原宿・デザインフェスタギャラリーにて『DFG BOOK MARKET』という企画展が開催されている。この企画展にはわたしも参加している。
わたしの大好きなアーティストさんが企画展に出展していると聞き、今日はお客として足を運んだ。
そして、ZINEの魅力を知る。
DFG BOOK MARKETで見てきた作品
(↑)EAST館の入り口にズラリと並ぶ数々のZINE。
ZINEとは「個人の趣味でつくられた雑誌」を指す。「fanzine」と呼ばれるZINEは「同人誌」とほぼ同意義。どのようなジャンルのZINEであれ、作家さんの想いが詰まった手づくりの本たちであることに間違いはない。
今月買いたいものがあるのと今住んでいるところにはあまり物を置かないと決めているため、購入した作品は少なめだが、正直な話、端から端まで買い揃えたくなるほど魅力的な作品ばかりであり、とても頭を悩ませることになった。
ここでは「わたしの」心にビビッと来た作品と購入した作品のみを紹介する。
だが、先で書いた通り“端から端まで買い揃えたくなるほど魅力的な作品ばかり”である。ぜひともデザフェスギャラリーに足をお運びいただき、存分にサンプルを読み込み、気に入った作品を購入していただきたい。
お気に入り作品
『from vladivostok with love』
ウラジオストク観光情報つきの写真集。父がウラジオストク旅行に行きたがっていた気がするのだが「どんなところなんだろう」と思い、手に取った。まるで自分がウラジオストクを散策しているかのような気分が味わえる1冊。後半はファッション写真集のようなスタイリッシュさ。
『My TOKYO A to Z』
1ページ目に「東京で働くようになって早数年。私からみた、私の東京を詰めました」と書いてあった。作家さんの「東京」への想いがぎゅぎゅっと詰まっていて、作家さんの日々のがんばりやいいなと思ったことを共有させていただいている、そんな気がした。
『conversation』
パキッとした写真が印象的だった。ページのど真ん中にある写真に心射抜かれる。地面に散らばった果実、そのいくつかは朽ちかけているのだが、その朽ちかけた実も含めて、「なんか綺麗」と思わせてくれる写真集。瞬間を切り取る芸術って面白いなと思った。
『愛のスコール』
九州1周の旅を収めたZINE。わたしも夫とともに九州1周旅行を敢行したが、そのときの思い出がバーッと溢れるほど、このZINEからは「旅の楽しみ」が全力で感じられる。ワクワクする1冊。
購入した作品
『taiwan zine』
大好きな作家 j.(@j_s_draw)さんの作品。
台湾の日常について語るZINE。ほのぼのとした日常を覗いているみたいで、なんだかとてもホッとする。台湾に行ってみたいという思いがよりいっそう強くなった。j.さんは1冊1冊手で製本されている。それもまた、このZINEがもつあたたかさの理由かもしれない。1つ1つ表紙が違うので、お気に入りを探そう。
このZINEが描く日常の中で、お気に入りはバイクのくだり(気になる人はデザフェスギャラリーに行ってみてね)。
(↑)裏表紙の優しげな字がたまらん・・・!
『WEIN MAGAZINE』
「簡単3ステップで芸術家になれる!」と豪語するZINE。
両面印刷した紙を2つ折にしたシンプルな形状で、他のZINEと比べて異彩を放っている。内容は実に堂々としていて面白い。裏表紙には怪しさ満点な「広告」があり、このZINE自体がジョークなのか本気なのかわからなくなってしまう感じがたまらない。価格は100円なのだが、面白すぎて100円以上の価値がある。
作家さんの潔さを共有したいので、夫へのプレゼントとして購入。
ZINEの魅力を知る
入り口入って右側のエリア(↑)。
作家さんの想いや表現したいことは、ZINEになることでよりわかりやすく伝わるのだと知った。
「本」の形をしているからか、作家さんの想いが手に取りやすくなる。
個人的には「どうぞ!感じてください!」と展示された絵や立体作品を鑑賞するのが好きなのだが、絵や立体作品を前に「どうしたらいいんだろう」と戸惑ってしまう人もいるだろう。
でもZINEなら、大小さまざまなサイズがあるので読みにくいのもあるかもしれないけど、「本」だから表現や想いを受け入れやすくなるのかもしれない。
感じるのではなく、読むことができるから。
『DFG BOOK MARKET』は11/10(日)までやっている。
DFG BOOK MARKET
開催日時:2019年10月14日(月)~11月10日(日)[4週間]
開催会場:Design Festa Gallery EAST館アートピース引用元:http://designfestagallery-diary.blogspot.com/2019/07/dfg-book-marketzine.html
さまざまなアーティストさんの想いを、ぜひとも読みに行ってくださいな。
では。
◆本日のおすすめ◆
ZINEの作り方&売り方(!)まで書かれた本。
はじめてZINEを知ったのは、この本がきっかけ。