こんにちは、齋藤吐夢です。
1ヵ月の電気代500円。そんな風にはなかなか生活できないのですが、そんな暮らしの参考になる本があります。この人はヒトが自然に呼吸をして生きていくような感覚で毎日を過ごしているんじゃないかな。
極端かもしれないけれど
アズマカナコさんという方が書いた『もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活』という本が面白いと思ったので紹介します。
彼女は、冷蔵庫も洗濯機も携帯電話もない生活をしています。決して彼女が読者にこうなれ!と強制しているわけでなくとも、一見極端な生活に見えるかもしれない。
実際極端かもしれないけど、彼女の中で確固たる意志をもった結果、そういう生活になっただけなのです。
実際本の内容を読んでいくと、学べることはたくさんあります。
物がなくても生きていける
冷蔵庫や洗濯機の章は特にそうで。冷蔵庫は夏場大変そうなイメージがありますが、”きんきんに冷えた”ものさえ望まなければ「別に常温でも普通に食べられるよな、そういえば」と気づかされます。
必要なものだけ購入し、残さず使い切る。
この当たり前のことを、自分がいかに疎かにしていたかを気づかされます。
洗濯機もそう。体を洗うのも洗濯するための洗剤も全て石鹸でまかない、お風呂のついでにちゃっと洗って干すだけで十分なのに・・・と思わされる。極端に汚れていなければ陰干しで十分なんだなと気づかされる。
すごく根本的な話なのですが、「時間をとるか、金をとるか」の中で彼女は時間をとっただけのことで。時間があれば何も要らないよね、と思い出させてくれる。
真似はできない
もちろん私はこの本に載っている全てのことを賞賛する気はない。洗濯板を使っての洗濯にかかる地味なエネルギーを億劫だと思っているし、ナスのヘタを炒って歯磨き粉にするより市販のミントの歯磨き粉が好きだしね。
でも、1つこういう暮らしの、日々の送り方を垣間見れたことで、この先何が起きても生きていけるような自信はついた。それは本当だ。
アズマカナコさんの本の中でご飯の話があるが、決して質素ではない。むしろ具沢山だ。けれど「型を決めて楽をしている」と彼女は書いていた。ご飯と具沢山の味噌汁があれば十分だと。
「~があれば十分」
この言葉を思い起こさせてくれる本だというだけで十分読む価値はある。
丁寧な暮らしができたら
彼女の世界感を全て真似するのは難しい。
けれど学べることは沢山ある。
極端な生活を垣間見た時に、それを真似しろとなんて言ってないのに、できっこないよと批判する人がいるが、できる、できないではなく、その世界観の中から学ぶだけで十分だというのに。
丁寧な暮らしができたら、自分にとって丁寧な暮らしができたらそれで十分だと思っている。彼女の生活は極端かもしれないけど、学べることはいくらでもある。
では。
◆本日の一冊◆