「アントマン&ワスプ」観てきたよ。
マーベルコミックス作品の中で、結構好き。アントマン(スコット・ラング)役のポール・ラッドから滲み出ちゃってる”普通のパパ”感がいいのかもしれん。あとワスプ(ホープ・ヴァン・ダイン)のツンデレ。
※ネタバレあり
アントマン&ワスプ
※個人的な愚痴を振りまいて申し訳ないんだけど、日本版主題歌は要らない派だよ!WANIMAに恨みはないけど、本予告通りの音楽をかき鳴らしてくれ、CMよ!!!
あらすじ
頼りなさすぎるヒーロー<アントマン>と、完璧すぎるヒロイン<ワスプ>──ふたりの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女<ゴースト>が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!? さらに、金目当ての武器ディーラーの襲撃や、アントマンを監視するFBIの追跡も巻き込み、人や車、ビルなど全てのサイズが変幻自在に変わる“何でもアリ”の大騒動に! ユニークなパワーと微妙なチームワークで、アントマンとワスプは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか?
アントマン達のスーツを開発したハンク・ピムの研究成果を巡って、「アントマン派閥VSゴースト派閥VS武器ディーラー」が繰り広げられる今作。バトル多めなのでワクワクしながら観れる!
ホープのツンデレ祭
出典元:ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ|アントマン&ワスプ|マーベル公式
前作での髪型が不評だったのか、今作では無造作ヘアを結んだ形で登場したホープ。
頭も良いし、身体能力も抜群。気が強いのが玉にキズだけど、なんだかんだでスコットのことを心配しちゃうホープがめちゃくちゃ可愛い映画だった。
前作では、お父さんとの不仲と前科持ちのスコットに終始プリプリした姿を見せ、イライラを拳に込めてスコットをボッコボコにしたこともあったんだけど、今作ではちょいイライラぐらい。
・・・まあイライラはするよね。
アントマンが「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」でキャプテン・アメリカとアイアンマンの盛大な喧嘩に参加したせいで、追われちゃうんだから(キャプテン、ソコビア協定違反で犯罪者扱い。そんな彼の味方についたので、アントマンも冒頭軟禁状態。ハンクとホープは家なしで追われる身に・・・)。
イライラしがちなホープだけど、ワスプスーツを着て戦う姿はしなやかで見惚れる。アントマンをからかう余裕も出てきて、前作に比べると早い段階から笑顔を見せてくれるので、段々と「あれ・・・ホープめっちゃ可愛くない?」の魔力にやられるのだ。
なんつったって可愛いのが、スコットを助けた後のシーン。
映画終盤、スコットのアントマンスーツが絶不調で、体力をめちゃくちゃ消耗する巨大化を起こした後、案の定スコットは体力を奪われて意識を失い海に沈んでいくのよね。彼を助けるため、ためらいもなく海に飛び込むホープ。
スコットを陸にあげ、意識を取り戻したスコットの姿を見たら「よかった・・・」と涙しながらすかさずチューするの。両手でがっしりスコットの頰を抱えてだよ。
チューっていうか「ぶちゅーっ」て感じだね。音だけだと引いちゃうかもだけど、可愛いチューなんだな、これが!
アメコミ史上最強にツンデレなんじゃないの?!
今までのイライラ描写からは想像できないくらい、めっちゃくちゃ可愛いのね。
まあ案の定、スコットはこのホープのツンデレにやられておりまして(というか前作から良い感じのお2人)。だからこそ、ホープに対するスコットの身の挺した守り方もかっこよくてねえ・・・。
量子世界から戻ってきたマシンにホープが轢かれそうになったとき、スコットもためらいなく飛び込んでいったよね。
わかったよ、わかってるよ、あんたらが相思相愛なのはわかってるよ。堪忍してくれよ、お似合いのカップルだよ・・・!
ぜひ劇場で、ツンデレカップルが織りなす公開イチャイチャに付き合ってくださいませ。
アントマンスーツが終始絶不調
アントマンはマーベル映画の中でも抜きん出てコメディ色の強い作品だよね。だからこそ、うまく事が運ばない描写がめちゃくちゃ魅力的な映画でもある。
今作では、アントマンスーツの機能が終始絶不調。
体のサイズが終始不安定な状態で物語が進むのでものすごくハラハラする。中途半端に小さい状態で壊れたり、巨大化したりしなかったり・・・。
現実的に考えると、体のサイズの縮小・拡大は体への負担が地味〜に怖い。その中で「動け、動け」とぽちぽちスーツのボタンを押しまくるスコット・ラングに、思わず「ああ、そんなに押しちゃあ壊れるよ!」と目を覆いながら注意したくなる。
「ドクター・ストレンジ」の魔力とか「スパイダーマン」のギミックに比べると、シンプル極まりない機能なくせに、終始ハラハラドキドキさせてくる映画だ。
これって映画として魅力的じゃない?
