初代・ゴーストバスターズがあるから、「ゴーストバスターズ(2016年)」が面白いのだ!!!
ゴーストバスターズ(1984年)
あらすじ
幽霊退治屋「ゴーストバスターズ」を始めた3人の科学者の周囲で次々に起こる幽霊騒動と、ゴーストバスターズの活躍をSFX満載で描いた娯楽作。ニューヨークの大学で超常現象を研究していたピーター、レイモンド、イーガンは、目立った成果をあげることができず、ついに研究費を打ち切られて大学を追い出されてしまう。3人は幽霊退治稼業の「ゴーストバスターズ」を立ち上げ、高級ホテルに巣くう幽霊を本当に退治したことから、一躍世間の注目を浴びるが……。
2016年にリメイクされる
2016年にはリブート版『ゴーストバスターズ』が上映。
幽霊退治稼業「ゴーストバスターズ」のメンバーが全員女性に。賛否両論あったようだが、個人的には好みである。リブート版に登場するクリス・ヘムズワース(代表作:マイティ・ソーなど)が魅力的。
関連記事
1984年版を観るべき理由
↑「カルト的人気」と呼ばれる作品は、大体Tシャツになってる気がする。
1.コメディの王道だから
正直な話、映画のテンポは悪い。現代の映画に比べると、決して「テンポがいい」とは言えない。
しかし、この映画はコメディの王道だ。「老若男女が楽しめる映画」なのだ。
「ゴーストバスターズ」は当たり前だが幽霊と遭遇する。「来るかな・・・来るかな・・・やっぱり来たあ!!!!!」という幽霊との遭遇シーンは、まるでドリフターズや吉本新喜劇のようなドタバタ具合である。
その分、話の先は読めてしまう。けれど、読めた先にガッカリすることはない。むしろ「よ!待ってました!」と言わんばかりの王道展開が、自然と笑わせてくれる。
観客をわかりやすく楽しませる要素がたくさんある。
それを観て大爆笑できるかどうかは、鑑賞者の笑いのツボによるのでなんとも言えないが、王道の笑いは「老若男女」が楽しめるのだ。
ファミリーで楽しめる映画ってのは、娯楽として強いんじゃなかろうか。
2.昔の映像技術が面白いから
昔の映画の映像技術にガッカリすることもある。映像技術そのものがへっぽこだったり、CGだけめちゃくちゃ浮いてたりすると、「やっぱり実写(爆発シーンに本物の火薬を使うなど)って迫力あるなあ」と思うこともある。
が、昔の映像技術だからこそ、魅力的に見える映画もある。
絶妙に浮いたCGが、映画に登場する幽霊や緑色のモンスター、マシュマロマンの不気味さを際立てているように感じる。
現代から見るとへなちょこに思われるかもしれないCG技術が、娯楽映画ならではな「超常現象」を魅力的に映し出すのだ。
ゴーストバスターズが使う武器も、CG描写と役者陣の必死な演技により、破壊力抜群なビームを発しているように「見えて」しまうのだから素晴らしい。
現代のパフォーマンス・キャプチャーなどの技術にも感動するが、役者陣の演技あってこその「CGと現実のマッチ具合」に感動していただきたい。
※個人的には
が、昔の映像技術・ギミックだからこそ魅力的な映画だと感じている。
3,登場人物のキャラ設定が良い
「ゴーストバスターズ」の魅力は、バスターズのメンバーにある。
最終的にバスターズは4人になるが、主人公格のキャラクターは3人。その3人の関係性が見ていて面白い。
ざっくり説明すると、
- お金や女性が最優先な男
- 楽観的で無計画な男
- クソ真面目な男
この3人のキャラクターが動き回る映画である。
幽霊退治稼業にかける思い、彼ら自身の個性はてんでバラバラだが、とにかく気が合う3人組だ。「いかにも」な仲良し描写はないが、それでも彼らの背景や出会いが容易に想像できてしまう。
極端に嫌なキャラクターがいるわけでも、人間関係トラブル描写があるわけでもない。だから変な不安感・不穏感を抱えず映画を楽しめる。更に、主人公格のキャラクターが立っているおかげで、物語がよりいっそう見やすくなる。
バディもの・チームもの映画の「キャラ立ちの重要性」を知ることができる映画だ。
カルト的名作を見てほしい
「カルト的」と聞くと、素直に映画鑑賞しにくくなるイメージがあるが、それでも「ゴーストバスターズ(1984年)」が「名作」であることに変わりはない。
ファミリー映画として存分に楽しめる。「金曜ロードショーや午後のロードショーでやってもいいのに・・・」と思うぐらい、楽しめる映画だ。
ぜひに。
では。
◆本日のおすすめ◆
これを背負ってる子供がいたら、その親御さんと仲良くなれそうである。