ああ、憧れのタイニーハウス。
タイニーハウスってえのは、文字通り「小さな家」を指し、「必要最低限のものだけで暮らしたいよね〜」みたいな、住む人の思いを感じさせる家のことである。定義は色々あるけれど、タイニーハウスを目の前にすると、多分、みんな、同じような気持ちになるんじゃないかな。
「ああ、住む人の意志が強え」って笑。
『TINY HOUSE FESTIVAL 2019』行ってきた。
2019.11/2〜11/4、三連休に開催されていた『TINY HOUSE FESTIVAL 2019』に行ってきた。
てっきり「タイニーハウス大集合」的な大々的なイベントだと思っていたのだが、こじんまりとした公園に、こじんまりとした家々がこじんまりと並ぶ、まさにタイニーなイベントであった(個人的には、もう少し盛り上がっててもいいんじゃないかって思ったけど)。
ストーリーが足りない
(↑)最高に可愛かった家の中。
わたしはミニマムな生き方への憧れがある。
「必要最低限なものだけで暮らす」「旅するように暮らす」みたいな。
加えてタイニーハウスは、生活面でも経済面でも、超リッチじゃなくても実行できそうな手頃さがある。いつかは住んでみたいし、暮らしてみたい。
が、この『TINY HOUSE FESTIVAL 2019』に行ってみて、わたしには「タイニーハウスに住むためのストーリーが足りない」「覚悟が足りない」と思ってしまった。
タイニーハウスには住んでみたい。でも、タイニーハウスで暮らすことへの思い入れが全然足りない。
「手に入れた家を愛せる自信がない」って思ったんだ。
暮らし方と釣り合わない
(↑)こんな部屋に暮らせたらワクワクするよね。
何度でも言うけど、タイニーハウスは好き。あと、宝島社が毎月発行している『田舎暮らしの本』で300万円以下で買える家を見ては、「いいな〜欲しいな〜アトリエにしたいな〜」って思うよ。かなり思うよ。
でも現実的に考えたとき、そもそもわたしは1人で生きていないのだ。夫と暮らしている。家をもつことより、その家で暮らすことより、夫とどう暮らすかのほうが重要だ。
タイニーハウスに暮らすなら、どうせなら自然豊かな場所で暮らしたい。でも、それは難しい。わたしは比較的柔軟に働くことができるけれど、夫は会社員だし、通勤が好きじゃない。そもそも、わたしも夫も「家をもつこと」への価値観がそこまで高くない。
タイニーハウスに住む。それ以外ならヴァンやキャンピングカーで暮らす。憧れはあるが「何・どこで暮らす<どう暮らす」なので、夢や憧れを叶えるときの優先順位が低くなってしまう。
夫婦で家を見る機会があったとき、わたしが自然豊かな場所でタイニーハウスや空き家に暮らし、夫は都心で仕事みたいな、「別々に暮らす案」が話題に上がったことがあるが、そうまでして手に入れたいものでもない。
結局、憧れを現実にするには、まだまだストーリーが、「タイニーハウスに暮らす理由」というストーリーが足りないのだ。
でもやっぱり憧れは尽きない
(↑)このヴァンの内部も立派な家なのだ。
夫とキャンピングカーで九州を一周したとき、自分でも驚くほど楽しんだのを覚えている。お風呂もトイレも、道の駅やら銭湯やらをお借りすれば済むし、食事もキャンプ方式でできる(地べたに座って肉を焼いたよ)。横になるスペースがあれば寝れるのもわかった。
やろうと思えば絶対できる。
タイニーハウスで暮らすのも、ヴァンやキャンピングカーで暮らすのも。実際、そうやって暮らしている人いるし。
でも、理由がない。
というか、言いたくないけど、「今すぐやりたいとは思ってない」んだよね、結局。
だからまあ、タイニーハウスを堪能しながら「わたしは“こっち側”にはなれないんだなあ」なんてちょっぴり悲しい思いをしたんだった。
では。
◆本日のおすすめ◆
それでもタイニーハウスが好きなので、大好きなサイトを紹介。
『田舎暮らしの本』はもっと知られてほしい。家の価値観変わるから笑。