【忘備録】「1234...vol.2」といろいろなヒトが表現するいろいろな力。

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2020年12月7日から13日まで、渋谷ギャラリーコンシールで開催されていたグループ展「1234...vol.2」。大好きな作家さん、Jessieさんにお誘いいただき、私も作品を出品させていただいた。

“いろいろなヒトが表現するいろいろなモノのグループ展示会”は、確かにいろいろなモノで満たされていたけれど、だからといってごちゃごちゃした雰囲気にはならず、不思議と落ち着いた空間になり、とても居心地のいいグループ展だった。

出展者でもあるが、いち来場者として「1234...vol.2」に参加された作家さんの作品を紹介していきたい。

 

1234...vol.2

jsdraw39.wixsite.com

Jessieさんの作品

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(写真右)

ドライフラワーをモチーフに描く作家さん。

私はJessieさんの作品に出会ってからドライフラワーの魅力にとりつかれた。生のお花の、生命力抜群な色彩や力強い香りも好きだけれど、ドライフラワーとして生まれ変わることで、どこか懐かしい佇まいになるのが不思議でしょうがない。

今回の展示は、細い線や糸が組み合わさった空間になっていた。壁にはさまざまな色が滲んでいて、あたたかみがあって、でも細い線や糸の効果か、少しシンとした空気もあった。

Naoki Aosakiさんの作品

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Naoki Aosakiさんの空間は柔らかな青。

見惚れるほど真っ青な世界をよ〜く見てみると、切り取られているのは日常のさりげない瞬間だったりする。自分は絶対にその場にいなかったはずなのに「見たことがある」と感じてしまうのは、ついこの間まで当たり前にあった「日常」のおかげなのかな…。

嶋田敬介さんの作品

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弥勒菩薩半跏思惟像』のポーズ。

柔らかい木目がそのまま写しとられた不思議な版画。穏やかな構図のポーズもあいまって、時間の流れがそこだけゆっくり過ぎていくような、不思議な感覚を味わった。版画作品を見て、こんなにほわほわした気持ちになるのは初めてだった。

keiko在台灣さんの作品

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スーパーマーケットは『超級市場』と書く!

作家さんご本人とお話しさせていただき、また台湾愛にあふれる彼女のインスタグラムのおかげで「行ってみたいな〜台湾」から「行かんといけんな、台湾」にかわった。もちろん、台湾に足を運ぶのはパンデミックが収束してからの話だけど。

購入したエコバッグはもちろん「超級市場」用である。

Shino Takahashiさんの作品

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(写真右) 

日本画の画材で描かれた動植物がとても美しかった。

アンティークな額に合わせた作品も、独特な色気というか尖り方というか、ものすごく作家さんの「空気」をまとっていて素敵だと思った。

中でもイグアナが描かれた作品がまとう「空気」がダントツ。Shino Takahashiさんの作品紹介ページに“10代の終わりに出逢ったイグアナを画面の中で育て続け〜”、“2016年の夏にバナナスパイニーイエローファントムというイグアナと出逢い、私自身、イグアナとの共生生活に入りました。”とあり、納得。

Akemi Utsunomiyaさんの作品

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(写真左)

クリスマスをイメージしたドライフラワーが飾られていた。

作家さんご本人とお話しさせていただき、規格外の花やお花屋さんから廃棄される花を買い取る活動もしていると聞き、「ああ、それひっくるめて好き」と思った。ドライフラワーが徐々に色あせていくさまに「それはそれで綺麗ですよ」と言っていたのも印象的。

変化しないものも、変化してしまうことがあるものも、変化するものも、どれも魅力的なのだと教えてくれた作家さん。

Gloryさんの作品

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(写真奥。なんで正面から撮らなかったんだ、自分…)

Gloryさんの作品は画材の色や質感、筆を置かれる側の紙、作品を縁取る額、全てにその絵である「理由」があるように思えて、引力を感じた。abstract paintingな描き方をする知り合いの作家さんは数名いるが、Gloryさんの力強さはまだ出会ったことのないタイプだった。

今回の展示会で展示されていた作品のちょっとした滲みや筆の動きからオリエンタルな雰囲気が感じられたのだが、Instagramを拝見すると「書」もあった。だから…とは言い切れないが、とても美しい特徴だと思った。

Jun Isakaさんの作品

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(写真左)

木製パネルに貼り付けられた写真。

「写真を木製パネルに貼る」というアイデアと、切り取られた瞬間がとてもマッチしていた。木製パネルに貼るだけで、写真作品ならではのパリッとした質感が、ふっと柔らかいものになって、一瞬一瞬を切り取る写真の尊さが感じられた。

被写体も面白い。見ているようで見ていない景色がたくさんあった。とはいえ私は、普段うつむきがちに歩いているので「あ、よく見る景色」と思ってしまったけれど。

Yusuke Chibaさんの作品

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作家さんにお会いすることができなかったけれど、真っ白な壁面に飾られた「リボン」と「女の子」が印象的だった。まろやかな線で描かれていたけれど、描かれた幾人かの目からは涙が溢れていて、どこか切ない印象もあった。

Instagramを拝見したところ、涙を流しているイラストへのコメントに「涙シリーズ」とあった)

あるさんの作品

f:id:tomu_saito:20210104163554j:plainHPの作家さん紹介ページには“好きな作品やキャラクターのファンアート。”とあった。あるさんが描いたものの基盤となる作品を知らなくても、確実に「好き」が伝わってきて、見ていてとても気持ちがよかった。

「HELLTAKER」の文字が入った作品は、アメコミのヒーローたちのような佇まいが印象的だった。「HELL」の文字や色合い的にはダークヒーローかもしれないけど。

The Tome Of Masaさんの作品

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Instagramを拝見したところ“Sword & Sorcery, Raygunpunk & Slice of Life”とあった。ギャラリーの壁に描かれた地図と「The Battle for the」の文字から、剣と魔法の物語、冒険アドベンチャーのような世界観だろうか…と考えた。

独特なタッチが、今まで見たことのない世界を感じさせてくれた。ところどころに描かれた戦車や兵隊のややリアルな雰囲気と、「毒」の多そうな池が目を引いた。

Miki Kikuchiさんの作品

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アクセサリーの展示・販売を行っていたMiki Kikuchiさん。銀色の繊細なアクセサリー。シンプルなパッケージも美しかった。

個人的には、ホームページの紹介ページに掲載されているURLの「豆もやし」アイテムが気になっている。展示されていたアクセサリーとのギャップがたまらない。

 

上記作家さんに関する詳細な情報はHPのartistsページにあるので、気になる作家さんがいればぜひチェックしていただきたい!

いろいろなヒト、いろいろなモノに出会えるから、アートイベントやグループ展に参加するのは楽しい。

 

◆本日のおすすめ◆

このグループ展示会に参加する際、使用した画材。組み立てるタイプのキャンバスで、開くと収納しやすく(多少幅はとるけど)、作品収納スペースが少ない人におすすめ。組み立てるとある程度厚みが出るのもいい!