がん保険に入りました
元・がん患者のわたしは「がん保険」に入りました。
お金に関する本などを読んでいると「保険になんて入らなくてもいい」という文言が目に入りますが、実際には
- なにも考えずに保険に入るな
- 入らなくてもいいではなく、入りたいなら入れ
だと考えています。
必要もなさそうなのに生命保険に加入するのは、そりゃわたしだって「もったいねー」と思いますが、人によっては「保険」が必要な場合もあるのです。
そこんとこの話をします。
保険の基礎知識
※なお、これは保険や経済の専門家ではない人の伝える基礎知識ですから、鵜呑みにしないでくださいね。くだいてくだいて分かりやすく解説しただけの文章です。
保険について
保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し、予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度で、私たちを取りまくさまざまな事故や災害から生命や財産を守る為のもっとも合理的な防衛策のひとつです。
その将来起こるかもしれない危険というのが、
- 死
- がんなどの病気
- 火災
- 自動車事故
など種類はさまざま。リスクを回避するための防衛策のひとつ、ですね。
がん保険について
そんな「リスク回避のための防衛策」である保険のなかで、「がん」という危険に特化した保険が「がん保険」です。がん治療ならではの特約(当事者間の特別な合意・約束のこと)があります。
がんには、
- 治療が長引く
- 再発しやすい
といった「こいつぁ、しぶてぇ」的特徴があり、それに特化していると考えていただければOK。
わたしが「がん保険」に入った理由も、「こいつぁ、しぶてぇ」という特徴に悩まされていたのが主な理由です。
がん保険に入った理由
わたしには不安がある
わたしには「元・がん患者」という肩書きがあります。そして先でも述べたとおり、がんは
- 治療が長引く
- 再発しやすい
という特徴があります。治療終了から6年が経ちましたが・・・「再発」の恐怖は拭えません。身内に肺ガン・乳ガン経験者もいます。遺伝的にもガンは身近な存在です。
その不安を断ち切るために、入りました。
もちろん病気のリスクが断ち切れるわけではありません。お金でできることは、お金でできることだけ。ガンになる可能性を0にすることはできません。それでも、再発したときの金銭面の不安は減らせます。
「将来起こりうる危険」に対して不安があるなら、保険に入っていいとわたしは思うのです。
負担にならない程度の額
それから、わたしが支払う金額は約5,000円/月です。高くも安くもありません。そして掛け捨て(掛け金を払い込んでも、一定期間内に該当する災害・障害などに遭わなければ払い戻しを受けられないこと)です。
「月約5,000円で掛捨て」
これをもったいねーと思う人もいることでしょう。
でも、わたしは「自分は健康!だから保険なんて必要ない!」と胸を張って言えない立場です。がんが治っても、がんを経験した過去を消し去ることはできません。だから決して高くない出費なのです。
月約5,000円なら全然払えます。例えば約500円ほどかけていた外食を10日間減らし、自炊にすれば何ら問題のない額です。
細々と保険を払っていたとしても、もしがんになったときに受けられる恩恵が全く役に立たないわけではないですし。
保険に入るべきか迷う人へ
わたしは一度がんを経験している身なので、入れる保険が限られていました。
保険は結局、みんなで不安に立ち向かう制度ですから「今、健康な人」に向けてつくられています。元・がん患者は、入るのにも一苦労です。とはいえ、わたしは入りました。不安を断ち切るためです。
入るべきか迷う人にはぜひ、
- 保険について自分で学ぶ
- 保険の無料診断を受ける
ことをおすすめします。
わたしはふらりと立ち寄った「ほけんの窓口」で、相談にのってもらいました。紹介された保険はたったの2つ。でも迷いなく選べたので、とても感謝しています。
保険の無料相談を行なっているところは他にもたくさんあります。例えば【保険コネクト】さんやほけんのトータルプロフェッショナルさんなど。
でも「どこに相談するのが一番いいか」というより、まず相談してみて話しやすい担当者さんを探す。話しやすい担当者さんができたら、事細かに質問するのが理想。
結局は自分で決めなければならないので、受け身の人に対して押し付けがましい保険屋さんは要注意。でもこればっかりは話してみないと分からないです。
「保険になんて入らなくてもいい」という意見もあります。でも入る・入らないに関係なく「無知」は良くない。「考えなしに保険に入らない」のも危ういと考えています。
- なにも考えずに保険に入るな
- 入らなくてもいいではなく、入りたいなら入れ
です。元・がん患者が思うに。
将来起こりうる危険についてどう考えるかは自分次第。最終的に入るか否か決めるのは自分次第ですが、このお話が参考になれば幸いです。
では。
◆本日の一冊◆
このブログで何度も紹介していますが「無知が一番危うい」と気づきます。