まず、彼女の代表作を以下に記載してから話を進める。
一田憲子さんは、
OLを経て編集プロダクションに転職後フリーライターとして女性誌、単行本の執筆などを手がける。
代表作は、企画から編集、執筆までを手がける「暮らしのおへそ」「大人になったら着たい服」。
きっかけは図書館で借りたいくつかの本。さまざまな雑誌を借りることができるのだが、手に取った「大人暮らしで見直した10のもの」「暮らしを、整える」「わが家のお金を、整える」「今だから、家事のしくみを、整える」、それに本屋で買った「大人の片づけ できることだけやればいい」。これら全部、一田憲子さんの本だった。
不思議なもので、手に取るときは著者や編集者としての彼女の名が一切目に入っておらず、読み終えたときや文中に登場する雑誌の名前を見て、「あれ、またこの人だ」といった感じである。今回借りてきた「大人になってやめたこと」も、読み途中で気づいた。
なぜ、彼女の本に吸い寄せられてしまうのだろうか。
自分とは違うイメージがある。OL時代や編集プロダクション所属時代、フリーライターなりたてのときはがむしゃらに働く全力な人だったんだろうな、なんて勝手に思っている。それで、それは自分とは違う人間像だから、一見惹かれなさそうなんだけど。
でも文章を読んでいると、等身大、というか、飾らない人柄が滲み出てくるような文体で、読んでいて心地がよい。他者へのインタビュー記事もいいけど、わたしは彼女自身のエッセイがものすごくお気に入りで、それは多分、失敗したこともそのまま打ち明けてくれているような自然体の文章が心地よいのだと思う。
「暮らしのおへそ」シリーズに登場するインタビュイーの経歴が華々しいときもあって、“暮らし”とはあるけど、今のわたしが参考にするにはとてもとても……なときもありつつ、なんだかとっても素敵な気持ちになるのが不思議で、それはやっぱり一田憲子さんの文体のおかげなんじゃないかと思っている。
何が書きたいか、伝えたいか、ものすごく難しくなってしまったが、とにもかくにも、わたしは気づくと一田憲子さんの書籍を手に取ってしまうのだ。これは、何かある、に違いない……と勝手に思っている。何か、が何かがわからないけれど。
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