こんにちは、齋藤吐夢です。
私は今、在宅ワークで生計を立てている。細々とした生計ではあるものの、それなりに収入を得られるようになった。
そんな私が今でも考えることは「新しい働き方」について。
私なりに早々と、いわゆる「普通に就職して、普通に結婚して、普通に子供生んで、普通に老いる」レールから脱線したつもりですが、とっくのとうに新しい働き方に挑戦している人は存在して。
その一方で「会社辞めたいけど・・・」と思い悩む人も少なくない。
そこで今日は、新しい働き方へ一歩前進できる、そんな本を1冊ご紹介します。
スローワーク、はじめました。
この本のタイトルは「スローワーク、はじめました。」
そもそもスローワークってなんぞ?と思いましたが、一応すでに定義があって。
スローワーク・ムーブメントとは、このような「労働※」のあり方を変え、働く人間が、自分自身の価値観や倫理観に基づいて、会社のためだけでなく、社会や地球環境の利益のために「働く」ことができ、「持続可能な社会」を目指す「オルタナティブな<労働>運動」といえるでしょう。
※「働く」ことの多くが「労働」として市場化されるものと、されないものに分割されていることを指す。
ちなみに私は、消費されるような労働ではなく、暮らすことのひとつとしての労働と解釈。あながち間違ってはいないはず!
3パターンのスローワーカー
この本に登場するスローワーカーには、大きく分けて3パターンあります。
- 好きを仕事にするために努力した人
- 自分に向いていたことがそのまま仕事になった人
- とりあえずなんでもやってみようの精神で挑戦した人
計24人のスローワーカーのお話。
24人も登場しますので、好きな趣味ややりたいことがかぶっている人から読み進めてもいいし、スローワークを始めた動機が面白そうな人から読み進めるのもアリ。
幅広いワーカーの話を読めば、自分の本当にやりたい「働き方」の軸が見えてくることでしょう。
好きなことのため、それ相応の努力を続けてきた人もいれば、「やってみっか」と始めたことがハマった人もいて、それぞれの物語が本当に興味深い。
社長もいれば、ウクレレ職人、占い師も登場します。
こんな人には向きません
ただバリキャリを目指す、「新しい働き方」に対して自己啓発本や企業といったイメージが浮かぶ人が読むと、もしかしたら”ぬるく”感じるかもしれません。
そういう人は多分”スロー”な部分に向いていないというだけでしょう。
ただスローワークの定義にもあるように、自分自身の価値観や倫理観に基づいて働きたい人にはうってつけの本です。
最終章に注目
最終章にはかの有名な経済評論家・森永卓郎さんの総括(のようなもの)があります。これがまたとても良いんだな!
「新しい働き方」に挑戦するか否か、迷っている人の背中をポンと押してくれるような優しい言葉があります。一部引用。
まずやるんです。すぐやるんです。
~(中略)~
やってみると、あらゆることがわかるんですよ。やらないとわからないんです。
だからとりあえず、自分が本当にやりたいことでいけるのかってアタリをつけるためにも、まずやる。ダメだったら、さっと退く。
「やると決めたら、まずやる」そして「向いてなければさっさと辞める」この潔さが私にはとても響きました。
皆さん、どうですかね?
私も会社を退職し、現在在宅ワーカーとして働いていますが、ただただ会社員が向いてなかっただけなんだな、と今となっては思う笑。
とにかくはじめてみる
ぶっちゃけ「新しい働き方」だろうが、今まで通りの働き方だろうが、あなたが選ぶことに私が口出しする資格も手だてもないけれど、
「迷うならやってみなはれ」
とは言わせてもらう。まずやっちゃう。とにかく、はじめてみる。それって結構大事だから。後先考えずにやるのは怖いし、失敗することだって大いにある。
でもやらなきゃ始まらないのは変わらない。
私がここで述べたようなメッセージが、直接的にこの本に掲載されている訳ではない。だけどスローワーカー達は、確かに「決心した人」ばかりである。
では。
◆本日の一冊◆