2020年4月、武蔵野美術大学造形学部通信教育課程に2年次編入。
絵画コース(油絵)に進む人の学習記録。
造形基礎1
下記、やったこと5(デカルコマニー※)で制作。これは提出しなかった方。男性の背中に見えたので、肩と脇の線を描き足した。
課題内容
- 自分の身体より大きな模造紙にドローイング
- 1枚の模造紙にドローイング後、気に入った部分(B3 サイズ)を切り取る
なぜそこを切り取ったのか、200 ~ 400 字で解説する - 音楽を聴きながら帯状の長い紙にドローイング
- かつて自分が訪れた場所の記憶や印象をもとに、そのイメージをドローイング
その記憶や印象について200 ~ 400 字で解説する - デカルコマニー※をもとに、ドローイングを加える
※
デカルコマニー(décalcomanie:仏)は、紙と紙などの間に絵具を挟み込み、その上から圧力をかけることで、絵具は押しつぶされて広がり、作者の意図しない偶発的な形態を得ることができる技法です。
1つ目の課題
“自分の身体より大きな模造紙にドローイング”はめちゃくちゃ楽しかったが、デカすぎたため写真におさめるのを諦めた(どうしても生活感満載の部屋が映り込んでしまうため)。
指導担当からの講評※)もっと画面の描画範囲を広めてもいいかも。
※著作権の都合により「こういう感じの内容が書かれていたよ〜」ってな具合で書いております。
2つ目の課題
1つ目の課題同様、模造紙にドローイングし、気に入った部分を切り取った。切り取った理由には「写真右上から左下に向かうピンク色と左下から右上に向かうオレンジ色が衝突する寸前に見えたから」と書いた。宇宙みたいだ、と思ったから。
指、筆、段ボールを使って描いたり、絵の具をそのまま塗りつけたり、クーピークレヨンで線を引いたりした。
指導担当からの講評)運動性(斜めの表現)と垂直、水平性のバランスがやや悪く、やや不安定な印象あり。垂直、水平を感じさせる部分がもう少しあれば安定感が出たのでは。
3つ目の課題
“音楽を聴きながらドローイングする”はものすごく面白かった。帯状の紙を用意するのは大変だったけど。大学生時代、演劇部に所属していた時も、楽曲に合わせて体を動かす稽古が好きだったが、それによく似ていた。
ドローイングは上段左端から始まって、どんどん右へと流れていき、紙の右端まで行ったら左端に戻って描く…を繰り返したもの。上の写真、左上が曲のスタート地点を表す。
選んだ楽曲はfox capture planの『衝動の粒子』(よかったら曲も聞いてみてください)。
写真真ん中の激しい部分は3:10あたりだと思う。
4つ目の課題
かつて自分が訪れた場所の記憶や印象をもとに、そのイメージをドローイングする課題。
200〜400字の解説文には、放射線治療を受けることになった時の、自分の病気や病院の雰囲気に対する不安について書いた。エレベーターで地下に降りて、曲がり角を曲がったら…という場面である。
指導担当からの講評)実直な表現ですね。
5つ目の課題
写真(上)が提出した方のデカルコマニー。「ああ、骨盤だ!!!」と思ったので嬉々として描いた。個人的にはデカルコマニーそのものが綺麗だったこともあり、できるだけデカルコマニーの印象が消えてしまわないよう、ドローイングを控えめにしたのだが…
指導担当からの講評)もう少し見る側が形を理解できるように手を加えてもいいのでは?
課題を振り返って…
ムサビ通信での学びはここから始まったのだが、1年経って課題を振り返ってみると「めちゃくちゃ楽しんでるな〜」というのが伝わってくる。実際、楽しかったし。絵画制作とは直接関係のない、小せえ部屋の都合で、1つ目や3つ目の課題の準備には苦労したけど、
- 体を動かしながら描く
- 色を使って描く
ことに楽しさや喜びを感じることに改めて気づいた。
そんな感じ!
では。
◆本日のおすすめ◆
なんで急に絆創膏なのかと申し上げますと、課題を郵送するために作品を筒状に丸めた際、何度も何度も模造紙で手を切ったからです。模造紙、めっちゃ痛い。