こんにちは、齋藤吐夢です。
開催期間は11月26日までなのでお早めに!
「運慶」という名は、美術の授業が好きだろうがなんだろうが一度は耳にするじゃないですか笑。
多分見ないと見ないで後悔しそうだな・・・と思い足を運んだのですが、めっちゃ良かった。
写真では絶対に伝わらない、圧倒される運慶の作品をみなさんにも見ていただきたい!
運慶展とは
公式サイトから伝わる、荘厳なイメージも良いですが、『運慶学園』のポップな感じもオススメ笑。運慶作品を分かりやすく読み解いた素敵な特設サイトです。
運慶について
私が運慶の名を知ったのは、美術の授業か社会科の授業か・・・とにもかくにも小中学生の時にはその名を知っておりました。もちろん”名”だけなんだけどね笑。
次に出会ったのは、「運慶快慶天気予報」という軽快なリズムネタを披露したラーメン図のコントだね笑。
・・・ではなくて笑!
運慶は、平安時代末期・鎌倉時代初期に活動した仏師であり、高い表現力により、現実感のある生き生きとした仏像を世に送り出したことで有名です。
運慶展ではこの運慶の生涯と実績を、全国各地から集めた名作とともに知ることができます。
運慶作品だけではなく
彼の生涯を追うというテーマも兼ねているので、父であり師匠である康慶(こうけい)の作品や運慶の子であり弟子の作品、同時期に活躍した快慶についての解説もあります。
お父さんと息子の作風の違いが、個人的にはとても面白かったな。
お父さんのほうが、僧侶や仏像の着ている服のひだがすごく細かくてとっても繊細に感じた。息子は別に雑でも大らかでもないんだけど、息子のほうが”像”ではなくて”人”を見ているような感じだった。
運慶展ココが良かった!
(↑)海洋堂さんの造型は徹底されてて良いよねえ・・・笑。
運慶展へ行って、事前知識もないから「ちゃんと楽しめるだろうか」という不安が若干あったのだけれど、実際に像を目の前にするとそんな不安は吹き飛びました。
思わず立ち止まり、「うへー」と変な声を出して身動きできなくなった、それぐらい感動した像をご紹介します。
圧倒される菩薩立像
私が冒頭で挙げたチケットの写真にも載っている、”赤くないほう”のお顔(↓)。
2mほどある像で、確かにTHE・彫刻というにはまだまだ小さめな作品なのだけれど、非常に人間味のある作品で、ちょっぴり”怖さ”もあった。
というのも2mもある作品なので、明らかに人間じゃないのは分かっているんだけど、この僧侶の手元の浮き出ている血管や手の皺、布の重力に従って垂れ下がっている感じ、まっすぐ見据えた目・・・
じっと見ていると、ふいにこっちを向くんじゃないかってほどの生身感がありました。
これは本当にびびった。私達が今見ているのは、実は仏像の格好をしたストリートパフォーマーなんじゃないの?!ってぐらい生々しいんですよ。
確かに現実にいない者達を模した作品は、デフォルメされていて顔色とか手の大きさとかが人間じゃないから「ま、違うよな」って思えるんだけど。
ちょっと生々しい作品になると、すぐ”生きている”感があって・・・びびった!
このお爺ちゃん見たことある
重源上人(ちょうげんしょうにん)の像を見た時は、「このお爺ちゃんめっちゃ見たことあるぞ!」っていう興奮がありました笑。
※リンクは「運慶学園」の美術の授業、みうらじゅんさんの「重源上人」などの解説へ飛びます!
それもそのはず、立派に国宝ですし、恐らく教科書にバリバリ載ってます。教科書に載っていたものを見れる幸せったらないね笑!!
そしてまた・・・このお爺ちゃんがめっちゃくちゃリアルなの。首の皺とか目のくぼみとか。みうらじゅんさんの解説では、ちょっとデフォルメ気味とはあるけど、いるよね、こういうお爺ちゃん笑!
しかしお爺ちゃん的見た目にも関わらず、場内でその姿をお見受けした時には「おお・・・」とひれ伏したくなるような存在感でした。ぜひに。
混雑具合はTwitterで
何度か東京国立博物館で開催される特別展に足を運んだことがあるのですが、大体国宝の展示となるとめっちゃ混みます。
でもTwitterの「運慶展 混雑情報」がかなり優秀なうえ、思っている以上に待たされないのでオススメです。待たされない・・・というよりは「○分待ち」に正確ってこと。
長い時には60分待ちという、プチディズニーランド状態も発生しています。
閉館時間近くになると入場規制が解除されることが多いので、「早く行く」か「遅く行く」か「覚悟する」かの三択ですね笑!
しっかし、博物館スタッフさんの注意事項の説明は丁寧だし、すごくお気遣いくださるし・・・展示を観に行って嫌な経験したことがほとんどないから、とっても好き笑。
日本の宝を観に行こう
東京国立博物館の展示のおかげで、日本の芸術品にもめきめき興味が湧く今日この頃。世界的にも有名な”日本の宝”ともいえる運慶作品が一挙に見られるのは今だけです。
ぜひ観てみてね!
では。
◆本日の一冊◆
みうらじゅん解説の仏像本は導入編として最高。