今週のお題「鬼」の説明欄に“今年、自分が追い払いたいこと”とあった。ちょうど今月から新しい試みを始めるところだったので、それについて記す。
今年、自分が追い払いたいのは管理下手な自分だ。家計のやりくりにおける管理下手な自分を追い払いたい。
決して貯金残高が2桁……なわけではないのだが、私の家計のやりくりはどんぶり勘定気味であり、自分で意気揚々と予算を立てておきながら、毎年オーバーしている。文筆業・画業を営む者としての焦りもあり、見境なしに公募・企画展に出展したり、自己投資を言い訳に出費したりするのが原因だ。あと、作家さんを応援したいあまり、作品に心惹かれるあまり、予算も省みずポンポン作品を買うのも理由の一つ。
夫と私、2人に関わるお金(住居費や光熱費、食費など)以外は、お互いのお財布事情に干渉しないのが我が家のルールだが、将来の話が現実味を帯びてくるにつれて「そうも言ってられないよね」という空気が私の方から出始めている(彼がどうかは実は知らん)。
子供がほしい彼の夢を叶えるために子供を産んだとしよう。しかし彼も私も仕事が大好きなので、家事・育児ばかりに時間を割くわけにいかない。となれば時短家具やベビーシッターさんの力を借りることになるだろう。じゃあ、そのためのお金はどこから捻出する?
お金の現実が「今のまま、ってわけにはいかないんだよ」と語りかけてくる。となれば、やるしかない。今のままからの脱却をするしかないのだ!
というわけで、先日読んだコミックエッセイ池田暁子『貯められない女のためのこんどこそ! 貯める技術』(2007年12月、文藝春秋)を参考に、使いすぎ防止ゲーム&常に予算を意識してお金使うぞゲームを開始することにした。
先取り貯蓄等を済ませた後で、手元に今月使えるお金を用意する。それを10日×3セット分に分配し、1日あたり使えるお金を把握する。その日使う分だけのお金だけ持ち歩く。お金を使わないデーを作れば、その日のお金は翌日に繰り越される。
キャッシュレスが進むこの時代に、現金で取り組むのはナンセンスに思われるかもしれないが、意識しなさすぎた私にとっては目の前にお金があることが重要だと感じた。
クレジットカードで支払ったものは、別の封筒などに入れ、使ったお金として認識できるようにする。
ここから先は趣味なのだが、金額が3桁の小銭はお釣りなどで生じるたび貯金しちゃおうと思う。ちょっとしたお楽しみに使う用だ。
さて、この節約ゲーム、吉と出るか凶と出るか。
今週のお題「鬼」
池田暁子さんのコミックエッセイや上田惣子さんのコミックエッセイ『マンガ 自営業の老後』(2017年4月、文響社)などは面白おかしく描かれているから読みやすく、それでいて「人の振り見て我が振り直せ」を感じさせられる。おすすめです。