こんにちは、齋藤吐夢です。
私の趣味であるYouTube鑑賞。
最近はもっぱら彼らのゲーム実況を観るのが楽しみで仕方ありません(↓)。
有名ゲーム実況者である「ガッチマンさん」「キヨさん」「レトルトさん」「牛沢さん」によるゲーム版『13日の金曜日』の実況動画。
このゲーム自体めっちゃくちゃ面白いのだけれど、コレがきっかけで映画シリーズを見返すことにしました。
そしたら、ジェイソン・ボーヒーズのエンターテイナーとしての才能に気づいてしまったのである。
知らない人のために
まず『13日の金曜日』をご存知ない人のために、簡単な説明をします。
といっても、キャッチーすぎるジェイソンの見た目のおかげで、映画の存在そのものを知らない人はいないんじゃないかしら。
さすがジェイソン、セルフプロデュース力があると思う。
13日の金曜日とは
1980年に公開されたアメリカのホラー映画(ジャンルは一応スプラッター)。大人気作品であり、シリーズは10本も出ている。スターウォーズよりも続いている笑。
1957年の13日の金曜日。ニュージャージー州ブレアーズタウンのクリスタルレイク付近のキャンプにて、一人の少年が溺れて消息不明になった。
それから数年の間、クリスタルレイクのキャンプ場にて奇怪な事件が多発し、遂にはキャンプ指導員の男女二人が何者かに殺害された事件が発生。キャンプ場は閉鎖せざるを得なくなった。
さらに数年経った1980年。殺人事件の起こったクリスタルレイクのキャンプ場が再開され、数人の指導員候補生達がキャンプ場に訪れる。しかし、そのキャンプ場には一連の怪事件を起こした犯人が潜んでおり、指導員候補生達を次々に襲っていった。
ジェイソン・ボーヒーズとは
先のストーリー説明で登場した”溺れて消息不明になった”少年こそが彼である。
ネタバレになるが・・・1作目から有名なあの見た目で登場した訳ではなく、徐々に装飾が施されてあの有名な姿になっていく。
人々を襲う理由は一応”殺されたママの復讐”・・・のはずなんだけど、シリーズを追うごとに動機が不純になっているような気がしてならない笑。
先天性の奇形があり、顔が醜く、また脳にも障害を追っているため精神年齢は幼いという設定なのだけれど、シリーズを追うごとに正直その設定は置いていかれている笑。
ゲーム版『13日の金曜日』とは
ちなみに冒頭で紹介したゲーム版は、数名プレイヤーが参加して遊ぶ、いわば鬼ごっこのようなゲームである(殺すシーンあるけど笑)。
ジェイソン役1人、逃げる人(カウンセラーと呼ばれる)最大7人でゲームがスタートし、逃げる人はとにかくアイテムを駆使してジェイソンから逃げる。
ジェイソンはとにかく逃げ回る人を探しては殺す。
物騒なゲームである笑。
ただジェイソンは各映画シリーズごとの見た目だけでなく、その映画での特徴が活かされた動きを見せたりするので、なかなか奥が深い。
先に紹介したゲーム実況は、有名ゲーム実況者の存在を知らなかった私ですら面白いと感じた。多分ゲーム構造がシンプルだからだと思う。
名役者!ジェイソン・ボーヒーズ
さて本題。ゲーム実況がきっかけで、映画『13日の金曜日』を見返してみたわけだけれど、ジェイソン・ボーヒーズはとにかくエンターテイナーであった!
ホラー映画の登場人物(襲う側)は、基本的には恐ろしい存在なはずなのだが、ジェイソンはちょっと違う。観客の期待に寄り添う、根っからのエンターテイナーなのだ!
欲しいところで現れる!
正直1作目のラストからエンターテイナーである。
ネタバレになっちゃうけど、1作目のラストで彼は湖からすっぴん(あの有名な格好ではない、という意味)で登場するんだけど、期待を裏切らない演出だ。
もちろん当時はあのシーンでびっくりした人もいっぱいいると思うが、ホラー映画が発展してくると、「ホラー映画あるある、やりま〜す!」と気合いたっぷりで臨んだシーンのようにも見える。
(来たら嫌だな・・・来たら嫌だな・・・)
「はい、来ました〜!!!」
ってな具合で登場するジェイソンは、笑顔こそ(というか表情なんてもんは一切見せてくれない)見えないけれど、全力で観客を楽しませに来てくれるぞ!