ポール・ラッドの演技がすごい
前作で量子以下の世界に飛び込んだことのあるスコットは、かつて世界を救うために量子以下のサイズに縮小し、元の世界へ戻れなくなったホープの母親・ジャネットを救うヒントとなる。
一度量子以下に行くと意識が共存できる(?)的な影響で、スコットは夢の中でジャネットと交信するのだけれど、ピム親子がジャネットに迫ったときに奇跡(?)が起こる。ジャネットの意識が、スコットの体に乗り移ったのだ。
ここからのポール・ラッドの演技がすごい。
正直、めっちゃ笑っちゃうんだけど、めっちゃくちゃ「お母さん」なのだ。
喋り口調や動き方が、劇中ちょっとだけ登場したジャネットそのままなのだ。スコットの顔なのでハンクもホープも若干引くんだけど、受け入れざるを得ないぐらいジャネットなのだ。これは映画を観てる側もびっくりの描写だよ!
乗り移ったお母さんは「頼むわよ」と娘の額にキスをする。まあ、キスしてんのスコットなんだけど!スコットらしさを全く出さずにキスをするポール・ラッド。とはいえスコットの顔なので、額にされたキスに全力で戸惑うホープ。
この描写、笑う。
ゴーストのぷんすか顔、可愛い
出典元:ゴースト/エイヴァ|アントマン&ワスプ|マーベル公式
なお謎の宿敵ゴーストも魅力的。
ゴーストが着ているスーツの見た目は、感動するほど不気味でおどろおどろしいのだけれど、とある事故で体が透過するようになってしまったエイヴァの体の負担を軽くするためのスーツと聞くと、見え方が変わる不思議。
彼女は自分の治療のために、かなり執拗にハンク・ピムの研究成果を狙ってくるのだけれど、終始ぷんすかした表情で暴力的な行いをするエイヴァの姿、嫌いじゃないですよ。
まあ、もちろんね、透過する割には普通にベッドに座とるやないかい!って思ったりもするんだけどね、理由があってゴーストになったエイヴァの気持ちを優先しよ・・・って思えるよ。
体が四方に引き裂かれそうになる痛みに耐えながら、暗殺マシンとして働き続けてきたんだ。そりゃ終始ぷんすか顔になるわな。
インフィニティ・ウォーへの繋がりに興奮
待ってました・・・インフィニティ・ウォーへのつながりですよ。「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で登場してこなかったアントマン。一体何をしていたのかな〜と思ったら、エンドロール、超絶望的。
ゴーストの透過技術を得るための実験で、アントマンが量子世界に飛び込みエネルギーを回収、そのサポートを地上でピム親子の3人が務めるってなラストで、サノスの指パッチンの餌食がピム親子3人だなんて・・・絶望的すぎる!!!
アントマン、量子世界に1人っきり。
でもね、わたしはアントマンに起きた出来事こそ、世界を救うカギになるんじゃないかって思ってる。
量子世界で30年間生きてきたジャネットの台詞「時間の渦に入ったら出られなくなる」や量子世界とドクター・ストレンジの魔術世界の酷似。
もしかすると「ドクター・ストレンジが持っていた”時間を巻き戻す”タイムストーンなしで世界を救えるんじゃないか?」って考察してる。
わたし個人の希望だけど、量子世界に取り残されたアントマンがきっかけで、時間を巻き戻す方法が見つかって、サノス指パッチンで消えた人々だけでなく、人口が増え争いや食糧問題が起きたことで絶望したサノスのことも救うんじゃないかって。
わたし、サノスの正義感嫌いじゃないのだよ。
彼には彼なりの正義があって、でもそれが幾人もの命を奪った。それがこの物語のめちゃくちゃ悲しい点だと考えていて。だとすれば、力でサノスに打ち勝つエンドではなく、サノスをも救うエンドがいいなあって思ってる。
サノスが絶望して「指パッチンで世界を救おう」と思わずに済む、そんな世界に彼を戻してほしい。
・・・まあ、どうなるか全然わかんないけどね!
アントマン&ワスプ、最高。
出典元:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp/gallery.html
とにもかくにも、「アントマン&ワスプ」最高でございました。
前作、観直そうっと。
では。
◆本日のおすすめ◆