こんにちは、齋藤吐夢です。
(↑)ベランダの柵にしがみつく女・・・私です!!!
六本木にある森美術館で開催されているレアンドロ・エルリッヒ展。レアンドロ・エルリッヒって誰やねん状態だったのですが、行ってみたら
「なんで皆行かないの?!こんなに楽しいのに!!!」
ってぐらい、大はしゃぎできる美術展でした。
レアンドロ・エルリッヒ展とは
六本木・森美術館で4月1日(日)まで開催されている美術展です。まだまだ会期は長いので、焦らず予定を立てることはできますが、あっという間に月日は過ぎていくと思うので・・・ご注意を笑。
レアンドロ・エルリッヒ
出典元:Mikiki | レアンドロ・エルリッヒ――金沢21世紀美術館での開館10周年記念展覧会が開催 | INTERVIEW | OTHER
1973年、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。現在はブエノスアイレスとウルグアイ、モンテビデオを拠点に活動。国内では、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟、2006年、2012年)、瀬戸内国際芸術祭2010(香川、2010年)などに参加し、2014年には金沢21世紀美術館にて日本初の個展を開催。
引用元:アーティストについて | レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル | 森美術館 - MORI ART MUSEUM
てっきり・・・もっとモサっとしたおじさんなのでは?と思っていたのですが(失礼)、とても優しげな顔をした方でした。森美術館内では、彼のインタビュー映像も上映されているので、ぜひそちらも見てほしい。
有名なのは金沢にある作品
彼の名前を知らなくても、この作品を1度は見たことがあるのではないでしょうか。
上から見ると、まるで人がプールの底を自由に歩き回っているように見える作品。実際には、10cmほどの深さにしか水は入っていません。でもものすごく幻想的。
この作者さんの展示ですよ、楽しめないわけないじゃない笑!!!
大の大人が大はしゃぎさ!!!
今回紹介するのは作品のほんの一部でしかないし、写真で拡散可能な展示だから、どこかで見たことあるかもしれない。けど断言できる。実際に行ったほうが、絶対に楽しい。大の大人が大はしゃぎできるのだから。
ちなみに写真(↑)は”監視”を皮肉った作品とのこと。誰もいない、何も起こらないのに監視が続いている部屋・・・という設定。ちゃんとモニターに映し出されてます。
壁をよじ登ろう?!
冒頭にも載せた写真(↓)。
レアンドロ・エルリッヒ展のチラシ表紙にもなっている、メインとも言える作品なのですが、これが楽しいのは「壁がよじ登れる」体験だけじゃない。まずはネタバラシ。
どうですか、このシュールな光景。実際に壁をよじ登っているのではなく、”壁”が描かれた床面に寝そべり、それを鏡で映し出すことで「壁をよじ登れる」わけです。
だから、みんな楽しく寝そべってます。
ここが重要で、みんな良い「壁よじ登り」写真を撮るために、ニッコニコしながら寝そべっています。みんながみんな、楽しそう。これはこの場に行くだけでも十分楽しい。
こんなに人は笑顔になりますか?!ってぐらい楽しいコーナーです。
作品自体が迷路です!
遠くに映っているのが私です。でも鏡のはずなのに、あ〜んなに遠くに映るってちょっと気味が悪くありませんか?
それもそのはず、これはブティックをイメージした迷路。
鏡と、鏡の中を似せた展示がごっちゃになっているので、中に足を踏み入れると予想以上に混乱します笑。
ちなみにこの手法はブティック迷路だけでなく、散髪屋さん(ただし、自分は鏡に映らない)もあります。
一緒に鑑賞している人がいるならば、彼(彼女)に向かい側へ行ってもらい、自分の対面に座ってもらえば、あら、不思議。別の人が鏡の前に映ってるわ・・・体験ができます。
あるはずもないものが見える?!
写真では伝えようもない作品もあるので、ぜひ会場に足を運んで、実際に体験してほしい・・・あるはずもないものが見えるという体験を!
あるエレベータの展示では、エレベーター内部に首を突っ込むと、ちょっと肝が冷える光景が広がっています。あるドアについた覗き窓を覗くと、仕組みが分かっていたとしても、なんだかちょっぴり怖い気分になる景色が広がります。
レアンドロ・エルリッヒ展では、とにもかくにも「ん・・・あれ???」みたいな体験が目白押しなので、まあ、大混乱してほしいです笑。
はしゃげる美術は滅多にないよ
美術展といえば、シーンとした館内でじっくり絵を鑑賞する・・・なんてイメージがありますが、あちこちから「え?!すごい」「なにこれ・・・」「ははは!!!」なんて賑やかで楽しそうな声が聞こえる展示は滅多にないと思う。
滅多にないのだから、存分に楽しんでほしい!
終始ニコニコ顔を保っていられる美術展示ですから、デートにも最適だね笑。ぜひ彼の作品の中に、溶け込む体験を。
では。
◆本日の一冊◆
存分に体験してから、解説を読み込むのが吉。