたかくなれば汗をかく。豊かになる。臭いは濃くなる。
「臭いこそがセクシーさの源じゃ!」を叶えることはできなかった。臭いの根源である生き物(すなわちわたし)が、セクシーさを振りまくどころか、素で「くっせ」と言ってしまったら、それはもう何一つセクシーではなかろう。
剃りました。
ワキガは脇毛を剃るべきか否か
実際、ワキガが気になる場合の対処法にはこう書かれている。
引用元:「ワキガ」の原因、予防法・対処法について | ロート製薬: 商品情報サイト
- こまめにわき汗を拭く
ニオイの原因となる汗をこまめに拭くことで、ワキガのニオイを抑えられます。- 腋毛を処理する
腋に毛が生えていると、細菌の繁殖が活発になります。ニオイが気になるなら処理をするのがおすすめです。- 制汗剤や殺菌剤を使用する
汗の分泌を抑える制汗剤、もしくは細菌の繁殖を抑える殺菌剤を、腋の皮膚に塗布するのも効果的です。それぞれ軟膏やスプレー、ローション、パウダーなどがあります。
わたしがここで「臭いを気にしない」女であれば、ムダ毛も気にしなければ、臭いも気にならない、最高でクールな脇毛女子になれたのかもしれない。しかし他者の目線どうこうではなく、自分で自分の臭いにビビるので、こりゃもう剃るしかない。
この世には「スメルハラスメント」という双方がめっちゃつらい思いをするハラスメントがある。「あなた、スメハラよ」と指摘されたことはないものの、自分で「くっせ」と思っているので、必然的に「ムダ毛<脇臭」となり、わたしは剃る。
この話をしたのは、美意識の話に一石投じたかったから
何度かこのブログでムダ毛について語っている。
基本的には剃らない派だが、「剃ったら肌がキレイに見えると思うよ」と言った夫にムダ毛処理してもらう話やハイジニーナはラクでヤバいという話をすると、「結局剃らない派なの?処理する派なの?」と迷わせてしまう自覚はある。
しかし、わたしの思いは変わらない。
自分が心地よいかどうかで決めたらダメなの?
わたしはムダ毛の話において、他人の目線が介在するのが嫌なのだ。
「じゃあ夫にムダ毛処理してもらう話の導入はどうなのよ?」と思われるかもしれないが、彼は「剃ったらキレイに見えるから”僕が”やる」と言ったから感動したのだ。
「ムダ毛がある奴なんて嫌だ、きちんと処理しろ(お前が)」がなんか嫌なのだ。今回はムダ毛処理の話であり、雰囲気的に男性→女性へのメッセージが強めに感じられるかもしれないが、基本的に「〇〇しろ(お前が)」は男女問わず嫌な発想である。
美意識、美醜は他者目線で決められることが多いのは確かだ。
美、醜の評価が成り立つ対象一般に対する精神の活動ないし態度
しかし、しかしだよ、ムダ毛を処理する・しないだけじゃなく、自分のためだけに、どうするか決めちゃダメかしら・・・と思うのだ。
わたしの場合。
腕毛・臑毛・指毛は髪の毛同様、毛量は多いが細いので、あまり気にならんから処理をしない。しかし顔の産毛は時々剃っている。剃るだけで顔の印象がパッと明るくなるのが楽しいからだ。自分の素顔をよりイキイキと見せる術である。
そして脇毛と隠毛には頭を抱えている。なぜ、あいつらは、あんなにも毛質が違うのか。なぜ、あいつらは、めちゃくちゃ立派な毛質なのか。彼らがいないほうが生活がしやすい。だから剃る、バリッと抜く。
この毛ごとの対応の違いに、他者の目は介在していない。わたしが心地よいと思うから放置したり、剃ったり、抜いたりしているだけだ。
ムダ毛に自由でありたい
この記事では「ムダ毛を気にしない女だけど脇毛だけは剃ってるよ。理由は臭いが気になるからだよ」と書いた。
が、脇毛”だけ”は剃ってるとはいえ、毎日剃ってるわけではない。「くっせ」と思うまでは、気分で剃ったり剃らなかったりである。できたらこのスタンスを真夏にももっていきたい。
ムダ毛に限らず、自由でありたい。
「〇〇しないの?」と問われるときに、堂々と「気分次第」と答えられるようになりたいし、そういう世界にしていきたい。
では。
◆本日のおすすめ◆
毛といえばこの漫画。押見さん、感情がドロドロしてて最高。