こんにちは、齋藤吐夢です。
最近、夜遅くまで起きている子供を見る機会が多い。
私はこれをあまり好ましくないことだと考えています。
私が住んでいる地域でも、夜8時を過ぎているにも関わらず、小学生以下の子供がはしゃぐ姿を見かけます。
ポケモンGO全盛期には、夜中11時にポケモンGOをやる両親の側にいる5歳にも満たない子供を見ました。
目次
夜遅くまで起きている子供を見て
なんで私が不安になるかと言えば、それは私が子供の頃には不自然なことだったから、というのが適切な回答な気がします。
昔は・・・なんて話しばかりしたくはないけれど、それでもやっぱり子供の成長には悪影響なんじゃないか、と思うばかりです。
私が子供だった頃
私が子供だった頃、夜8時という時間は寝る時間でした。
夜8時に眠るということに少々不満を感じていた時期もありましたが、なんだかんだ言って横になれば寝てしまっていたし、朝は母親が起こしに来るとはいえ、目覚めも良かった記憶があります。
彼らは朝起きれているのだろうか
夜遅くまで起きている子供たちを見ると思うのが、朝きちんと起きることができているのかどうかという心配です。
もしすでに体が夜型になっているのであれば、朝起きる、学校へ向かう、といった標準的な規則正しい生活が送れていないんじゃないか・・・と不安になります。
こんな意見も得た
ただこの不安について夫に話したところ、私達の住んでいる東京という都市が、そのような文化にさせているのではないかという答えを得ました。
夜に眠る、という行為以上に魅力的なものが溢れかえっていて、子供たちが夜安心して眠れる環境とは別のモノなのではないかという回答でした。
今と昔の子育て観
今と昔の子育て観が違うことも、重々承知しているつもりです。時代は変わるものですから。だけど成長した私にとって、私の子供の頃が”正”であったからこそ複雑な思いもあります。
ネグレクトではないことに対して
子供を夜遅くまで寝かしつけないという行為が、ネグレクト(育児放棄)であれば、もっと痛烈に大人を批判できた気もしています。
ただ先に紹介した家族の様子を見る限り、ポケGOをやっていた親然り、子供に対して好意的な反応を見せていました。子供が何か言うと、必ず顔を見て反応していました。
それでも不自然に感じること
だけどそれでも不自然に思えるのは、やっぱり「夜遅くまで起きている」理由が、彼らのためではなく、大人のために生じている気がしてならなかったからです。
いつかの夜のイートインコーナー。はしゃぐ子供達がそばにいながら、親達が会話に熱中している風景には違和感を覚えます。
自宅に子供だけ置いていくことが不安だから、夜遅くに連れ出した・・・のかもしれませんが、もっと早い時間に、自宅で家族団らんができないだろうか、と思いました。
本当は、彼らもできることならそうしたいのかもしれません。でも残業で仕事を早く終えることができないなど、様々な理由が生じて、やむなく・・・なのかもしれません。
それでもやっぱり、「子供が夜遅くまで起きていること」は大人の事情に巻き込んではいけない気がするのです。
時代の流れというべきなのだろうか
この出来事は、「時代の流れ」と片付けて済む話題なのでしょうか。
私達が夜中飲んで帰ってきた時、向こう側からはしゃぐ子供が駆けてきた時には軽く愕然としました。だって時刻は0時近くだったから。
街全体が寝静まっている中に響く子供の声。夜泣きではなく、日中と変わらないはしゃぎ声が響き渡る深夜の住宅街は奇ッ怪だなと思いました。
大人の生活水準に合わせて
同じように、夜遅くまで起きている子供に関して考えを述べている人の文章を探しました。
ある人の考えでは、この出来事の理由は、「大人の生活水準に合わせて、子供達が活動していることにある」とありました。
夜遅くに仕事から帰ってくる家族と一緒にご飯を食べ、お風呂に入ることで、夜11時に就寝し、朝10時に起床するという生活リズムの家族もいるようです。
家族が納得しているのであれば、そのような生活リズムの家族が増えているのであれば、この出来事も「時代の流れ」だと納得しなければならないのでしょうか。
子供の成長を思いたい
けれども正直、私は大人の都合ではなく、一人の人間の成長を尊重して、子供には子供らしいリズムで生活してほしいと思ってしまいました。傲慢でしょうか。
でも子供の成長と大人の成長は全く違うと思います。
「夜遅くまで起きている」ことで起きる弊害については、こんな記事があります。
アメリカの睡眠財団のレポートによれば小学生に必要な睡眠は10~11時間とされていますが、文部科学省の2000年の調査では日本の小学生の平均睡眠時間は8時間43分。1時間以上も足りていないことになります。
1970年当時は9時間23分あったそうですので、30年で40分も短くなったのです。
30年で40分、睡眠時間が短くなった。
「30年で40分なんか、大したことないじゃないか」と思う人のために、もうひとつ記事を紹介します。
2000年の日本小児保健協会調査では、夜10時以降に起きている子どもの割合は、1歳児が54%、2歳児が59%、3歳児が52%。赤ん坊のときから半数以上が10時以降まで起きていることになります。
3歳児の場合、1980年ころには2割程度でしたので倍以上にふえています。
深夜営業のコンビニやファミレス、居酒屋などがふえて親が夜ふかしになったことや、インターネットや携帯電話などのメディアの利用時間が増加したことと関係があるようです。
幼児期から夜ふかしに慣れている子どもたちは、小学生になるとさらに深夜型化して、夜中の0時過ぎまで起きている小学生は、この15年間で4.5倍、中学生は2.7倍に増加したそうです。
”夜中の0時まで起きている小学生の数の増加”に私はぞっとしました。加えて”親の夜更かし”が関係しているという一文に、私はぞっとしたんです。
子供の成長と大人の成長は全く違うと考えている私からすれば、大人の生活基準で子供の成長を妨げてはいけないと思うんです。
あなたはどう思いますか
どんな理由があったとしても、やっぱりそれは大人側の理由でしかないと思ってしまいます。
もちろん子供が望んで夜更かししているのかもしれないけれど、それなら私は叱り飛ばしてやりたい。大人の夜更かしですら、叱り飛ばしたいタイプだから、余計に笑。
「昔はこうだったから・・・」とうるさく言いたくはないけれど、そのような意見の中には一理あるものも少なからず存在しています。
「心身ともに健康で」という願いが届くのであれば、夜は子供だろうが大人だろうがきちんと寝てほしい。
あなたはどう思いますか?
では。
◆本日の一冊◆
「ねないこだれだ」は、幼心にしっかり怖かったです笑。