読書が好きなら、英語多読はいいぞ。
なぜ英語多読をやるのか
英語に触れる機会が多いから
そもそも、なぜ私が大学卒業後も語学勉強を続けているのかというと、画家活動で参加しているデザインフェスタやデザインフェスタギャラリーでの個展で、海外から来たお客様と話す機会がめちゃくちゃ多いからである。
海外から来たお客様に一切作品をアピールできないのは機会損失になるので避けたいし、私自身、彼らが私の作品をどう思ったのかを知りたい欲があるので、ブロークンイングリッシュだが、イベントや個展では英語で作品をアピールするようにしている。
好きな内容なら楽しいから
そんな風に、ごく自然に英語の必要性が生じた私は、ある日海外ドラマ『The Big Bang Theory』の登場人物・ラージ・クースラポリにハマった。そのハマりっぷりは、ラージを演じているクナル・ネイヤーの自伝をわざわざ海外から取り寄せるほどである。
それまでも「洋書」に手を出したことはあったが、「勉強しなきゃ」の一心で手を出した本を読み切れたことはなかった。
しかしクナル・ネイヤーの自伝はユーモアに富んでいたし、とても読みやすかった。いわゆる「洋書」の厚みだったけれど、自分でも驚くほどのスピードで読み進めることができた。
そこでようやく気づく。
「自分の好きな内容なら、英語の勉強は楽しいものなのだ」と。
英語多読のススメ
つまらない本を読み続ける必要はない
英語多読のルールは潔い。
SSS英語多読研究会が掲げる多読3原則はこうだ。
1 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
2 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
3 つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)引用元:SSS英語学習法のご案内(
分からないところは飛ばしていい、つまらなくなったら止めていい、は今まで英文を「一生懸命読んでいた」私にとっては衝撃的だった。
それまで私は、分からない単語にあたるたびに辞書を引いていた。辞書を引くと、分からない単語を意味を知ることができるが、そのうち目的がすり替わり、本を読むことがつらくなってしまっていた。
しかし英語多読は、そもそも辞書を引かずに済む本を読み、スラスラ読めて楽しい本を選ぶことが前提だ。「これはあんまりハマらないな〜」となったら読まなくてもいい。
となると、ちょっと気が楽になるものだ。
勉強ではなく楽しい習慣になる
小さな頃からさまざまな習い事をやってきたが、思い返すと、どれも別にやりたいものではなく、楽しいものではなかった。どちらかというと苦痛で、ワクワクしながら習ってきたもの、学んできたものはかなり少ない。
しかし大人になって、アートイベントなどで英語を話すことが増え、洋画や海外ドラマ、英語多読を楽しむようになってから、自然と英語学習が毎日続くようになった。
毎日続いているが、その感覚は「勉強」というより「楽しい習慣」である。
これも「読める本を辞書なしで読む」「つまらなければ他の本にする」が可能な英語多読のおかげだろう。嫌々勉強する必要がないのだから。
自分のレベルがわかりやすい
それから、英語多読を始めて「便利〜」と思ったのは、英語多読向けの本のレベル分け。語彙レベルや文字数でレベルが分けられていて、レベルに沿って本を読むと、自分が今どのくらいの文量、内容なら読めるのかがすぐに分かる。
これが面白いもんで、自分のレベルより低い本だと面白いぐらい読み進められ、自分のレベルの本だと時々引っかかりながらも楽しめ、自分のレベルより高いとちょっと苦戦する。
ただ、多読の基本は“つまらなくなったら止める”、すなわち好きな本をたくさん読むことなので、好きなのにスラスラ読めない悔しさは、英語学習へのやる気を燃やしてくれる。
英語学習中の人で読書好きなら、ぜひ
英語多読について書こうと思ったきっかけは、SSS英語多読研究会の「英語100万語多読キャンペーン」に『Malala Yousafzai』(オックスフォード大学出版局)の推薦文を書いて送ったところ、入賞したからだ。
名前が一文字違っているが、入賞者の欄に名前も掲載してもらった。
ありがたいことに洋書を10冊と読書記録手帳を1冊いただいた。“つまらなくなったら止める”が基本の英語多読だが、このように商品を送っていただけると、今まで触れてこなかった本にも出会えるのでとてもありがたい。
(↑)社会科見学の気分で楽しめる、純粋に面白い本だった。
(↑)この本でアメリカの歴史を学ぶ。この本含めCD付きの本が数冊入っていた。
(↑)名前は知ってるけど読んだことのない作品もチラホラ。この他にシャーロック・ホームズシリーズも1冊入っていた。実は読んだことがない。ありがたい。
楽しむ方法を知ってからは、ガツガツ勉強に向き合うこともできるようになったが、どうせやるなら「楽しい」を原動力にしたいものである。
私は英語多読にハマったおかげで、英語に触れる機会が格段に増えた。もちろん、読書嫌いにとって英語多読は地獄になると思うから、向き不向きはあると思うけれど、読書好きなら英語多読はいいぞ。
では。
◆本日のおすすめ◆
(↓)伝記好きにおすすめのシリーズ。
(↓)推し俳優、クナル・ネイヤー。