デジタルサービスのサブスクといえば何が思い浮かぶか。
Amazon Prime VideoやNetflixなどの動画配信サービス、SpotifyやApple Musicなどの音楽配信サービス、Kindle Unlimitedなどの電子書籍サービスもあるし、Dropboxなどのクラウドサービスもある。
私は映画鑑賞や音楽鑑賞が好きなので、以前は動画配信サービスならAmazon Prime Video、Netflix、U-NEXT、音楽配信サービスならApple Musicを使っていた。
今は、動画と音楽を楽しむためのサブスクはYouTube Premium1本だ。
育児が始まったことで映画鑑賞や音楽鑑賞を楽しむ暇がない、というのもサブスクを減らした理由の一つだが、主だった理由は、大して使ってもいないものにお金を払うのが嫌だから、である。
これまでこのブログで、“ミニマルな暮らしを目指す”的なことを何度も書いてきた。全く買い物をしなくなったわけではないが、お金を払って受け取るもの・こと・サービスが確立してきたことで、「今の私にこれは必要ないな」と思えることが増えた。
たとえばAmazonは、まあまあ使えるポイントが残っているからという理由でユーザー登録はしたままだが、配送料無料の特典が魅力的に感じられるほどにネットショッピングをしなくなったし、前述した通り映画もドラマも見る暇がない。だからPrime会員はやめた。
人によっては「大した費用じゃないのに……」と思うかもしれないが、月600円払って特に恩恵を受けないのであれば、その600円は別のもの・ことに使いたいと思ったのだ。
ただ、「大して使ってもいないものにお金を払うのが嫌だから」という理由で、デジタルサービスのサブスクを次々に解約しておきながら、最近私が始めたサブスクは高価である。
それは新聞の購読で、月4,980円かかる。
電子版ではなく紙媒体で、その分場所をとるが、私は満足している。唯一のデジタルサービスとなったYouTube Premium(月1,280円)より高価なのに、YouTube Premiumより楽しんでいるのが現状だ。
なぜ、4,980円払ってでも紙媒体の新聞がいいと思えるのか。
多分、それは日々のニュースを確実に取り入れられる豊富な情報量を持っていながら、情報を目に通している最中に入り込んでくる不快な広告も、下世話なネタに誘い込んでこようとする記事タイトルも、意識を逸らそうとしてくる巧妙な仕組みもないからだと思う。
自ら獲りに行かなくても情報が飛び込んでくる、という点は、別にデジタルでもアナログでも変わらないような気がするが、紙媒体の新聞は「私が知りたい日々のニュース」という情は豊富で、でもそのほかの情報量は少ないから、心が疲れすぎずに満たされる。
ニュース番組のサブスクとかもいいんじゃないか、と数回思ったが、ただの文字情報の羅列は、情報源と自分との間に適度な距離を生じさせてくれるというか、冷静でいられるというか、動画で見るコメンテーターのコメントは感情等々付随する情報がやや多いから、文字だけって気楽。
というわけで、今、私にとって本当に必要なサブスクは新聞の購読となったわけだ。
デジタルサービスのサブスクはYouTube Premiumを含め、厳選して3つである。以下はそれについての記事。