買い物を振り返ると、自分に本当に必要なものが見えてくる。

この記事を書こうと思ったきっかけは、今井孝「小さな「GIVE」: シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣」(すばる舎、2026年)に登場する、“買ってよかったものを紹介する”を実践しようと思ったこと。

しかし、実際のところは、「振り返ってみるとそんなに必要じゃなかったな」という気づきの方が大きかった。

 

買い物の振り返りは無駄に気付ける

 

もちろん、買った直後は「これは必要」「あったら便利」「きっと使う」と思っている。むしろ、そう思うから買うし、買ったのだ。けれど時間が経ってから振り返ってみると、思ったほど使っていなかったり、なくても困らなかったり、似たようなものをすでに持っていたりすることがある。

多分、疲れているときや気分を変えたいとき、生活を少し良くしたいと思ったとき、何かを買いたくなるのだ。ものを手に入れるために買うのみならず、「現状を変えたい」という気持ちもあるはずだ。

たとえば、部屋を片づけたくて収納用品を買ったり、料理を頑張りたくて調理道具を買ったり、気分を上げたくて服やコスメを買ったり……

と、こうやって振り返る中で、お金に関する本でたびたび目にする「買った瞬間にはもう満足している」みたいな事象をめちゃくちゃ体現していることに気づいた。

それに気づいて、少し、後悔する。

でも、この、買い物を振り返るという行為は、そういう自分の生活を知ることにつながる、とも思う。

 

買ってよかったものもある

もちろん、買ってよかったものもある。そういうものを振り返ると、自分の生活に合うものの傾向も見えてくる。

わたしはAmazonと楽天を使って買い物しているが、過去3年間で買ってよかったものを振り返ってみた。

ここ3年間(2023〜2026年)Amazonと楽天で買ってよかったものは、

  • セイコークロック 目覚まし時計 ネイチャーサウンド
  • todaysunny スニーカー黒・白(2度購入)
  • ニトリ タンクを持ち運べる加湿器
  • ヘインズ Tシャツ

セイコークロック 目覚まし時計 ネイチャーサウンド

鳥のさえずりで目を覚ますことができる素敵な目覚まし時計である。いわゆる目覚まし時計の音で起こされるのが苦手で、どうせなら気持ちよく目を覚ましたいと思っていたときに出会った時計である。

最近は自然に目が覚めてしまうので、さえずりを聞かないことも多いが、明るい緑色の見た目(もう1つ薄いピンク色もある)の割には悪目立ちしない見た目もあり、自室の時計として長年愛用している。

 

todaysunny スニーカー黒・白

スニーカーは消耗品と知ってから、2〜3年に1回買い換えることにした。それを決心し、「メジャーどころのブランドスニーカーである必要はないな」と思ったとき出会ったのがこのスニーカー。色展開は他にもあるが、黒と白を3年の間に2度購入している。

なんの変哲もない黒と白のスニーカーで申し分なし。ある意味、ブランドのこだわりが生じた1足。購入時には毎回「todaysunny」と検索して探すほど気に入っている。どこの国のどんなブランドなのかはわからぬまま。

 

ニトリ タンクを持ち運べる加湿器

www.tomutomu-corp.com

以前、記事にした。

 

ヘインズ Tシャツ

これは明確に「ブランドもの」だが、着てみたら着心地はいいわ、興味がない人から見るならばおそらくなんの変哲もない黒と白のTシャツだという点が非常に気に入った。

購入前に「非常に縮みやすい」という情報を得た。洗濯する際、気にせず乾燥機に放り込むタイプなので、Lサイズを購入。

 

これらの共通点

これらの共通点は「よく使っている」「買ってから生活が少し楽になった」というところ。出しっぱなしでも気にならないものだったり、手入れが簡単なものだったり、考える手間を省いて愛用できるものだったり。

節約系の話題でよく出てくるWANTとNEED(ほしいか必要か)の違いじゃないけど、「便利そう」じゃなくて、「実際に自分が使えるかどうか」は大きい。ここを違えると、結局使わなくなるんだな、と実感する。

買ってよかったものの振り返りは、自分にとっての「使いやすさ」を知ることでもあるみたいだ。

 

使わなかったものからは何を知れるか

使わなかったものを振り返るのは、少し気が重い。

後悔していることがあるとすれば、3年間で購入したものの数は十数〜数十点に及ぶにもかかわらず、結局上記4つぐらいしか「心の底から満足した」買い物はないということだ。

「なんで買ったんだろう」「また無駄遣いした」と思ってしまった。

でも、この後悔が、次の買い物に活かせるヒントになるのではないか。

たとえば、使わなかった理由を考えてみる。わたしの場合は、決して使わなかったわけではないが、まあまあな数を購入した割には「人に紹介したい」とも「また使いたい」とも思わなかったものが多々ある。

だから、このことが、「また使いたい」と思えないものを買ってしまわないように、どうすれば購入時にブレーキをかけれるか、考えるきっかけにはなった。

仮に、買ったのに使わなかったとする。そういうときはおそらく、「今の自分」ではなく「理想の自分」を基準に買っていたのではないか。“丁寧な暮らし”みたいなものに憧れて、そういう自分を思い描いて買ったけれど、実際の自分の生活には合っていなかった。

こういうとき、買い物それ自体には後悔を抱いてしまうかもだけど、こういう結果を通じて、こういう買い物を通じて、「自分が本当は何に憧れていたのか」が見えてくるとも思う。

だから、次に買うときは少しだけ立ち止まり、「今の自分が使うものか」「また使いたいと思えるか(これは未来に関することだから難しい質問だけど)」「理想の自分に期待して買っていないか」を考えてみるとよさそうだ。

 

自分の買い物のクセをさらしてみる

最後に、買い物を振り返っていって気づいた自分のクセをさらしてみる。

疲れているときに買いやすい

これは非常に避けにくいクセだが、食べ物であれば一応食べ切って2度と買っていないことが多いので、多少は許容しようと思っている。コスメやアクセサリーは要注意であるが、最近は「一度お気に入り保存して、それを削除する」ことでなんとか買ってしまうのを防いでいる。

SNSや動画を見たあとに欲しくなりやすい

前述のクセと少しかぶるが、典型的なクセのパターン。これはSNSをやめたり、動画の履歴が出ないように設定することで「おすすめ動画」みたいなのが表示されないようにすることで防いでいる。

 

こうしたクセがわかれば、買い物を完全に我慢しなくても、買う前に少し考えやすくなるかもしれない。

「これは本当に必要?」と厳しく問い詰めると「うるさーい、えーい、買っちゃえ!」となる気がする笑。だから、「は!これはいつものパターンかもしれない」と気づくほうが、私には合っている気がする。

買い物の無駄を減らすことは、欲しい気持ちをなくすことではないと思う。欲しい気持ちはそのままに、少しだけ距離を置いて眺められるようになることなのではないだろうか。

 

これからの買い物で意識したいこと

これから買い物をするときは、買う前にいくつか考えてみたい。

  • これは今の生活で使うものか
  • 置き場所はあるか
  • 手入れできるか
  • 似たものをすでに持っていないか
  • 買ったあと、管理する負担は増えないか。

それから、「これを買えば生活が大きく変わる」と期待しすぎないことを大事にしたい。

ものは生活を助けてくれるが、ものだけで生活全体が急に整うわけではない。疲れているときほど、何かを買えば気分が変わるように感じますが、本当に必要なのは、ものではない場合もあります。

だからこそ、今後は買い物をする前も後も、少し立ち止まったり、振り返ったりする時間を持ちたいと考えている。