こんにちは、齋藤吐夢です。
この映画、めちゃくちゃお気に入りの映画です。観るたび、笑って泣いてと大忙し笑。正直エロ描写がキッツいと感じる人もいると思うので、万人ウケはしない。
ただ、恋愛映画というには現実的で、恋愛について考えさせられる映画なので、ファンタジーな恋愛映画が苦手なら、観てほしい!!!
自分大好きな人が他人を愛するまで
主人公ジョン(あだ名はドン・ジョン)はイケメンで、毎晩のように友人とクラブに出かけては女の子を落とすのが大好き。まあ、結局は自分が一番大好きなんだけどね。
そんな主人公を、優しそうなタレ目俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じます。
私、彼に対して「ヤワ男」イメージがあったので、思いの外イケイケな演技をしていて驚きました。
〇〇中毒イケメンの恋愛
ネタバレしない程度にあらすじ。
クラブで出会った絶世の美女(スカーレット・ヨハンソン)に惹かれたジョンは、彼女を口説き落とします。が、一つ問題が。彼はポ●ノ中毒、エ●ビデオでしか快感を得られない男でした。
自分のポ●ノ中毒が彼女に知られ、彼女との関係に悪戦苦闘する羽目になるジョン。そんな矢先、彼が通うことになる夜間学校で、ジュリアン・ムーア演じる女性と出会い・・・。
女性に満足できない描写が面白い
この映画の魅力は、ポ●ノ中毒の主人公ジョンが、現実の女性に全く満足できないことに悪戦苦闘する姿なんじゃないかと。
もちろんこの際に挿入されるエ●動画がそこそこエグいと思うので、苦手な人は目を伏せちゃうかも。
ただ、「女性を落とす→目標達成→満足できなくてエ●動画」の流れが、音楽と共にテンポよく進むので思わず笑ってしまうという・・・笑。
第一、彼の”女性の品定め”のようなナレーションがかなり上から目線なので、それも笑えます。
スカヨハの魅力と絶妙なイラッと感
主人公が惹かれる女性を演じるのがスカーレット・ヨハンソン。
ツヤッツヤの金髪で、めちゃくちゃピッチピチな衣装を着て、いわゆる”イケてる側”みたいな女性を演じるんですが、そりゃ〜見た目はめちゃめちゃイケてます。
ただ途中ドン・ジョンが悪戦苦闘するのも理解できるぐらい、絶妙なイラッと感を醸し出してくれます。
言ってしまうと、相手に理想を押し付けるタイプなのね。
観ている私からしても「・・・あら、ちょっとジョンが不憫なのでは?」って思ってしまうほど、自分の理想をグイグイ推してくる感じ。しかし、その絶妙なイラッと感がとにかく役者として魅力的なのです。
ジュリアン・ムーアが可愛い!?
(↑)この映画のジュリアン・ムーアは、マジで圧巻の演技力。
スカーレット・ヨハンソンのゴージャスな見た目、絶妙なイラッと感も素敵なのですが、ドン・ジョンが出会うことになるもう一人の女性を演じるジュリアン・ムーアが可愛いんだ、これが!!!
正直まあまあ年ですよ。今57歳(1960年生まれ)ですよ。でも年齢って関係ないのね。めちゃくちゃ可愛いの、ごめん、これしか書けない笑。
ジョンより大人な彼女。成り行きでジョンと行為に及ぶんだけど、ジョンを傷つけず、でも正直に、「あなたの行為は”一方通行”よ」と忠告してくれる。このことが結局ジョンが”愛”を知る、きっかけになるのよね。
ジョゼフのマルチな才能にビビる
ちなみにこの作品に「すげー!」と思ったのは、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが
- 監督
- 脚本
- 主演
をやってるところかな。この人才能ありすぎだろ!!!
今回はわかりやすく内容で褒めちぎっていますが、一番注目してほしいのはテンポが良すぎる演出です。 主人公が教会へ通うシーンが数回導入されますが、”懺悔シーン”のしょうもなさは見ものです笑。
他人と共に生きるということ 
エ●シーンはバリバリあるけど、かなりテンポの良いコメディなので観やすい。自分大好きなポ●ノ中毒の恋愛ドタバタ劇だ。
そのうえ、「他人と生きるとはどういうことか」を思い知らされる深い話でもある。
「一緒にいたい」という想いとは裏腹に、自分の理想を相手に押し付けまくっていませんか?と問われる。この映画を観て「あはは」と笑った後、自分のことかもしれないと一瞬肝が冷える人もいるかもしれないね。
映画という娯楽なはずなのに、世にある恋愛のノウハウ本より、メッセージは現実的よ。教本にどうぞ笑。
では。
◆本日の一本◆