【宣伝】
— Kho-K(片山香帆)@Writer&Painter (@Kho_TOKYO) November 13, 2019
11/16~11/17に開催される#デザフェス50 に出展するんですが、今回、無料で配布する名刺はオマケつき!
そう、ポストカード!!!
オリジナルポストカードが1枚ランダムで入ってます。くじ引き感覚で名刺もらってくれると嬉しいなー
もちろん、新作の原画たちもまじまじ見てね!!! pic.twitter.com/0PvB4R4Q7p
(↑)このことについてお話します。
デザインフェスタvol.50を前に語りたいことがある。
わたしはデザフェスvol.45からデザフェスというイベントに参加している。初出展時は絵を描くことに模索している段階で、今の作風とは似ても似つかないような作品を展示していた。しかしその頃から変わっていないことがある。
「絵を売る」を真剣に考えていたことだ。
参加していくうちに「このイベントはお祭りなんだ」と気づき、お客さんが買いやすい価格のグッズを用意するようになった。例えばポストカードや缶バッジ、シールなど。
だけど、わたしはお客さん側にいたときから「原画」が好きだった。1点ものの作品が好きだった。グッズづくりも販売も嫌いなわけではないが、グッズを買ってくれた人が「いつかは原画も」と思ってもらうための工夫に頭を悩ませていた。
で、今回の決断。
過去作品を印刷したポストカードは、デザフェスvol.50から販売せず、お客様へのプレゼントとして配布する。そして今後は、個展やイベントのメイン作品以外のポストカードは作成しないことにした。
過去作品を印刷したポストカードに感じていたこと
結論からいうと、「印刷による量産、販売はやめる」という話である。
わたしは「原画」が好きだ。
とはいえ、デザフェスのようなイベントやグループ展、個展、企画展等々で、そうそう気軽に買えるものではないことも知っている。「めちゃくちゃ素敵!」と思っても、細部までこだわって作られた作品の価格が給料の〇〇倍・・・なんてことは日常茶飯事である。
なので、わたしはお土産として他のものを買う。それは図録だったり、グッズだったり、ポストカードだったり。
アートイベントのときには「原画は予算がなくて買えないけど、あなたを応援したい気持ちとして買わせてください!」という思いで、なんらかの販売物を買うことにしている。
アーティストさんの想いがグッズに落とし込まれたものは、それはもうSO COOLなので、めちゃくちゃ好んで買う。
だがアーティストさんの中には作品1つ1つを展示して勝負している作家さんもいる。とても感銘を受けるが予算的に買えない。とはいえやっぱり「作品」を持ち帰りたい。そこで選択肢として現れるのがポストカードだ。
しかし「応援してます」とポストカードを買うも、印刷された「作品」は実物とは少し違ってしまう。それが本当に悔しい。
で、わたしはその印刷物と実物の差が悔しくてしょうがなくて、デザフェスや個展で過去の作品を印刷したポストカードを置くたび、悩んでいた。グッズとして置くにも、自分の中でどうもその存在が気に食わないのだ。
ポストカードの偉大さは理解しているつもりだ。その場で「素敵だな」と思った作品を手元に置いておけるのだから。その作品を手頃な価格で買えるのだから。
しかし、売り手であるわたしは「「売るには実物と質感が違いすぎて申し訳ない」と思うものを置き続けるのもどうなんだろう・・・」と悩んでしまった。
それで今回の決断である。
過去作品のポストカードは販売しない。
無料で配布する名刺のおまけとしてプレゼントすることにした。作品はランダムに入っているが、ブースに来て1枚1枚選んでいただいても構わない。むしろそうやって好きな作品を選んでいただけるととても嬉しい。
無論、過去作品が印刷されたポストカードをお金を払って購入してくださった方々には謝罪しなければならない。
お金を払ってくださったのに、無料で配布する決定をしてしまって申し訳ないです。
「自分が納得いかないものをつくるのはやめたい」という思いでこの決断をしたことを、理解していただけるとありがたいです。
ただ、今後一切作品を印刷しないかというとそういうわけでもない。実物との違いに悔しさは感じるが、ポストカードの
- 作品を持ち帰れる手軽さ
- 買い求めやすい価格
という特徴はやっぱり魅力的だ。またイベントで、お客様から数回「この作品のポストカードはないんですか?」と問い合わせがあった。そのような問い合わせがあったのに「絶対につくらない!」というスタンスは違う気もしていて。
なので、2020年1月に開催する個展や次回以降のデザフェスでは、メイン作品のみ数枚だけ、ポストカードにしようと考えている。
今後のイベントで考えていること
買いやすい原画の制作・販売
作品を印刷したポストカードの販売をやめる代わり、わたしが試みるのは「購入しやすい金額の原画」の制作・販売だ。
現にポストカードサイズの原画である『HEART HUMAN GIRL』シリーズ(¥800)や5cm×5cmのミニ原画(¥2,500〜)などがその類である。
『HEART HUMAN GIRL』は「心臓人間ちゃん」というオリジナルキャラクターを1枚1枚描いたものだ。お客さんには「スカーフを頭に巻いた女性にも見えてかわいい」とコメントいただいたこともある。自画自賛するが、とても可愛い。
¥800〜¥3,000なら、ギリギリ買いやすい価格だと考えている。
もちろん、お客さんが買い求めやすい価格と作家が納得できる販売価格のすり合わせは今後も続けていく。その中でわたしはできる限り、ポストカードサイズの原画とミニ原画の価格は¥800〜¥3,000でキープするつもりだ。
グッズは身近に触れられるものに限定する
印刷物が「悪」と考えているわけではないので、いくつかグッズも用意している。グッズづくりで意識しているのは、購入してくれた人の目に常に入るようなものであること。
わたしが販売しているグッズは
である。
缶バッジ、ステッカーは1つ100円と安価な上、身につけやすいアイテムだ。お客様が身につけたとき「心臓人間ちゃんを買ったブース」を少しでも思い出していただければ嬉しい。
クリアファイルも日常生活で使いやすいのでは?とセレクト。代表作品2つがデカデカとプリントされている。使うたび「こんな作品あったなあ」と思い出してもらえると嬉しいなあ、なんて。
実物に感銘を受けてもらえるような作品を作りたい
ライター仕事の合間に作品を作り続けているわたしだが、観に来てくれた人が感銘を受けるような作品を作るべく、今後よりいっそう作品に向き合うつもりだ。
お金の話は大事である。
わたしの作品を購入してくれる人がいるからこそ、得られたお金でわたしは画材を買うことができるし、生活ができるし、それでまた作品をつくることができる。だから販売することはやめない。
でも、ここのところ、ほんの少しだけ「イベント向けの作品をたくさん作らなければ」と思いがちだった。
今後は「人に感銘を与える作品を」と思いながら描きたい。
もちろん、お客さんが買いやすい絵を手抜きして描いているわけでは断じてない!だが、これからは、気合を入れて描いた1つ1つの作品でお客さんの足を止めたいのである。
デザインフェスタでお待ちしております
こんな記事を書いた理由のひとつには、もう5回も参加しているイベントにも関わらず、前日は毎回緊張しちゃうもので。デザフェス関連の話でもしないと、「明日から本番だぞ」って言い聞かせないと、緊張して前日寝れなくなっちゃうからってのもあって・・・
明日から2日間、デザインフェスタvol.50でお待ちしております。
では。