毎月の生理に振り回されないために。生理痛重めなわたしが低用量ピルを飲み始めたワケ

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わたしは今、低用量ピルを服用している

あまりにもしんどい生理痛に「これってなんかの病気なんじゃあ・・・」と怖くなり、婦人科に駆け込んだ結果である。

今回お話しするのは、

  • なぜ低用量ピルを再開したか
  • なぜ低用量ピルをすすめるのか
  • 低用量ピルを飲み、変わったことは何か

である。

 

 

低用量ピルを飲み始めたワケ

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はじめての低用量ピル服用

2017年7月に「生理痛がつらいなら、低用量ピル飲んだほうがいいよ!」って記事を書いた。過去にも一度、低用量ピルを服用していた時期がある。そのときは

  • 生理痛緩和
  • 避妊

を目的に服用していた。「毎日飲まなければならない」というのは、基本三日坊主なわたしにとってまあまあハードルの高い出来事だったけれど、生理痛も楽になったし、予期せぬ妊娠への不安も解消された。

そして1年ぐらいで飲むのをやめた。子供を産むことに前向きになった時期があったからだ。

ひどい生理痛に再開を決意

つい先日、恐ろしいほどの痛みを伴う生理痛に襲われた。エイリアンが子宮を食い破って出てくるんじゃ?!ってぐらい、引き裂かれるような痛みを伴う生理痛に悶絶する日が3日も続いた。もちろん仕事にもならない。休息日にしようにも休まらない。

 

何もできなくなるような生理痛は異常だ

 

そう感じたわたしは婦人科へ出向いた。激しい生理痛だけでなく、いつまでも下腹部が重たい性交痛の悩みも一気に解消しようと思った。

結局その日のうちに分かる超音波検査では、子宮内膜症の疑いはなく、悪性腫瘍もなさそうだった。ただ触診のとき、下腹部の痛い箇所を的確に当てられ触診や超音波ではわからない位置に内膜症が生じている可能性を示唆された。

 

女医さんは言った。

子宮内膜症ではないけれど、予防する目的でも低用量ピルをおすすめします」

 

激しい生理痛と重い下腹部の違和感(性交痛)の不安を解消すべく行った婦人科で、低用量ピルの再開を決意した。

子宮内膜症予防のために服用

低用量ピルを再び飲み始めた理由は、

である。

子宮内膜症の原因ははっきりしていない。

はっきりした発生の原因はまだわかっていません。
月経の時、内膜が剥がれて子宮から膣へ出ていきます。これが月経ですが、その時子宮内膜の一部が子宮から逆流して卵管を通り腹腔内にばらまかれ、内膜の一部がそこで発育する説が有力な説(子宮内膜逆流説)の一つです。

引用元:子宮内膜症 | 茶屋町レディースクリニック心斎橋

その症状には、

  • かなり強い生理痛
  • 鎮痛剤を服用しても痛みが解消されない
  • 生理痛以外にも痛みがある
  • 性交痛
  • 生理のとき、下痢をしやすい

などが挙げられる。上記で挙げた症状はわたしが経験してきた症状だ。「超音波検査の結果、子宮内膜症は見られず」だったが油断は禁物。

そんな子宮内膜症の治療方法のひとつとして「低用量ピル」は存在する

低用量ピルのしくみ

低用量ピルは、排卵を抑制する働きがある。「きちんと生理がくる=毎月きちんと排卵がある」という女性の卵巣からは、

が分泌される。このうち、Pが生理痛の原因である。生理痛を軽くする、抑えるには、Pの分泌を抑えるのが効果的であり、すなわち排卵を一時的に抑制する方法が効果的なのだ。ピルはEとPを含んでいる。服用している間は、排卵がストップする。 

そしてなぜ「子宮内膜症予防=低用量ピル」なのか。内膜症は、そのまま放置していると、毎月分泌されるEとPにより進行していく病気なのだ。信仰を食い止める、信仰を送らせるために低用量ピルは役立つ。

参考文献:子宮内膜症 | 茶屋町レディースクリニック心斎橋

 

低用量ピルをすすめる理由

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(↑)服用中の「ルナベル配合錠ULD」。

生理痛が緩和される

わたしが飲み始めた最大の目的はこれである。

わたしの知人に「生理痛が全くない」人もいることから、「『生理痛=痛い』ではない」と分かる。生理痛で生じる痛みは、”当たり前の痛み”ではないのだ!

