クリエイターEXPO初出展への道vol.3 「クリエイターEXPOでの失敗を赤裸々に語るよ!」

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 2019年4月3日(水)〜5日(金)に『クリエイターEXPO』が開催された。

 クリエイターEXPOとは、クリエイターのための大規模な商談会。デザインフェスタのようなアートイベントとは違い、己の作品を企業やブランドに対して売り込む会である!

 そんなクリエイターEXPOへの初出展について書いたシリーズが、この『クリエイターEXPO初出展への道』。第3弾は「失敗」について

 

 

クリエイターEXPO初出展の失敗談

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布ポスターを使うなら〇〇必須

  写真をご覧いただきたい。わたしは今回「クリエイターEXPO」のために布ポスターを用意した(参考価格5,000円弱)。

 魅力的なブースレイアウトに関するブログ記事を読みあさり、そこでポスターを貼るのに便利として紹介されていた

を展示に必要なアイテムとして持参した。

 アートイベント「デザインフェスタ」で使用される背面パネルとは違い、クリエイターEXPOの背面は「釘、画鋲NG」である。そのため「貼りまくればOKなはず」と、搬入日にベッタベッタと上記2つを貼りつけまくった。

 ・・・が、クリエイターEXPO初日。自分のブースへ向かうと布ポスターは丸々剥がれていた。背面パネルにはひっつき虫とマスキングテープだけが残されていて、隣のブースの方が拾ってくれたポスターがたたまれて机の上に置いてあった。

 布ポスターは紙より重い

 ひっつき虫・マステが役に立たないわけではないが、それだけでは心許ないのだ(心許ないというより、それだけだとほぼ剥がれる)。

 両側のブース、そして前方のブースの方に助けられ、なんとか展示し直すことができた。貸していただいたアイテムは以下の通り。

 これらのおかげで、布ポスターが剥がれることはなかった。

 一番大事なアイテムはS字フックとテグスだ。布ポスターを設置するのであれば、吊るすのが一番安心である。養生テープや両面テープは、布地が風でペラペラしてしまうのを防ぐためのアイテムとして活用しよう!

 

 ちなみに隣に貼ってあるA3ポスター(紙製)はマスキングテープだけで3日間剥がれることはなかった。A3サイズ以下の紙製ポスターだけで乗り切る場合には、ひっつき虫とマスキングテープは活用できると思われる。

 

Special Thanks

 当日は大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

ジャンルを明確にすべし

 「クリエイターEXPO」にはジャンルごとに区分されてブースが配置される。

  • 作家・ライター
  • 絵本
  • 漫画家
  • 写真家
  • イラストレータ
  • デザイン書道
  • デザイナー
  • アート
  • 映像・アニメ・CG
  • 音楽・サウンド
  • ゲーム

といった感じ。

 わたしは商業的に絵の仕事を請け負ったことがなく、かつイラストレーターゾーンが売り切れだったこともあり「アートゾーン」を選んだ。が、それが苦難の道だった。

 アートゾーンは、驚くほど人が通らない

 「アート」という表現が抽象的に感じられるのか、はたまた熱量のあるイラストレーターゾーンを全て回ると疲弊してしまうのか・・・アートゾーンは全然人が通らなかった。

 またブースに足を運んでくださった方に「挿絵を描いてみたいです」とお話ししたところ「それならイラストレーターゾーンとかデザイナーゾーンに構えたほうが色んな人と会えたかもね」という言葉をいただいた。

 ジャンルごとに区分されているとはいえ、「イラストレーターだけどブースが空いていなかったからデザイナーブースで出展している」という人もいるらしい。

 確実に仕事を得たいのであれば、「ビジネスにつながりやすい肩書きのエリア」(イラストレーターゾーンやデザイナーゾーン)に出展することをオススメする

 

制作物は惜しげなく展示せよ

 ポスターには「明るい内臓描きます」「グロテスクには描きません。明るくポップに内臓を描くのが得意です」と書いた。が、足を運んでくださったお客様から「“明るい内臓”ってすごく気になるから、もっと作品置きなよ」とアドバイスいただいた。

 作品は惜しげもなく展示しよう

 わたしは出展者マニュアルに書かれた「テーブルとイスは商談用のスペースです」「テーブルとイスを利用した展示はNGです」に素直に従ったのだが、他の作家さんはみんなテーブルの上にフリーペーパーや制作物を飾りつけ、イキイキと宣伝していた。

 とにかく目立て、どんなことができるのかアピールせよ、なのである。

 足を止めてもらわなければ、意味がない

 

 わたしは周りのブースを見渡して、1日目、2日目、3日目と展示物を変えていった。

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(↑)1日目のブース。とても寂しい。

 

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(↑)2日目。「明るい内臓描きます」がアピール文なので、内臓ミニ原画を展示。

 

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(↑)3日目。色んな画風をアピールするため、点描画も用意。

 思えば3日目が一番、足を止めてくださる人、お声かけくださる人が多かった。

 

出展前に実績が必要!?

 お声かけくださった方に「過去にもこのようなお仕事(内臓を描く)はやっていらしたんですか?」とよく言われた。その言葉から個人的に感じたことなのだが、クリエイターEXPOは「仕事0から1にするためのイベント」ではなく、「仕事1から10にするためのイベント」なのだと感じた

 クリエイターEXPOに出展する前にココナラでもクラウドワークスでも直接でも何でも、絵の仕事を1本経験しておくのはアリかもしれない

 仕事を10にするためなら、仲良い友人のために描いた作品を仕事1として演出するのもアリかもしれない

 とりあえず、わたしは今回「わたしの絵って需要あるかな〜」みたいなフラフラした考えで臨んでしまったものだから、その場で「うん、具体的にお仕事の話をいたしましょう!」みたいな出来事は得られなかった。

 「仕事0→仕事1」を目的にクリエイターEXPOに参戦するのは・・・危ういかもね

 

次回参加について

 失敗を赤裸々に語ったものの、クリエイターEXPOは仕事を得るための手段のひとつでしかない。

 本当に仕事がほしいのであればここで終わりにしてはいけない。お礼メール、営業、実績づくり、技術向上・・・常に精進し続けなければ、得たいものなんて得られない。なので今後も明るい内臓を描いては積極的にアピールしていく!

 

 だが、現時点では次回のクリエイターEXPOに参加する予定はない。理由はひとつ。

 ブース出展代が決して安くはないからだ

 ブース代の14万円。2019年には日本各地のアートイベントへの参加と個展開催を考えているため、どうせならそちらにお金を使いたいな・・・なんて。

 

 でもね!!!

 ものすごく勉強になったのは事実

 出展を考えている人へ。

 参加する意味はあると思うよ。

 では。

 

◆本日のオススメ◆

こういう本を1冊読んでおくことも大切だと思う。自分を売り込むためにね