こんにちは、齋藤吐夢です。
コミックエッセイが好きです。理由は読みやすいからです笑。完全に活字離れの人間とかしてます。よくありませんね笑。
読みやすいからです、とは書きましたが、内容を読んでもらう手段として、その内容に馴染みがない人でも受け入れやすい”コミック”という媒体はとても大事だと思う。
そんなコミックエッセイで、ニュースなどで話題に上がるけど、接点がないと分からない『介護』の仕事について描かれた漫画があったので、ご紹介します。
49歳未経験すっとこ介護はじめました!
この作者である漫画家の八万介助さんは、この仕事を始めた時には49歳。あとがきを見ると、2014年の段階で53歳。今は・・・56歳?!素晴らしい人生の先輩です。
雑誌の休刊などで漫画やイラストの仕事が減り、生活を支えるために始めた仕事、それが介護の仕事でした。
今でもブログにて「すっとこ介護日記」を書いていらっしゃるようで、努力家の方なのだなあと思っています。
介護職を始めるまでの姿
介護職を始めるまでの姿も、それはそれで壮絶です。
フリーになり、イラストの仕事をし、稼いでいたにも関わらず、雑誌の休刊、自身の年齢という壁によって仕事を失っていく姿。
その姿は、今まさにフリーになって働いている私の末路なのか・・・?!と不安を抱かせるほどのハラハラっぷりです。
可愛らしい困り顔のイラストが、その心情をかきたてるのかもしれません笑。
介護職を始めてからの姿
介護職に必要な資格を取得し、仕事に取りかかり始めた頃の姿は、年齢や未経験が災い(?)し、同僚から厄介がられてしまいます。
でも、八万さんはとにかく努力家なのだと思います。
やってみなければ分からないし、やらなきゃ稼げない。そんな心情があってこそかもしれませんが、果敢に慣れないことに挑戦し、成長していきます。
徐々に仕事に慣れていく姿に
その姿勢が伝わったのか、利用者や同僚とのコミュニケーションも徐々に取れるようになっていく姿に、思わず「よかった〜」とニコニコしてしまいました。
勤め始めはパートタイマーなのですが、介護職の人手不足で常勤になった時も、”積極的に人の嫌がる仕事をして、率先して穴埋め!”の姿勢に感動です。
切ない話もある
もちろん介護の話ではありますが、その施設で最期を迎える方も少なくありません。ただ彼が初めて看取った人の話は、本当に不思議で、素敵で、悲しくて、切ない話です。
介護の現場、体験の話だけでなく、私達が老いること、そしていつか逝くことについても考えさせられる、物語だなと思いました。
いつかは必ず訪れる介護
誰しもが、いつかは必ず介護と直面するでしょう。介護という言葉を使わなくても、親族は自分が老いるのと同時に老いていきますし、自分だって老いていきます。
そんな時、あなたを、あなたの親族を、私を、私の親族を支えてくれる人が、八万さんのような方かもしれない。どんな方であれ、支えてくださる方には御礼を言いたい。
介護はとても大事な仕事だと、改めて知りました。
では。
◆本日の一冊◆
続編は、今回紹介した本の中でも登場した、ご自身のご両親のお話です。