もちろんね。
気分が落ち込みすぎると、腰をあげることすらできないことがあるし、「わたしなんてもうダメだ」と思っちゃって仕方のない日もある。そういうときは無理しなくていいし、負のループから「無理やり」出ようとしなくたっていいの。
ただ・・・
もし、ほんの少しでも「自力で負のループから抜け出せたら・・・」って思っているのであれば、重たい腰をあげて、とりあえず1回外に出てみよう。あわよくば、ただただ歩いてみよう。散歩してみよう、運動してみよう。
案外ケロッと、モヤモヤが晴れることだってあるのだ。
先日の出来事
気分が落ち込んでいた原因は2つ。
わたしはかなり内向的な人間だ。人と会って話すことは別に嫌いなわけじゃない。ただ、自分でも引くほど疲れてしまう。その時間は楽しいってことだけは忘れないでほしいんだけど、その日が終わると身体的にも精神的にも疲弊してしまう。多分、その疲れが残っていたんだ。
2つ目は、たまたまその疲れが残っていて、精神的に回復する前に、ほんのり傷つくような出来事があったからだ。もっとも、相手はわたしを傷つけようとしたわけじゃないんだけど、心が弱っているときに受けた反論を「反論」として受け止められなかったのだ。
これは完全にわたしが悪いんだけど、心が弱ってると、反論がまるで自分を否定するような言葉に聞こえるんだよね。
まあ、そんなこんなで、気分が落ち込んでしまい、なんとか〆切仕事は間に合わせたものの、そのあとに何かをやろうって気になれなかった。大好きな文章にも大好きな絵にも向き合いたくなくなってしまい、だからといってダラダラYouTubeを見ていても大して面白くもない。眠くもない、でも起きていたくもない。
これが本気の本気で悪化すると、バカバカしく聞こえる人もいるかもしれないけど、「消えたい」「死んじゃいたい」になっちゃうのだ。これ、うつ状態の怖さね。
ただ、それでもわたしの頭の中にはギリギリ冷静な部分が残っていて、「多分部屋に閉じこもって、頭の中でグルグルと思いを巡らせているから立ち直れないんだ」と思っていた。
「環境さえ変えれば、多少は変わるはず」って頭がわたしは重たい腰をあげさせてくれた。
それで、わたしは外へと飛び出した。
とりあえず1回外に出ると何が起きるか
とりあえず外に出ると、外の空気を吸うことができる。
もちろん家の中でだって、窓を開ければ外の空気は吸えるけど、外に出れば、もっともっと広い空間で空気を吸うことができる。
空気を吸うことが重要というより、引きこもって、頭の中でグルグルしてたことから解放されることが重要である。
どんな場所に住んでいる人であっても、家の外に出ると当然ながら他の人の存在とか、家の中にはないものの存在と向き合うことになる。でも、それが効果的な刺激になって、頭の中のモヤモヤが気づくと外への興味にすり替わっていたりする。
さっきまで「どうしてこんなに気が重いんだろう」とか思ってたのに、外に出たら「今日いつもの店員さん、いるかな」「あの人、おしゃれだな」「あ、こんなとこに花が咲いてる」「ワンちゃん可愛い」「今日、白菜が安い!」等々、どうでもいいっちゃどうでもいいけど「消えたい」「死にたい」よりは全然マシな考えが頭をよぎるようになる。
あと、それでも頭の中でグルグルしちゃうようなら、大好きな音楽(憂鬱なときは何を聞いても楽しくないかもしれないけど、記憶をたぐり寄せて元気なときに大好きだった曲を聞こう)を聞きながら、延々歩こう。
言い方がどう聞こえるかわからないけれど、大好きな音楽で、自分の頭の中のグルグルも他人の視線も何もかも遮断してしまうのだ。そして延々歩くことで、滞ってたものを思いっきり流すイメージで。
体を動かすって重要なことなのだ。
運動は神経伝達物質エンドルフィンの分泌を促進し気分を高めるだけでなく、脳の機能にもプラスに働く。まさに気分の上がりづらい月曜日にうってつけだ。
ついでに運動すると何が起きるか
気分が落ち込んだ先日、わたしは大好きな音楽で耳を塞いで歩くだけではなく、ジムへ行って1時間運動をした。筋トレと、ウォーキングを合わせて1時間。
すごくすごく正直な話をすると、ジムへ行こうと思ったのは決してポジティブな理由ではない。
- 今月は台風で全然行けてなくて、月会費がもったいないから
- 気分が落ち込みすぎてイライラしてしまい、暴力的な感情になっていたから
が理由。
わたしは時々、気分が落ち込みすぎると、誰かをボコボコに殴り倒したくなるほど暴力的な感情が湧き上がることがある。もちろん実際に誰かをボコボコにしたことはないし、映画やゲームのバイオレンスな描写を見れば、気持ちを落ち着かせることはできる。あんまり、人に自慢げに言える対処法ではないけど。
「月会費がもったいない」が最初の動機だったけど、暴力的な感情を運動にぶつければ、自分の体と心のためになるんじゃないかとも思った。なので、イライラしっぱなしでジムへ行ったのだ。
結論、ウォーキング30分で鬱々とした気持ちはどこかへ行ってしまった。
これもまた決してポジティブな理由ではなく、単純に身体的疲労で頭の中が真っ白になっただけだと思う。1日運動せず、部屋で悶々としてたから、フラついたってのもある。
だけど、落ち込んでた気持ちはどこかへ行ってしまった。
帰りもまた、大好きな音楽で耳を塞いだんだけど、行きとは明らかに気分が違っていた。大好きな音楽が、大好きなものとして聞こえていたのだから。
やれそうだったら、やってみて
やれなさそうなときは、やらなくていいし、やらないほうがいい。
でも、ほんの少しでも「やってみようかな」って思ったときに、勇気を出して玄関の外まで出てみて、もうちょっと行けそうなら1分散歩、もうちょっと行けそうなら3分、5分・・・。
「意外と楽しいかも」ってなったら1駅分ぐらい散歩してみたり、わたしみたいに「月会費もったいねえ」つってジムへ行くのもよし、買い物だっていいし、ゲーセンでゾンビを撃ち殺して、暴力的な感情を解消するのもいいかもね。
結局のところ、方法はなんでもいいわけです。
とりあえず、淀んだ空気をどうにかする感じで、ちょっと違うことをしてみるのがいいってことだ。
わたしの場合は、音楽で外の世界を遮断し、延々に歩いて、暴力的な怒りを筋トレや運動にぶつけるのがよかったってだけで、やるならなんでもいいのよ。
やれそうなら、重たい腰をあげてみてほしい。それで、とりあえず1回外に出てみてほしい。1回外に出ることで、精神的に楽になれるなら、無理しない程度にそれを癖にしちゃえばいいのだ。
「あ、落ち込んできた」と思ったら「行ってきまーす」って感じで。
では。
◆本日のおすすめ◆
気分が落ち込んだときの参考として。3ページ目に注目。
「無理に頑張らなくたって効果がある」に励ましてもらった。
青年の鬱屈した青春を描いた1冊。個人的な趣味です。