「エア★アメリカ」/めっちゃ若いロバート・ダウニーJr.を観る。若いアイアンマン、素敵ね!!!

エア★アメリカ HDマスター版 [DVD]

 あまり知られていない映画にも、面白い映画はある(その逆も然り)ツヤツヤのロバート・ダウニー・Jr.(以下RDJ)の魅力を知ってほしい

 

※正直、このDVDジャケットに書かれている「全米騒然!!メル・ギブソン×ロバート・ダウニー・Jr、何をしでかす、この2人!!」には、「合ってるけど、そういう盛り上げ方ではない」と軽く呆れている。

 

 

エア★アメリ

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あらすじ

 ベトナム戦争真っ只中の1969年。アメリカ中央情報局は、秘密裏に航空会社「エア・アメリカ」をラオス国内に設立していた。
そこに新しいパイロットのビリーがやってくる。戦地での暮らしに慣れない彼を、先輩パイロットのジーンは気さくに迎え入れる。
だが丁度その頃、アメリカ本国からダヴェンポート上院議員が視察にやってくる事になった。上院議員に裏で行っている麻薬密輸を知られたくないレモンド少佐は、パイロットに罪を擦り付けようと考える。

引用元:エア★アメリカ - Wikipedia

 冒頭のDVDジャケットにある「全米騒然!!メル・ギブソン×ロバート・ダウニー・Jr、何をしでかす、この2人!!」のキャッチーさはあまり好きではないものの、映画内容としては正しい。この2人が何かしでかす映画である

 

ツヤツヤのRDJが拝める映画

 RDJのツヤッツヤな表情にキュンキュンくる映画だ

 RDJの役は、元々TV中継に使われるヘリコプターのパイロットなのだが、危うい操縦をして人をハラハラさせる男だ。そんな彼の操縦技術を見込んだ航空会社「エア・アメリカ」は彼をスカウトする。

 「え、存分に操縦できるの?!やったー!!!」と分かりやすくはしゃぐことはないものの、やんちゃなパイロットであるRDJのワクワクッとした表情が可愛い。

 

 ストーリー展開は王道。

 彼をこころよく受け入れてくれた先輩パイロット(メル・ギブソン)と共に、着実に仕事をこなしていくRDJ。物語のキモでもある「少佐による麻薬密輸の罪を若きパイロットたちになすりつけよう作戦」から、映画はめちゃくちゃ盛り上がりを見せる。

 なすりつけられてしまうパイロットとしてRDJが選抜されてしまうのだが、その罪に勘づいたRDJ。舞台は戦争中でもあるので、彼らの敵は「アメリカにとっての敵」と「罪をなすりつけてきた軍」ということになる。

 RDJの機転をきかせたトンデモ操縦のおかげで、無事敵の目をかいくぐることができ、そこからメル・ギブソン&RDJによる逆襲劇が始まる・・・

 のだが、ぶっちゃけストーリーは”そこそこまあまあ面白い部類”なので観れば全然楽しめる

 

 それよか、お肌がツヤッツヤの若きRDJを拝みに拝んでほしい

 

 この映画、メル・ギブソンかRDJ、パイロット2人の表情アップが映し出されるシーンが多いのだけれど、若くてやんちゃでどこか危なげなRDJの顔を見ると感じさせられるものがある。

 

 この映画の有名な逸話。

 RDJは8歳の頃から、父親によってマリファナを与えられており、薬物問題を抱えていた。逮捕歴や激しい薬物依存に苦しめられていたが、綺麗さっぱり薬物とはおさらばだ!と所持していた麻薬を全て海に投げ捨てた2003年、旧友メル・ギブソンから救いの手が差し伸べられた。

 「エア★アメリカ」である。

 彼の助力を得て、スクリーンの世界へ復帰したRDJ。映画には先輩パイロット役のメル・ギブソンとRDJの関係性が、実際の関係性に見えて優しい気持ちになってしまう。

 「エア★アメリカ」自体の日本での興行収入は知らんが、RDJが「アイアンマン」や「シャーロック・ホームズ」でフィーバーするまでの役者人生、彼自身の人生を知るためには必要不可欠な映画だと感じる。

 ていうか、メル・ギブソンの漢っぷりもかっこいいよね。

 

 そんな色々な背景を知ったうえで観ると、「そういう過去があったのね〜」「彼も吹っ切れたのね〜」「やんちゃそうだもんね〜」「でも役に真摯な感じあるもんね〜」と、RDJがアップで映し出される度、感慨深くなってしまう

 RDJ好きにはたまらない、魔の映画だ。

 

 映画として楽しむうえで、ちょっと悔しかったのが、わたしの「ベトナム戦争」についての知識が希薄だったことにある。

 ストーリーの随所に表現されている「戦争要素」を100%感じとることができなかったのだ。ラオス国内に設立した航空会社「エア・アメリカ」の存在の危うさや、戦地で物資を運ぶパイロットの絶妙なイカれ具合など。

 映画の起承転結は非常に面白く感じたのだが、やはりベトナム戦争」について詳しく学んでいるか否かで「この映画が面白い!」と思えるか否かは変わってくるように感じる。ここだけが観ていて口惜しかった。

 

その他おすすめのRDJ映画

 なおツヤツヤのRDJを観るのであれば、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」もおすすめである。 「エア★アメリカ」から4年後に出演した映画。殺人を繰り返すカップルを追いかけるTV番組キャスター役で登場する。

 RDJ演じるTV番組キャスターは、映画後半に登場するキャラクターだ。殺人カップルを取り上げてメディアを盛り上げようとして、逆に利用されるようなキャラ。絶妙に腹立たしい性格に軽くイラっとする(褒めてる)。

 RDJの演技力の高さに「おお・・・」と感嘆の声を漏らすのであれば「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」がおすすめ。

 RDJが演じた役は、「役作りのために整形手術で黒人になってしまうオーストラリア人のメソッド俳優※」という「???」となる役。完璧な黒人訛りがすごい

 

メソッド演技法を用いる俳優。わたしが演劇研究部に所属していたとき、クソ真面目にこの演技法を勉強していた時期があるが、この演技法、精神消耗がすごい。メソッド俳優の自殺率、高いんじゃね?(個人の見解です)

 

若いアイアンマン、素敵ね!

 2018年現在、53歳だというRDJ。

 激渋なおっさんRDJもセクシーでかっこいいのだけれど、やんちゃな青年臭の強いRDJも魅力的なんだぜ!?

 ぜひとも「エア★アメリカ」を観ていただきたい。ツヤツヤな彼のアップを観るだけでいいから!!!

 では。

 

◆本日のおすすめ◆