痛いのが当たり前ではないと分かったとき、毎月痛みに悶絶する時間のなんと無駄なことか。「痛いおかげで休息できる!ラッキー」と思える痛みならまだしも、「こ・・・殺してくれ」的な痛みに付き合っている暇はない

というわけで、生理痛がマジヤベエという人は、ぜひ服用を考えてみてください

生理の時期が明確に把握できる

低用量ピルは毎日(できるだけ同じ時間に)飲む必要がある。そしてわたしが服用しているルナベルは、

21日間飲み続けて7日間お休みするお薬です。

とある。

この7日間で、生理時のような出血が生じる。

低用量ピルを飲んでも毎月血が出る憂鬱からは逃れられないが、「7日間のお休みには絶対出血する」という確信が利点だ。

「この週は確実に生理(出血)なんだな」と思えるだけで、

  • 下着をうっかり汚す率が低くなる
  • ナプキンを事前に用意する余裕が生まれる
  • 「あ〜あ、生理来ちゃった」という落ち込みから解放される

という利点が待っている。

予期せぬ妊娠への不安解消

低用量ピルには避妊の効果もある。

排卵抑制」の薬なのだから、精子卵子に出会うことができない。ゆえに予期せぬ妊娠に対する不安は解消される

が、ここで、ぜひ男性陣に伝えておいてほしいことがある。

それは「コンドームは必ず着用すること」。コンドームは避妊だけでなく、性感染症予防の意味もある。「低用量ピルを飲んでるから・・・OKってこと?!」とぬか喜びする男性がいたらはっ倒していい。

仲を深めるコミュニケーションで病気を招き、仲が劣悪になる前に、性に関する話題を話し合うことをおすすめする。

婦人科系の病気への関心が高まる

  • 低用量ピルを飲む
  • 婦人科へ行く
  • 生理痛に違和感を感じる

など、自身の体の変化に敏感な時点でだいぶ関心は高いと思うが、低用量ピルと出会うことで「婦人科系の病気」に対する関心がグッと高まる。なので、おすすめしたい。飲む・飲まないの選択肢はあなたに託すが、低用量ピルに関心をもってほしい

例えばわたしの場合、今回の一件(クソ痛い生理痛)のおかげで

という名称をよく知ることになった。

自身の体・健康に興味関心がないと、病気に関心を向けることはなかなか難しいのではないだろうか。低用量ピルを服用することになった時点で、婦人科系の病気、そのリスクに向き合うこととなる。

 

病気のリスクを考える余裕が生まれる

突然だが、わたしの母は乳がんで亡くなった。そしてルナベル以外の低用量ピル説明書(待合室に置いてあったやつ)に恐ろしい一文を見つけた。

以下の人は服用をお控えください。

家族に乳がんに罹ったことがある人がいる場合

「・・・わたしじゃん!!!」と思ったが、最近の統計によると「乳がんに関しての影響は非常に少ない」という報告もある。

全ての情報を鵜呑みにする必要はないが、目の前に広がる情報から、さまざまなリスクを考えられるようになったのは「低用量ピルを再開しよう」と考えたからに他ならない。

婦人科系の病気はまだまだたくさんあって、そのどれも罹る・罹らないといった確証はない。「わたしは大丈夫」と思っている人が病気になり、「わたし大丈夫かな?」って人がならない、なんてことは十分あり得るのだ。

もちろん「興味関心を高めたから、病気にならない!」なんてこともありえない。

でも事前に理解しておけば、病気に向き合う余裕は生まれるのではないだろうか

 

デメリットももちろんある

もちろんメリットがあれば、デメリットもある。

低用量ピルに挙げられている副作用には、

  • 血栓症(血管内に血のかたまりが詰まる病気)

が挙げられる。

もし血栓が肺に移動すると「肺塞栓症」を引き起こす。肺塞栓症は死にいたることもある・・・という、絶対にナメちゃいけない副作用だ。

とはいえ「飲んだら100%血栓症になる」という恐ろしい薬なわけではない。どちらかというと、わたしのように普段PCの前で全く動かないという環境要因のほうが、血栓症リスクをはね上げている気がする

  • 適度な運動
  • こまめな水分補給

でリスク回避を心がけよう。 

また

喫煙は血栓症などの副作用のリスクを増やすという報告がありますので、禁煙してください。

引用元:患者向け服薬指導資材「ルナベル(LUNABELL)を服用されるにあたって

とあり、「禁煙してね!」というのが暗黙の了解である。喫煙者であり生理痛がキッツい人にとっては「タバコをとるか、ピルをとるか」という究極の選択になってしまうだろう。その判断はその人に任せるが。

 

毎月の生理に振り回されないために

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生理痛重めなわたしは、つい先日重いどころじゃない生理痛を味わったことで、再び低用量ピルの服用を決めた。

「毎月の生理に振り回されるのはもうごめんだ!」

そう思ったからだ。

毎日飲まなければならないというプレッシャーはあるが、毎月3日間、激しい生理痛で使い物にならないぐらいなら、ニュートラルに生理を迎えるほうが今後生活がしやすい気がした

だからわたしは飲む。

低用量ピルを服用する。

 

重たい生理痛を味わったおかげで、生理用ナプキンのクソ真面目レビューがたくさんの人に読まれているのも事実。しかしこの低用量ピルの記事をきっかけに、生理や生理痛の悩みから解放される人が増えると嬉しい

では。

 

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