わたしは今、『書を捨てよ町へ出よう』の真逆を楽しんでいる。
部屋にこもる毎日
こんな状況下になる前から、出不精なので、決して部屋にこもり続けるのが発狂するほどにつらい…というわけではないのだが、気分転換のために散歩するが気軽にできなくなったというのは、やはり、まあまあ、つらい。
日中、できるだけベランダから太陽光を浴びるように心がけたり、ストレッチや筋トレをして体を動かしたり、人気のない夜中に散歩に出かけたりと、心身の不調が生じないように心がけてはいるものの…
部屋にこもる、こもらざるを得ない状況って、キッツイよね!!!
そんな毎日を送る中で、必死になって、ポジティブに捉えられるものを探していたわたしは、ふと、「ああ、これは今だからこそ楽しめてるなあ」と思うものを見つけた。
「たくさん本が読めるじゃん」
それが読書である。
部屋にこもらざるを得ない状況が、わたしにたっぷりと読書の時間を用意してくれたのだ。
先でも述べたがわたしは出不精であり、しかも3年ほど前から在宅ライターなので、「今までも本を読めたのでは…?」と思った人もいるかもしれないが、この状況下までのわたしの気分転換は
- 外へふらっと散歩へ行く
- 美術館へ行く
- 博物館へ行く
など、外へ出ることが主であり、読書に集中する時間を優先的に設けていなかった。そして、仕事をしていない間は色々と考えごとをしてしまうため、自宅では読書に集中できず、もっぱら移動中にのみ読書を楽しんでいた。
「読書は外に出かけるときにするもの」という習慣がついてしまっていたので、部屋にこもるのがデフォな世界になってすぐはまったく読書をしていなかった。ただ、そうなると延々仕事をしてしまう。気分転換ができず、生活リズムにメリハリがないからだ。
で、延々仕事をすると、必ず週に一回体にガタがきて、「うおー何もできねえ」となる日がくる。
そんな日は大抵、クソつまらなそうな顔をしながらツイッターを眺めるばかりなのだが、「そういえばブックマークしたきりで読めてない記事あったな」と思い、記事を読みまくっていたら、気づいた。
「…本、読めばよくない?」
気分転換に読書を選ぼう、そう思った。
こんな状況になる前は、やりたいことがたくさんあって読書の優先順位が低かった。でも今は、やりたくてもできないことのほうが多い。今こそ、読書の優先順位を上げるときなのでは?
今は買ったけど読めていない本を読み、電子書籍も読み漁っている。
電子書籍…個人的には紙の本のほうが目が疲れないので好きだ。ただわたしの本棚には限りがある。読みたいけど分厚すぎて保管に困る、読みたいけどこの本は失礼ながら繰り返しは読まないだろうな、みたいな本がいくつもある。
そんな折、Amazon Prime特典で読める電子書籍の中に、上記のような理由で購入にはいたらなかったが読みたい本を見つけてしまった。活用しない理由がない。
今、わたしが「こんなときだからこそ!」と電子書籍でコツコツ読んでいるのはこれ(↓)だ。
本屋で見かけたことがある人ならわかると思うが、この本はとてつもなく分厚い。そして哲学的なテーマであり、スラスラスラーっと読み進められるような本ではない。もしこの本を本棚にいれてしまったら、一生読み終わらない気がしていた。
でも電子書籍でこれを読めると知り、わたしは読む気がわいてきた。本の厚みから醸し出される「この本は内容がしっかり詰まってますよ〜」という圧を感じずに済むからだ。単純である。
- 読みたかった本
- 手が出せなかった本
- 今のうちに蓄えておきたい知識が詰まった本
などの本を読み漁るのにもってこいな期間、そう捉えるだけで少しは前向きになれるのではないだろうか。ネガティブな話題を全部ポジティブに考える必要はないが、ポジティブに捉えられるものがあると、心は少し楽になるよ。
優先順位を変えてみよう
部屋にこもろう、本を読もう。
普段すごくアクティブで、読書の優先順位が下にあるどころか、「読書をする…考えたことなかったわ」という人にはあまり響かないかもしれないが、読書は嫌いではないが、今まで優先順位が低くて取り組んでこなかったという人には強くおすすめしたい。
というのも、まあ、こういう状況下においては、優先順位をうまく変えないと、ただただ我慢を強いられるだけのきつい生活になってしまうからだ。
(ただし、読書だけを気分転換の材料にしてしまうと、おそらく運動不足に陥るので、ストレッチや筋トレや、出不精であってもラジオ体操ぐらいは習慣にすることをおすすめする)
というわけで、わたしはこの期間を「思う存分知識を蓄えられる期間」と題して、めちゃくちゃ読書に勤しむつもりだ。
では。
◆本日のおすすめ◆
最高にクールな本だが、この時期に読むとウズウズしちゃってじっとしていられなくなるんじゃないかという不安もある。
お題「#おうち時間」