2020年1月22日(水)〜1月26日(日)まで、原宿デザインフェスタギャラリーWEST館1-Cにて、個展『Be Healthy with Physical and Mental #2』を開催しておりました。
お越しくださった皆様、SNS等で応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
個展開催は2回目ですが、はじめて全日在廊できたこともあり、たくさんの発見や出会いがあり、とても面白い5日間になりました。
2回目の個展を終えて
「いつ死ぬか分からないから好きなことをやろう」と思い立ち、2017年5月に勢いだけで参加したデザインフェスタ(以下デザフェス)vol.45。ここから、わたしの画家活動は始まりました。
「とりあえず何か描きたい」がきっかけのデザフェスでしたが、そのときに描いた『HEART IN LOVE(恋する心臓)』がきっかけで、
- 「心身ともに健康に」というテーマ
- 「内臓」というモチーフ
が「描きたい」にスコーンとハマり、そこからずっと「健康」や「生死」、「身体」に向き合い続けています。
2回目の個展。
嬉しかったのは、まず作品そのものに好意をもっていただけたこと。そして作品解説を聞いてくださった人が、その作品をより好きになってくださったことです。
本当は少し不安がありました。
幼稚園で飼っていたウサギが死んだのを見てから、死ぬことに興味を抱き、小学校低学年の頃からずっと心のどこかに「死にたい」があって、病気になって体と心を病んだとき、死にたいくせに死ななかった自分が嫌で嫌で仕方なくて、でもそのうち「どうせいつか必ず死ぬんだから、死ぬのは今じゃなくていいじゃん」って思えるようになって、そこから「死」の捉え方が変わって、今回の作品が形になって。
でもやっぱり「死」ってそこまで心地の良いものではないはずで。
「死ぬことについて描きました」って言って、誰かを傷つけたり、不安にさせたりするんじゃないかと思うと、少し不安でした。全ては受け取り手次第だけど、わざわざ人を傷つけたりはしたくなかったから、「こんな絵!!!」ってなったらどうしようって。
ただ、今回の個展でいろいろな人に出会い、いろいろな人からコメントをいただき、いろいろな人が「死」について「そういう面もあるかもね」と優しく捉えてくださったおかげで、「わたしが描きたいものはこれで合ってたんだな」と思うことができました。
会期半ばの帰り道、言われた言葉や見てくださった人の表情を思い浮かべたらブワッと涙が出てきて、自分で驚きました。
すごく、すごく良い機会になりました。
これからも続けていこうって自然に思えました。
本当にありがとうございます。
(↑)写真左が2017年からの軌跡コーナー。机の上、中央の作品が記念すべき最初の内臓作品『HEART IN LOVE』。本当に、この絵を描いてから「あ、内臓描きたい」って自然に思った。
(↑)写真右側。壁に飾られたミニ原画は「飾れる内臓」シリーズ。自身の健康について考える機会をもってほしくて、グロくなくて可愛い内臓を描いてる。前回、前々回のデザフェスあたりから伝えたいことが自然と伝わるようになった。
今後について
(↑)今回一番の驚きは、喉仏ちゃんがたくさんの人に愛されたこと。わたしが死んだら、葬式もしなくていいし、骨は肥料かなんかにしてもらいたいのだが、骨を仏の形に見立て大切に扱う文化は好きだ。喉仏ちゃんが、購入してくださった皆様の癒しになると嬉しい。
個展が終わった翌日である今日は、疲れすぎて絵を描くことはできませんでしたが(それからライター仕事の納期もあるので、今日は“書”いてました)、今後も「健康」と「生死」を掘り下げ、「内臓」や「人体」を描き続けていきます。
なんせ描くのが好きなんでね。
個展2回目のテーマが「生と死」だったので、今後は「性」や「精神」にも足を踏み入れられたらと考えております。
「性」や「精神」。
29年生きてきたわたしの中のドロドロはまだ出し切れていません。今でも「死にたい」がわたしの横に現れることはあります。
でも、それを糧にします。それをいかに重苦しくなく、でも正直に描くかが、今後の課題というか、目標。
なので、いつか死ぬその時まで、パワーアップし続けます。
ということで、とにもかくにも5日間ありがとうございました。
Kho-K (Kaho Katayama)