”見せ方”がうまい
何の見せ方と問われれば、問答無用で「殺し方」である。
彼は自慢の怪力だったり、ナタや槍を使ったりと殺し方にバリエーションがあるのだけれども、殺しの見せ方がいちいちうまいのである。
カメラを意識し、「しっかり見せるとこは見せる」「隠して恐怖を増大させる」などテクがすごい笑。
(あれ・・・いない・・・?)
「と思ったらいました〜!!ドゥーン!!!(顔面破壊)」
みたいなノリである。
もちろんエンターテイナーとしてのジェイソンには協力者もいて、殺られる側の演技もまたエンターテイメント性があって良い。
ジェイソン「殺ります!」
被害者「うわ〜!!!(切断面を見せてくる)」
みたいな笑。
最早お茶目
加えてシリーズを追えば追うほど、ジェイソンの対獲物”以外”への対応がお茶目に見えてくる。いや、対獲物に対してもお茶目か。
例えばジェイソンがNYまで獲物を追ってやってくるシリーズがあるのだけれど、街にたむろする不良に絡まれるジェイソンのシーンで、
不良ども「おい、てめえ、やんのかコラ」
ジェイソン、静かにマスクをずらし、顔を見せる
不良ども「あ・・・あ・・・(逃げ去る)」
ジェイソン、マスクを直し再び獲物を追う
・・・。
いやいやいや、お茶目か!むしろ絡んできた不良を殺るとかはないの笑?!正直シュールです。ホラーじゃないです、シュールコメディです。
徐々にシュールさが際立ってくると、背後に立つジェイソンの姿は怖いというより「呼ばれて参上」に見えてくる。
優しいのか?!本当は優しいのか、お前?!対獲物が怯えるように、じんわり現れるとか、優しいのか笑?!!
むしろちゃんと怖いのは
むしろちゃんとホラー映画だと思うのは、個人的には『悪魔のいけにえ』に登場するレザーフェイスだと思う。人の皮をマスクにしているチェーンソーを振り回すお兄さん。
『悪魔のいけにえ』は正直、リメイク前も十分怖い。ホラー映画ってテンポが大事だと思うので、旧作が全然怖くない映画もあります。が、『悪魔のいけにえ』は割と怖い。
怖いと思う理由は、ジェイソンたんと比べてエンターテイナー感がないから。
とにかく淡々と襲ってくる。
確かに「来るか・・・来るか・・・来た〜!」って恐怖では同様のエンターテイメント性を感じるけど、彼は”確実に殺しに来る”から怖い。
レザーフェイスだって「怖がらせるためのキャラクター」には変わりないんだけど、ジェイソンたんのような”優しみ”がない笑。
レザーフェイスによる”青年の頭一発殴り”のシーンはマジで怖い。
エンターテイメント性のない恐怖を味わうなら、チェーンソーを振り回すお兄さんを観ましょう笑。
ジェイソンは最早ホラーじゃない!
私はシリーズ10作目である『ジェイソンX』が好きですが、これは最早ホラーじゃない。あと『ジェイソンVSフレディ』もグロいけど最早ホラーじゃない笑。
ジェイソン・ボーヒーズは観客をキャアキャア言わせるために存在する、とんでもなく出来すぎなエンターテイナーなのだ。
ホラー映画の登場人物ではなく、ホラー映画というジャンルを楽しませてくれるエンターテイナーの1人。
最早お茶目、最早愛おしい。
13日の金曜日ですね、今日は。
遠くから「き・・・き・・・き・・・ま・・・ま・・・ま・・・※」って聞こえてきたら、エンターテイナー・ジェイソンが遊びに来てくれる合図です。キャアキャアしましょう。
では。
◆本日の一冊◆
元祖ホラーもたっぷり!
※ジェイソンがやってくる時に聞こえてくる幻聴。亡霊ジェイソンによる「KILL・MAMA(ママ、殺して・・・)」という命令でございます。